2012年10月4日木曜日

物語の中の変化を読み取る


国語の授業のことです。
物語の中で起きる変化の意味を考えると、作者の伝えたいメッセージ(主題)に近づけます。

そこで、一つの花の中でどんな変化があったのかを探しました。
そして、それぞれの変化の意味を短い言葉で表してみようという活動を行いました。
黒板がそれです。

●食べ物…配給→自由に買い物できる
●コスモスの花…一輪→いっぱい
●お出かけ…できない→町へ出かけられる
等々

想定していたものが出されていく中、みんなが頭をひねったのが、ゆみ子の記憶の変化についてです。
戦争中…父を覚えている(一緒なのですから当たり前)
戦争後…父を忘れた

他のものはこんな意味がある、あんな意味がある、と子どもたちからの発言がポンポン出るのですが、これには意見が出ません。
じゃあ、「?」だねといったん保留にしておくことにしました。

しかし、最後の最後にある男の子が手を挙げて、
「オレいいこと思いついた!「さびしさ」だと思う。」
と発表しました。
この発言にみんなは、「あぁ~!」っと納得の表情です。
確かにそうかも知れないなと私も思いました。

あんなにかわいがってくれたお父さんのことをすっかり忘れてしまったゆみ子、
そこには戦争がもたらした「さびしさ」が確かに表れています。
子どもに教えられた気がしました。

今日の国語はこの変化を受けて、一つの花の主題について分析する作文を書かせます。


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