2010年12月31日金曜日

浜浦小 話し方

どの学年の授業を見ても、児童の話し方がよく鍛えられているという印象を受けました。

自分の考えを相手に伝えるために適切な声の大きさで話すことができていました。

相手を意識した「つなぎ言葉(まず、つぎに、さいごに)」や「確認の言葉(~ですよね。ここまではいいですか)」が使えていました。

これは日頃からの訓練の賜だと考えられます。

そう考えた理由は各学年の教室にあった学習の進め方についての掲示物にあります。

「書く」・「聞く」・「話す」について、それぞれの発達段階に応じて目指すべき姿が示されており、様々な場面でこの目標に向かっての指導が行われているものと思われます。

前任校で読み・書き・計算などに学年ごとの細かな数値目標を立てることについて、校内研究で取り組んでいたことがあります

教科の学習を進めるに当たって、その土台となる力を系統立てて指導することが必要と考えたからです。

うちの学校でもそういうことが必要なのかも知れません。

前任校で作った資料をひもとく冬休みです。

2010年12月29日水曜日

算数の研究会に参加してきた

 12月26日(日)新潟で算数の研究会に参加してきました。
 研究会のテーマは「算数を愉しもう」です。
 このテーマを軸に浜浦小教員、筑波大学付属小学校の教員による授業が公開されました。
 特に、授業場面として扱われていたのは、「話し合い活動」の場面です。
 既習事項を活用して問題解決に当たるような課題が設定されていました。
 この部分は本校の研究でも柱として考えている部分であり、参考にできる取り組みが随所に見られました。

(1) 隣同士の話し合い
 浜浦小学校で参観した授業で特に多く見られたのは、隣同士の話し合いです。
 例えば、次のような場面で取り入れられていました。

・自分の考えを伝える
・全体で発表した友だちの考えについて解釈する
・自分がわかっているかどうかを評価する

 授業を参観した6年生の担任は、隣同士の話し合いについて次のようにねらいを語っていました。

「自分の考えを、隣同士という小さなコミュニティで考えをすりあわせ、自信を持ったり、修正したりする。」

 この後に続く全体での発表へのステップとしてペア学習を行、一般的なやり方だと思います。

 また、その後、2、3時間目に授業を参観した筑波の教員も隣同士の話し合いを一時間の中で何度も取り入れていました。
 例えば、全体の場での発言について隣同士で再現させたり、発言を途中でストップさせてその続きを隣同士で考えさせたりといった具合に、です。
 隣同士の話し合いが発言を全体のものにしたり、良い考えを共有したりすることを目的にして行われていました。
 私自身、こういったねらいで隣同士の話し合いを使ったことがなかったので、おもしろい方法だと思いました。
 隣同士の話し合いは短時間で手軽に行うことができます。
 授業への全員参加という視点から使えそうな技術だと思いました。
 いずれにしても、授業で子供たちに何かやらせるからには、その目的がは何か、教師が明確な意図を持つことが大切だと考えました。

2010年12月27日月曜日

ガンズ~エアロ~ストーンズ

中学校の時、GUNS N' ROSESというロックバンドが好きでした。
とってもスリリングでカッコイイバンドでした。

当時、BURRN!という音楽雑誌をよく読んでいました。
Hard RockとかHeavy Metalの専門誌です。

そこの編集長がこんなことを言っていました。
「最近の若い者は好きなバンドに影響を与えたバンドを遡って聞くことをしないからダメだ。」

それを読んで素直な中学生の私は、
「そうか、影響をたどっていかなくてはダメなんだな。」
と素直に考えました。

そこで、ガンズがカバーをしているという理由からAerosmithを聞きました。
Aerosmithがデビュー当時にRolling Stonesと比較されたときけば、Stonesを聞きました。
このほかにも「カバーをした」、「影響を受けた」、「気に入っている」等々の
発言があれば、極力たどるようにしました。
Nine Inch NailsもNWAもTHUNDERもガンズからたどり着きました。

音楽を例にしましたが、読書についても同じ態度でいますし、
仕事上のことでも尊敬できる先輩の影響はたどるように心がけています。

さて、結局、何が言いたいのかをまとめます。
「これが好き!」で満足していると、その周辺に広がる価値あるものたちが見えないですし、
周辺の広がりを知ることで、そのものの本質も見えてくるということです。

「これは!」と思うものについては、その周りを探ることでその価値を実感できます。
また、そういうことをしないと、本当にわかったことにはならないのだと思います。

2010年12月26日日曜日

冬休み前までの振り返り作文

冬休み前までの振り返り作文を書かせました。
一人一人、きちんと自分に向き合っているなあと感じました。
これらの作文を読みながら、自分はどうだったのかと反省し、
新潟行きの飛行機の機内で冬休みの学習改善プランを練っていたところです。
自分を振り返るというのは、面倒だし、嫌なことも多くて避けたくなることもあります。
でも、その時、その時の自分を振り返るといろいろ見えることも気づくこともあって
大切だなあと思います。
前を向いて進みたいいつも思いますが、方向を誤らないためには通ってきた道を振り返ることも大切です。
ブログをまた続けようと思ったのもそんな理由です。
冬休み明けから卒業までの毎日は、四月から冬休み前までよりも、もっと、もっとよくなるはずです。
子供たちの振り返りから学ぶことはとても多いです。

■冬休み前までの生活を振り返って思ったことが二つあります。
 一つ目は、掃除についてです。素地は面倒だけど、やらなきゃいけない大切なことだと改めて思いました。
 二つ目は、書きそんじハガキを集める活動で、非識字の人が世界にはたくさんいることがわかりました。非識字の人が文字を読んだり、書いたりできるようになるために僕たちができることは、書きそんじハガキを集めること。そして、たくさん集めれば学校を建てられるんだと思った。(S)
★六年生の総合は視野を広く持って欲しいという願いがあります。自分たちができることが世界と繋がっている。また、誰かの役に立てることのすばらしさも実感して欲しいと思っています。

■冬休み前までの生活を振り返って思ったことが一つあります。
 それは、一つのことをみんなで成し遂げることが楽しく、素晴らしい!ということです。学芸会で、テーマが「カンボジア」になり、実は最初、「えーっ」と思うことがありました。
 しかし、みんなで役を決め、発声練習、動作とどんどん劇という一つのものを作り上げていきました。そうやっているうちに、すごく楽しくなっていき、最後に、六年生全員で通し、お客さんの前で見せた後の達成感は、素晴らしかったです。
 だから、また今度、こんなことがあったら、この経験を思い出し、みんなで全力で成し遂げたいです。(M)
★やっぱり「えーっ」って思いますよね。創作劇なんて先が見えないし、不安なものです。人それぞれ興味も得意なことも違います。そんなみんなが力を合わせることで成し遂げることで得られる喜びもまた良いものです。そんなことを実感して欲しいと思っていました。

■冬休み前までの生活を振り返って思ったことが一つあります。
 それは、いろいろな友だちが増えたことです。若葉と一緒になって友だちが増えました。
 最初は若葉と紅葉でわかれて遊んでいました。あんまり仲も良くなかったけど、今は仲がいいです。
 なぜなら、いろんな人の良いところがわかりあえたからです。これからも仲良く過ごしたいと思います。(S)
★人にはそれぞれ良いところも悪いところもたくさんあります。誰かの良さを見つけられる人はその人自身もすてきな人だと思います。

■後期を振り返って思ったことが二つある。
 まず、怒られてばかりだ。先生にみんないろんなことで怒られている。だから、怒られる前に考えようと思う。
 次に、すごく楽しかった。友だちも増えて、遊んだりするのも楽しい。今日もすごく楽しかった。またみんなと遊びたいと思った。卒業まであと少しだけど、毎日、楽しく過ごしたい。(O)
★みんなが楽しく、幸せになるために知らねばならないことがあります。そのために怒ります。親御さんたちもきっと同じ思いでしょう。今日もすごく楽しかった、この言葉がうれしいです。卒業まで毎日聞きたいです。

■冬休み前までの生活を振り返って思ったことが一つあります。 
 それは、劇のようにみんなで何かをなしとげられたら、うれしいことがわかったことです。達成感を味わうこともできたし、気持ちがすっきりしました。みんなで一つのことに向かって全力を尽くして一生懸命やるのはやりがいがあるなあと思いました。仲間の大切さをとても感じました。(H)
★いつも全力で一生懸命な人は美しい人です。みんなで力を合わせることで喜びも何倍にもなりますね。仲間の大切さを語るHさんの作文に感激しました。

新潟

本日、研究会参加のため新潟にいます。
昨日、札幌を発ちました。

雪の影響で飛行機が飛ぶか、飛んだとしても新潟に降りられるかが心配でした。
まあ、多少の揺れはありましたがなんともなくつきました。

ただ、風が強い。
以前、同じく冬に金沢に行ったことがあります。
その時は一発でたどり着けず、いったん飛行機が羽田に引き返しています。
そんなことを思い出しました。

研究会は算数の研究会です。
実は、自分「算数」が研究教科の会に参加したことがありません。
だから、とても楽しみにしています。
でも、頭の片隅には帰りも無事に飛行機が飛ぶかな、という心配が・・・。

飛行機の中で冬休み明けの授業の進め方について考えていました。
四月からを振り返って思うことは、いろいろ遠慮をしすぎていたのかなあと思うことです。
卒業まで短い期間ですが集中して取り組むにはいい長さかも知れません。
伝えられることをしっかりと伝えて卒業させたいです。

2010年12月25日土曜日

紙野球

今日から冬休みです。
夏休み明けから怒濤の毎日もここで小休止。
冬休みが明けたら卒業までジェットコースターのような日々が
再び始まるかと思うと体調を整えたり、準備をしたりしなくてはと思います。

昨日、学級でレクを行いました。
題して、年忘れ野球大会!
新聞紙を丸めたボールにガムテープを巻いた物をボールにして、
プラスチック製のバットで打ちます。
普通のボールよりも飛ばず、当たっても痛くないボールです。
クラス全員(欠席を除く)が参加しての野球大会でした。

この野球の発案者は平成16年の自分の教え子です。
彼は「紙野球」と言っていました。
「絶対に楽しいから!」という彼の熱意に負けてみんなでやってみたら、
本当に楽しかったことを覚えています。

昨日も楽しくできました。
女の子がけっこういいバッティングをするのがまたおもしろいのです。
普段、大人しい子がバーンとすごい当たりをしたり、
片手で座頭市のようにバットを持った子が外野まで届くヒットを打ったり。

もちろん、普段から野球をやっている子はかなりすごいです。
壁がなかったホームラン、という当たりを連発していました。

この紙野球、実はドッジボールよりも「みんなが」楽しめるのではないかと思っています。
打順も全員に回ってきますし、チーム競技なので全員が参加している感があります。
冬休み明け、またみんなでやりたいなあと思っています。
バットとボールを用意してくれたK君、有り難う。
またよろしく頼みます。

追伸
実は当初、二時間のレクを考えていました。
しかし、あまりにも生活面での指導が多く、一時間にしました。
子供たちは「鬼!」と思っているかも知れませんが、
自分たちがすべきことをせずに要求だけするのは違うと思っています。
筋を通さないのはダメです。

ということで、最後の時間は、後期の生活を振り返る作文を書きました。
一人一人の作文を読んでいると具体的な記述が多く、
自分のことをよく見つめていると感じました。

2010年12月24日金曜日

子供のネット利用について

1、ネット利用に注意
■冬休み中の過ごし方について学校からもプリントが出ました。
事故や怪我などに気をつけて、楽しい冬休みを過ごしてほしいと思います。

■もう一つ、注意していただきたいのがインターネットの利用についてです。
特に、子供たちがコンピュータや携帯電話でインターネットを自由に使える環境にあるご家庭は、子供たちと「ルールづくり」を必ず行って下さい。
コンピュータや携帯電話は便利な道具ですが、使い方や危険性を理解しないと思わぬトラブルに巻き込まれてしまいます。

■ネット上には子供たちに有害な情報がたくさんあります。
そして、それらの多くは、驚くほど簡単に手に入れることができます。
子供たちでもアクセスすることが可能です。
また、悪意のある大人たちもたくさんいます。
子供たちの様子を見ているとネット利用の技術の高い子供がたくさんいます。
しかし、そういう子ほど危険性の認識が甘いのではないかと心配しています。

■そこで例えば、
「ネットの利用は保護者のいるリビングで行う。」
「利用時間を二時間程度に制限する。」
「フィルタリングを設定する。」
「コンピュータにパスワードをかけて保護者のいない間はアクセスできないようにする。」
等の約束を決めて下さい。

■家で長い時間を過ごす冬休み、コンピュータや携帯電話を子供たちが自由に、好きに使える状態にだけはしないようにお願いします。

ブログをやっている子がポツポツいるようです。
先日、教室で「ブログをやることはいいが、情報を発信することの責任についても考えてほしい」と話をしました。
ネットは匿名性の高いメディアです。
ですが、名前がわからないからと好き勝手やっていいとは思えません。
自分で責任を持てない発言や誰かを傷つける言葉、確かではない情報の発信はすべきではありません。
誰かに見られて困るものや誰かに不快感を与えるようことは公の場では控えるのが常識です。
言いたいことがあるのなら正々堂々言うのが筋です。

2010年12月21日火曜日

大切にしたい言葉を選ぶ

1、自分の大切にする言葉

■教室で大切にしたい言葉というのを選びました。
日々をよりよく生きるための、また、壁にぶつかった自分を励ますための言葉です。
菜根譚や賢人訓、自分がこれまでに教えてもらった言葉などの中から選びました。
その子を思いながら選んだ言葉読むと、「納得!」と思うものばかりでした。
子供たち、自分自身についてよく見ています。
自分の考えていた以上でした。
ここで何人か紹介します。

■私が大切にしたいと思ったのは七つありました。
その中でも、「一日一日大切にすごそう」を大切にしたいです。
なぜなら、卒業まであと残り少ない日々をみんなと一緒に歩んでいきたいからです。
このクラスに出会えて本当によかったです。みんなで仲良くわいわいしたり、一生懸命勉強したりするのも、あと三ヶ月位したら考えられない時間なんだな、と思いました。(H)
▼この子は、とても勉強ができる子です。
みんなからもそのイメージで見られていたのですが、本当はイタズラや楽しく遊ぶことが大好きな子です。
教室でも休み時間の笑顔がとってもいいのです。
実は、この作文の内容は担任的にかなりうれしいです。

■私の好きな言葉は、「失敗をおそれずチャレンジしよう」です。
理由は、五年生のときに、失敗をおそれて、チャレンジできないことがあったからです。
でも六年生になって、五年生のときにできなかったことを、チャレンジしてみたら、以外に、簡単だったからです。だから私は「失敗をおそれずチャレンジしよう」という言葉が好きです。(K)
▼この子は、勉強中、とってもおとなしい子です。
この作文にあるように六年生当初、課題に取り組む時、慎重なのでいろいろと悩んで進まないこともありました。
最近は、自信を持って取り組んでいるなあと感じていましたが、作文を読んでそのわけが分かりました。

■僕がいいなと思った言葉は「謙虚な気持ちを忘れずに」です。
その理由は、いばらないで、素直にいたいからです。謙虚という言葉が好きです。(T)
▼野球少年団のキャプテンで、いつも周りには友達がたくさんいる子です。
彼の細かな行動を見ていると、さりげないところでやさしい心遣いをしている姿が見られます。
誰かに見てもらおうというのではなく、自然と体が動く感じです。
日頃から、こういう思いでいる彼なので周りに友達が絶えないのでしょう。

■私は、二つで迷っています。
一つ目は、「どうせやるなら楽しく、楽しく」か「できることからはじめよう」です。
迷っているのですが、どちらかに決めました。それは…。
「どうせやるなら楽しく、楽しく」です。
いやな気持ちでやるよりも楽しくやった方が、気持ちがいいと思ったから決めました。(O)
▼普段はとても大人しいタイプの子です。
よい友達に恵まれて、毎日を楽しく過ごしています。
教室で苦しい顔や辛い顔を見せることはないのですが、その基本がここにあります。

■「はずかしがらないで表現しよう」理由は、自分からなんでも表現できるようになりたいからです。(H)
▼よくぞ選びました。
私にとって、この子の学芸発表会の挨拶が今年のうれしかった出来事のベスト5に入ります。
少しずつ自信をもって毎日を過ごしている姿が見られます。

■ぼくは、「実はかんたんかも知れない」という言葉を大切にしたいです。
なぜかというと、ぼくは、難しく考えすぎて、よくわからなくなる時があるので、この言葉を選びました。
だから、次からは、難しく考えすぎないでやってみます。(K)
▼以前、作文や工作などに時間がかかっていました。
こういう気持ちで取り組んでいるからでしょうか、最近はぐっと提出が早くなりました。
自分にあった言葉を選べています。

■私が大切にしたいと思う言葉は、「失敗をおそれずチャレンジしよう」です。
私は、いやなことは、やりたくないなあとか、失敗するのが怖くて逃げたくなることがあるので、失敗するのが怖くなったりしたら、この言葉を思い出してがんばりたいです。(S)
▼これを読んで、そうだったのだなあ、と思いました。
でも、そこを乗り越えようという気持ちをもっていることを知って、とてもうれしく感じました。
全力でチャレンジを応援したいと思います。

■ぼくが一番、自分に必要だと思うことは、「転んだら、起きるだけ」という言葉と「恕」です。その理由は、いくら失敗してもそこでずっと転んでいたらだめで、すぐに起きてまた進めばいいと思ったからです。「恕」とは、思いやり。
だれに対してでも思いやりをもち、ずっと生活していけば、だれからも思いやりをかけられると思ったからです。(M)
▼今年、いろいろと悩みむこともありましたが、ある時期から気持ちを切り替えることに成功した子です。
自分の力で人生の行き方を決められたことは大きな財産だと思います。
この子がこういう言葉を、今、選んだことに、目頭が熱くなります。(年でしょうか・・・)


などというのが32名分あります。(昨日、欠席が2名あったので)
人は言葉で考え、行動します。
言葉はとても大切です。
子供たちには自分にとって大切な言葉を選ぶことで、
自分自身の生き方を振り返ってほしいと思っています。
そして、選んだ言葉を大切にすることでよりよく生きてほしいのです。

2010年12月20日月曜日

ウォーク・ディス・ウェイ→お説教

私のブログ、タイトルを「walk this way」と言います。
ちなみにURLはこちら↓
http://kazuhiko3.blogspot.com/

「walk this way」はもちろん、エアロスミスの曲名からとりました。


この曲が好き、というのはもちろんですが、
邦題が「お説教」というところが最大の理由です。

今日は朝から一日、「walk this way」、「walk this way」、「walk this way」…。
こんな日もあるけれど、続くのは嫌です、児童諸君。

2010年12月19日日曜日

脳科学から子育てを考える

1、脳科学から子育てを考える

■脳科学の話です。最近の脳科学における研究で、言語・論理・絵画・音楽など、人間の様々な基本的な知性を統合する機能をもち、人間を人間たらしめているのが、前頭連合野だということが言われるようになりました。

■ヒトの特徴である豊かな前頭連合野は、将来へむけた計画・夢・希望・積極性・主体性・幸福感など、自我を作る重要な脳領域です。
こういった「人間らしさ」をあらわす知能が前頭連合野で働くとされています。

■ここがうまく育たないと、「思春期挫折症候群」という障害を起こします。
思考と判断能力の低下、自己中心的、責任転嫁、思いやりの欠如、無気力、刹那的、憂鬱、被害妄想、行動障害(ルーズな生活・親や教師への反抗・暴力・登校拒否・中退・ひきこもり・非行・自殺)などの症状が思春期以降に現れます。

■その主な原因は幼少期の過保護・過干渉・無視・虐待であると言われています。
これらが前頭連合野の活動異常を起こすそうです。

■さて、では、この研究成果をどのように子育てに生かせばよいのでしょうか。元北海道大学教授で脳科学者の澤口俊之氏は、前頭連合野の望ましい成長について、次のようなことを推奨しています。

・愛情深い親子関係
・幼児の世話
・読書(特に音読)、算盤、暗算
・自然体験
・有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、水泳など)

■また、澤口先生は、前頭連合野について、適切な社会関係を通して発達するとも仰っています。
衝突を恐れず思い切り子供たち同士で遊ばせることや喧嘩をして泣いた、そんな経験も大切なことかも知れません。

■冬休みは子供たちの前頭連合野を育てるには絶好の機会です。
普段、学校ではできない体験をたくさんさせてやってください。


2、冬休み学習ノートのお願い

■冬休み直前になってからで恐縮ですが、一人一冊冬休みの学習用のノートを用意して下さい。
学年の課題の他に二組の課題としてノート一冊の家庭学習を追加します。

■以前、札幌東高校を研修で訪問しました。
札幌東と言えば、有名な進学校です。
当然、学力の高い生徒が入ってくるそうですが、そのほとんどが塾による学習で家庭学習の習慣の無い生徒がほとんどだそうです。

■家庭学習で大事なのは自分の学習状況をモニターして、学習スケジュールの管理ができることです。
塾は短期的には有効ですが、家庭学習で自分自身の学び方を見つめる経験は長期的に考えるとぜひ身につけたい力です。

■ノートには、例えば、次のようなことを行って下さい。
漢字練習・教科書の文章の視写・計算練習・教科書の問題の復習・社会科の年表作り・重要語句の整理・理科の実験のまとめ・日記・新聞の切り抜きと要約など。
内容は各自が決めて構わないのですが、最低一日一ページページは進めて下さい。

■ノートの種類は問いませんが、確認をします。水曜日に一度、学校へ持たせて下さい。

脳科学から子育てを考える

1、脳科学から子育てを考える

■脳科学の話です。最近の脳科学における研究で、言語・論理・絵画・音楽など、人間の様々な基本的な知性を統合する機能をもち、人間を人間たらしめているのが、前頭連合野だということが言われるようになりました。

■ヒトの特徴である豊かな前頭連合野は、将来へむけた計画・夢・希望・積極性・主体性・幸福感など、自我を作る重要な脳領域です。
こういった「人間らしさ」をあらわす知能が前頭連合野で働くとされています。

■ここがうまく育たないと、「思春期挫折症候群」という障害を起こします。
思考と判断能力の低下、自己中心的、責任転嫁、思いやりの欠如、無気力、刹那的、憂鬱、被害妄想、行動障害(ルーズな生活・親や教師への反抗・暴力・登校拒否・中退・ひきこもり・非行・自殺)などの症状が思春期以降に現れます。

■その主な原因は幼少期の過保護・過干渉・無視・虐待であると言われています。
これらが前頭連合野の活動異常を起こすそうです。

■さて、では、この研究成果をどのように子育てに生かせばよいのでしょうか。元北海道大学教授で脳科学者の澤口俊之氏は、前頭連合野の望ましい成長について、次のようなことを推奨しています。

・愛情深い親子関係
・幼児の世話
・読書(特に音読)、算盤、暗算
・自然体験
・有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、水泳など)

■また、澤口先生は、前頭連合野について、適切な社会関係を通して発達するとも仰っています。
衝突を恐れず思い切り子供たち同士で遊ばせることや喧嘩をして泣いた、そんな経験も大切なことかも知れません。

■冬休みは子供たちの前頭連合野を育てるには絶好の機会です。
普段、学校ではできない体験をたくさんさせてやってください。


2、冬休み学習ノートのお願い

■冬休み直前になってからで恐縮ですが、一人一冊冬休みの学習用のノートを用意して下さい。
学年の課題の他に二組の課題としてノート一冊の家庭学習を追加します。

■以前、札幌東高校を研修で訪問しました。
札幌東と言えば、有名な進学校です。
当然、学力の高い生徒が入ってくるそうですが、そのほとんどが塾による学習で家庭学習の習慣の無い生徒がほとんどだそうです。

■家庭学習で大事なのは自分の学習状況をモニターして、学習スケジュールの管理ができることです。
塾は短期的には有効ですが、家庭学習で自分自身の学び方を見つめる経験は長期的に考えるとぜひ身につけたい力です。

■ノートには、例えば、次のようなことを行って下さい。
漢字練習・教科書の文章の視写・計算練習・教科書の問題の復習・社会科の年表作り・重要語句の整理・理科の実験のまとめ・日記・新聞の切り抜きと要約など。
内容は各自が決めて構わないのですが、最低一日一ページページは進めて下さい。

■ノートの種類は問いませんが、確認をします。水曜日に一度、学校へ持たせて下さい。

2010年12月18日土曜日

ディスプレイの見過ぎに注意!

1、ディスプレイの見過ぎに注意

■今週の金曜日が終わると、楽しみな冬休みです。
教室では子供たちから、

「スキーのシーズン券を買いました。」
「おばあちゃんの家へ出かけます。」

など、すでに色々と予定が入っている様子を聞いています。
小学校生活最後の冬休みです。
普段出来ないことにたくさん挑戦して欲しいなあと思います。

■また、学校では、夏休みに続いて学習支援の日にちを設定しています。
家だと集中できなくて…、という子はぜひ登校させて下さい。

■さて、個人懇談の中で子供たちに共通して気になる話題が出ていました。
それはテレビやコンピュータ、ゲームといったディスプレイの視聴時間についてです。
懇談の中では、かなり長い時間、オンラインゲームやテレビを視聴している実態がわかりました。

■仮に一日に3時間ずつ毎日ディスプレイを見続けたとします。
すると、一年間で1095時間になります。
六年生が学校で行う授業の標準時数が980時間です。
学校で机に向かっているいる時間よりも115時間も多く、ディスプレイを見つめている計算になります。
また、テレビの視聴時間と学力の関係について鳥取県教育委員会が調査したデータもあります。
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=69379

■ここで考えて欲しいことは、テレビやコンピュータ、ゲームを一律に禁止して欲しいということではありません。
ご家庭で子供たちとルールを決め、時間の管理をしてほしいということです。
冬休みは家庭で長い時間を過ごします。
無制限はいけません。
テレビやコンピュータ、ゲームなどディスプレイの総視聴時間を二,三時間程度に納めることを目標に子供たちと相談してみて下さい。

■さて、鳥取県教委のホームページにもう一つ興味深いデータがありました。
読書時間と学力の関係です。
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=69338
こちらは長ければ長いほど学力が上がる傾向にあるようです。
冬休みはぜひたくさん本を読みましょう。


追伸
そういえば、うちのクラスの子たちが、
先生にブログからメールを送った、
と言っていたのですが、どこに送ったのでしょう・・・。

2010年12月17日金曜日

寺子屋の活動について



1、寺子屋運動の活動

■昨日(木曜日)総合的な学習の時間に寺子屋運動のボランティア活動を行いました。この活動について少しおさらいをしてみましょう。
■現在取り組んでいるのは、日本ユネスコ協会連盟が行う教育支援活動への協力の取り組みです。ご存じのように学芸発表会の劇もこのテーマを広く伝えるための活動の一環でした。世界の文字の読み書きが出来ない人をなくすために双葉小の六年生として、書きそんじはがきを五千枚集めることをゴールに設定しました。
■活動は複数のプロジェクトチームに分かれて行っています。チームの編成は一組と二組が合同で行っており、チームにはリーフレット配付・回収ボックスの設置・校内PR・地域への呼びかけ・マスコミの五つのチームがあります。写真は、リーフレット配付チームの活動の様子です。
■昨日は実際に街へ出かけ、自分たちのリーフレットを手に活動への協力を呼びかけました。   
■自分が行動を共にしていたリーフレット配付チームでは、子供たちの間でこんな会話が交わされていました。
「そんな配り方じゃ駄目だって。ティッシュ配りじゃないんだから。」
「もっと自分から積極的に声をかけなきゃ。説明をしなきゃわかってもらえないよ。」
■ちらしを配るという活動一つをとっても難しいものです。これまでに学習した知識や話すこと・聞くことの力を総合的に発揮しなくてはいけません。また、活動を成功させるためには、ここで取り上げたような会話をチームの中で議論し、共通理解を図っていくことが必要です。ただ活動すればいい、自分の思いを表現すればいい、ということではなくて、現状を分析し、より効果を高めたり、修正したりができる。六年生の総合でねらっているのは、こういった力なのです。
■校内に残っていたチームもそれぞれ精力的に活動していたようです。子供たちは学校の外とのつながりの中で活動に本気になってきました。成長には本気の学びが必要です。今後が楽しみです。

2010年12月16日木曜日

学力テストの日に思う

1、学力テストの日に思う

■学力テストが終わりました。今年は、理科と社会も加わった4教科の実施でしたので、いつも以上に子供たちは疲れたのではないでしょうか。さて、学力テストの目的は何でしょう。子供たちには、現時点での学習状況を振り返り、自分の実力や学び方を見直す機会にして欲しいと考えています。

■毎日を楽しく過ごすことは大切です。小学校でのよい思い出をたくさん作って欲しいと願っています。しかし、小学生には小学生の為すべき事があり、それをおろそかにしてはいけないと思っています。筋を通すことが大切です。

紀綱を正し、風俗を革(あらた)むるは、
これを擘頭(はくとう)と為す。

学生は学生らしく、社員は社員らしく、
先生は先生らしく、役人は役人らしく、
筋道を立てる。

筋を通すことが大事で、それを放ったらかしておいて、いろいろ膏薬貼りをやっても、それはダメである。
個人で言うならば、生活習慣です。
教育で言うなら躾です。

これを改めるのがまず「擘頭(はくとう)」、指で言えば一番大事な親指のようなこと、第一着手だというのです。まったくそのとおりであります。
「安岡正篤一日一言より」


2、子供たちの様子

■勉強のときには集中し、楽しむときにはわっと盛り上がれる。そんな子供たちであってほしいと思っています。先日、教室で行ったカラオケのイベントを行いました。みんなの前でこういう表現ができることも、それを温かく見守る学級の雰囲気も実は大切だと思っています。筋を通していれば、楽しいことも増えるものです。

★本日の総合の活動(ユネスコの取り組み)にテレビ局(HBC)の取材が入ります。放映は本日の夕方らしいです。夕方のテレビはHBCに注目してください。

2010年12月15日水曜日

家庭学習について

■昨日と今日、学校では、学力テストがありました。
ノートに重要語句をまとめたり、問題集に取り組んだりといった家庭学習をしてくる子が多くいました。
参考になる家庭学習を紹介します。

■社会科の重要人物を書き出し、主な業績をまとめています。社会科は覚えることが多いので、こうした努力が大切です。


■算数の教科書の問題をノートに解いています。小学校の勉強は教科書が基礎なのでこれも有効な方法です。

2010年12月14日火曜日

ブログと通信を続けようと思っていること

思うところがあり、ブログの更新を続けようと思っています。
誰かに見てもらうというよりも、
自分の考えていることを記録に残すためです。
無理矢理にでも続けようと思います。

同じく、学級通信もできるかぎり発行しようと思います。
高学年の子たち、学校で何があったかをあまり話さないようですし、
担任が教室で何を考えているかを知ってもらいたいからです。
担任に思いについては子供たちにも伝えたいという気持ちがあります。
通信は基本的に保護者向けに書いていますが、
子供たちも読んで、何かを考えて欲しいと思っています。

保護者懇談でクラスの子の作文のことを話題にしてくれたお母さんがいらっしゃいました。
通信を読んでくれているんだ、と嬉しく思いました。

2010年12月13日月曜日

アワ・レディ・ピース(Our Lady Peace)

カナダのロックバンド、アワ・レディ・ピース(Our Lady Peace)が好きです。
いい曲、をつくるなあと思います。

http://www.myspace.com/ourladypeace

2010年12月12日日曜日

冬の遊び道具について

1、冬の遊び道具

■十二月に入り、いよいよ寒い日も多くなってきました。今週は、特に冷え込みも厳しそうです。それでも元気な子たちは、今日も外で鬼ごっこなどをしています。雪が降っても、雨が降っても外に出かけたくてしかたがないようです。
■一方、教室で過ごす子供たちは、UNOやトランプなどのカードゲーム、オセロなどを楽しんでいます。室内の遊び道具が許可され、休み時間にそういったゲームで遊ぶ姿が増えました。
■休み時間のたびにUNOに興じているHさんは、「どうやったら勝てるかを考えているんです。」と常に作戦を考えている様子。さすが、頭脳派です。一緒に混じっても勝てそうな気がしません・・・。UNOを楽しむ女の子たちの輪はいつも楽しそうに歓声が上がっています。
■「トランプ持ってきたよ。」とカタカタ、カードをならしながら見せてくれたのは、Mさん。男女混じって楽しむ姿が印象的でした。やっていたのはババヌキかな。今度、「大富豪」をみんなでやりましょう。「やり方がわからな~い。」と言っていましたが、おもしろいですよ。
■誰が持ってきたのか、オセロも人気があります。教室の後ろの席では、オセロを囲んで黒山のような人だかりが。男の子がいたり、女の子がいたり。一組の子が対戦しているなんてこともあって、これもまた楽しそうです。
■自分が小学校の頃、教室ではメンコがブームでした。世間的にはそれほどでもなかったと思うのですが、私の通っていた学校では、局地的なブームが起きていました。別の学年の教室にも遠征してよく遊んでいました。遊びは、子供同士をつなげる大切な道具ですね。

2010年12月11日土曜日

心に太陽を持て

1、心に太陽を持て

■学芸発表会や学力テストに向けた取り組みなど、暗唱に取り組む間もなく十二月になってしまいました。今週と来週、二つの詩の暗唱に取り組みたいと思っています。まずは、ドイツの詩人フライシュレンの「心に太陽を持て」です。

心に太陽を持て   
   フライシュレン
   山本 有三(ゆうぞう) 訳

心に太陽を持て
あらしが ふこうと、
ふぶきが 来ようと、
天には黒雲、
地には争いがたえなかろうと、
いつも、心に太陽を持て。

くちびるに歌を持て、
軽く、ほがらかに。
自分のつとめ、
自分のくらしに、
よしや苦労がたえなかろうと
いつも、くちびるに歌を持て。

苦しんでいる人、
なやんでいる人には、
こう、はげましてやろう。

「勇気を失うな。
くちびるに歌を持て。
心に太陽を持て。」

■詩の創造的な読みの方法として、北海道教育大学教授の鹿内信善氏が、「オリエンテーション設定法」というものを提案されています。詳細は省きますが、詩(現代詩のような難解な詩)を読み解く際、詩の中にある抽象的な表現を自分の理解できる言葉に置き換えて詩の意味を理解しようというものです。
■みなさんにとって、「あらし」や「ふぶき」は何ですか。現代詩のように難しい詩ではありませんが、詩中の言葉を自分にとっての「あらし」や「ふぶき」に置き換えると(例えば、「先生のカミナリ」や「テスト」など)、詩が伝えようとしている内容が実感を伴って感じられます。単純に文字を読むだけでないこんな読み方もおもしろいものです。


2、かわいい写真が集まってきました

■先週、子供たちの小さい頃からの写真を集めていました。お忙しい中、何時間もかけて探してくださったご家庭もあったようです。本当に有り難うございました。
■どの子供の写真も本当にかわいらしく、大事に育てられてきたことが感じられるものでした。冬休み中に写真を修正したり、スライドにまとめたりしたいと考えています。まだのご家庭は冬休み前までにお願いします。

寺子屋運動への協力のお願い

ユネスコ世界寺子屋運動と子供たちの活動について
石狩市立双葉小学校
六学年担任
山本和彦

 世界には、教育の機会に恵まれず、文字の読み書きや計算が出来ない人が大勢(7億人以上)います。学校に通えず働いている子供や文字の読み書きが出来ないことで貧困のサイクルから抜け出せない子供がいます。双葉小学校では、このような問題を学び、自分たちができることを考え、行動する学習を総合的な学習の時間で実施してきました。子供たちは、日本ユネスコ協会連盟が行う世界寺子屋運動に協力する活動を進めています。

 世界寺子屋運動とは、日本ユネスコ協会連盟が行っている教育支援の活動です。この運動では、非識字者を支援するための活動として書きそんじハガキや切手、募金を集め、文房具を買ったり、子供たちの給食費をまかなったりといった活動が行われています。さらには、学びの場、寺子屋を建てることで学校の無い地域の教育の場所の確保する取り組みも行われています。現地の人たちとの話し合いを重ねながら、支援に頼らないプロジェクトの自主的な運営を目標に取り組まれているこの運動によって、これまで43カ国、73万人の人々に学ぶ機会が提供されました。

 現在、双葉小学校では、5000枚の書きそんじはがきを集めることを目標に、創作劇を作り学芸発表会(11月14日実施)で上演したり、広く地域の方々へ呼びかけたり、といった活動を行っています。世界寺子屋運動ならびに子供たちの活動へのご理解とご協力をお願いしたく思います。
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<活動への問い合わせ、書きそんじはがきの送り先> 
〒061-3214 北海道石狩市花川北4条3丁目1番 石狩市立双葉小学校
TEL:(0133)74-0494 FAX:(0133)74-4576
********************************************************************************

2010年12月10日金曜日

落とした財布

ラーメン屋さんに落とした財布が無事、もどってきました。
よかった。よかった。
家に帰って、ほっとしていたとこに財布が無かったから、かなり焦りました・・・。

菜根譚と木曜日の教室

1、菜根譚(さいこんたん)

■「菜根譚」という書物があります。中国、明の時代の学者である洪自誠(こうじせい)が書いた書物です。儒教、道教、仏教の教えの中から、「人は如何にして生きるべきか。」を人々に話し聞かせるためにまとめたものです。
■この時代の中国は、役人は官位奉職を欲し、政治家は派閥争いに明け暮れ、国民は過酷な生活を強いられていたそうです。「菜根譚」は、そんな時代に生まれました。
■「菜根譚」は日本でも論語と並んで、古くから読まれている書物です。現代語訳されたものや独自の解釈を加えたものなど、多くの種類が出版されています。以前は探すのに苦労しましたが、最近はよく目にするようになりました。文庫本からビジネス書まで本当にたくさん。新聞やテレビを見ると目を覆いたくなるようなニュースばかりです。そんな世の中の空気が「菜根譚」を求めているのかも知れません。
■ある日、ふと立ち寄った本屋のレジで、かわいいイラストが書かれた表紙に「菜根譚」の文字を見つけました。キティなどのキャラクター商品で人気のサンリオが出版した「みんなのたあ坊の菜根譚」の本でした。
■株式会社サンリオの社長、辻信太郎さんは、この本のまえがきで「みんなのたあ坊の菜根譚」を出版した理由を次のように書いています。

 今回、サンリオでは子供を含めたすべての人たちに、平和と友情が如何に大切であるかを知ってもらい、みんなが思いやりの心を持ちながら助け合って暮らせる社会を作りたいという気持ちから、みんなのたあ坊の力を借りて、わかりやすい「みんなのたあ坊の菜根譚」を編集しました。

■子供たちには卒業に向けて、自分のお気に入りの、大切にしたい言葉を一つ見つけるように課題を出しています。その例として本書にある言葉を紹介しています。子供向けに編集してありますので、言葉も平易で分かりやすいです。日々をよりよく生きるための、また、壁にぶつかった自分を励ますための、そんな言葉を見つけて欲しいと思っています。


2、木曜の教室で嬉しかったことを紹介

■図工後、版画の削りくずだらけの教室を誰に言われるでもなく掃除をしていた、植木さん、七瀬さん、宮越君、中山さん、齋木さん、有り難う。ふと目にしたその姿がとても嬉しかったです。
▼熱を出して保健室で休んでいた内田君に給食やカバンを届けに行ってくれた元気な男の子たち、有り難う。弱っている内田君にとって何よりうれしいことだったでしょう。
▼何でもバスケットの罰ゲームを楽しくやってくれた将人君、村瀬君、太一君、有り難う。一日の終わりを笑顔で終えられることほど嬉しいことはありません。
▼自分を犠牲にして他人に利益を与えること、他人の幸福を願うこと、それを利他と言います。利他の持ち主が少しずつ増えていること、嬉しく思います。

2010年12月9日木曜日

レポート作文

1、社会科でも言語力を鍛える

■教育の世界では、この二、三年の間に「言語力の重視」ということがよく言われるようになりました。国語以外の教科でも言葉で表現する活動を多く取り入れるようになっています。この方向性は、来年以降、教科書が替わることでいっそう進みます。
■社会科で作文を書きました。作文は学習内容を振り返ったり、自分の考えを整理したりするのに最良の学習です。しかし、作文を面倒がる子も少なくありません。「私も子供の頃、作文が嫌いだったわ。」という方もいるでしょう。作文は、「型」を理解し、身につけることでぐっと書きやすくなります。以下に紹介する子供の作文には、作文の「型」が生かされています。見つけて、参考にして欲しいと思い、掲載します。


2、レポート作文から

■私が、戦争について分かった事は、戦争の悲しさです。
 一つ目は家族をなくす悲しさです。日本では、家族が戦争の被害にあい、家族をなくし、孤児になった子供たちがいるという悲しい事実が分かりました。私がもし、この子供の立場だったら、つらくてたえられず、自分から命をたっていたでしょう。だから、戦争には、反対です。
 二つ目は、食べ物が少ない悲しさです。戦争中、食べ物が少なくなってきている時、生きていくために必要な栄養をおぎなうため、衣服を食べ物にかえなければなりませんでした。が、戦争中なので衣服も少なく、十分に栄養を、おぎなえない事が現実でした。私は、朝食をとっても昼食前にお腹がすいてしまうので、食べ物がないという現実にもし、ぶつかってしまったら、一日もたたずに、餓死してしまうでしょう。
 このように、戦争とは悲しいものだと私は思います。嬉しい思いをする人も、確かにいると思うけど、色々
な人が悲しく辛い思いをするなら、戦争はしないほうが、私はいいと思います。(M)

★戦争を自分事として捉えた点が良いです。自分だったらという視点で書かれているので共感しやすいです。例示の順番は、入れ替えた方がよいです。例示の基本は、「小」→「大」、「軽い」→「重い」、「弱い」→「強い」です。(山本)

■日中戦争には、不自然な点がいっぱいある。その中で、一番不自然だと思うのが、日本のとった選択の数々だ。『不景気や生活に苦しむ人々がいるから、楽にしてあげよう。』という考えは良かったが、最終的に、戦争につながっている。これはなぜだろうか。
 一つ目に、『土地を手に入れると国民の生活は良くなる。』という考えがいけないと思った。
 二つ目は、満州事変だと思う。これは、今でいう、『自分の罪を人になすりつける。』という事で、これを国がやったかと思うと、とても信じられない。日中戦争は、これらがきっかけで起こったのだと思う。
 これからの日本は、一つ一つの行動に先を見通せば、二度と戦争は起こらないと思う。(I)      

★戦争の原因について自分なりの分析を加えている点が良いです。これからの日本の進む道についての意見もよく考えてあります。「こういう方法ができたのでは」といった代案を示せるとさらに説得力のある作文になります。(山本)

2010年12月8日水曜日

防雪林

1、社会科は上巻から下巻へ

■社会科は、上巻の学習が終わりました。来週の学力テスト後から、下巻に入ります。教科書の切り替えをする時期は、いつも忘れ物が増えます。時間割に社会科が入っている日は、教科書の確認に一声かけてやって下さい。
■さて、下巻からは、政治など公民分野の学習に入ります。歴史分野の終わりに際し、石狩の昔の様子が描かれた小説がありましたので、紹介します。蟹工船で有名な小林多喜二が書いた防雪林です。防雪林は、秋味(鮭)の密漁で石狩川の冬を凌ぎ、渾身の力で地主に抗う農民の若者を描いた未定稿です。
■当時の石狩川は洪水の多い川でした。泥炭地が広がる石狩平野は洪水の度に何日も田んぼのような状態になっていたと言います。百数十年前の先人たちの姿に思いをはせると、今の私たちの暮らしがとても有り難いものに思えます。


2、小林多喜二『防雪林』

 十月の末だつた。
 その日、冷たい氷雨が石狩のだゞツぴろい平原に横なぐりに降つてゐた。
 どっちを見たつて、何んにもなかつた。電信柱の一列がどこまでもつづいて行つて、マツチの棒をならべたやうになり、そしてそれが見えなくなつても、まだ平であり、何んにも眼に邪魔になるものがなかつた。所々ほうきのやうに立つてゐるポプラが雨と風をうけて、搖れてゐた。一面に雲が低く垂れ下つてきて、「妙に」薄暗くなつてゐた。烏が時々あわてたやうな飛び方をして、少しそれでも明るみの残つてゐる地平線の方へ二、三羽もつれて飛んで行つた。
 源吉は肩に大きな包みを負つて、三里ほど離れてゐる停車場のある町から帰つてきた。源吉たちの家は、この吹きツさらしの、平原に、二、三軒づゝ、二十軒ほど散らばつてゐた。それが村道に沿つて並んでゐたり、それから、ずツと畑の中にひツこんだりしてゐた。その中央にある小學校を除いては、みんなどの家もかやぶきだつた。屋根が変に、傾いたり、泥壁にはみんなひゞが入つたり、家の中は、外からちょっとわからない程薄暗かつた。どの家にももうしわけ程位にしか窓が切り拔いてなかつた。家の後か、入口の向ひには馬小屋や牛小屋があつた。
 農家の後からは心持ち土地が、石狩川の方へ傾斜して行つてゐた。そこは畑にはなつてゐたが、所々に、石のかたまりが、赤土や砂と一緒にムキ出しにころがつてゐた。石狩川が年一回――五月には必ずはんらんにして、その時は、いつでもその辺は水で一杯になつたからだつた。だから、そこへは五月のはんらんが済んでからでなくては、作物をつけなかつた。畑が尽きると、丈が膝まで位の草原だつた。そして、それが石狩川の堤に沿つて並んでゐる雜木林につづいてゐた。そこからすぐ、石狩川だつた。幅が広くて底気味の悪い程深く、幾つにも折れ曲つて、音もさせずに、水面の流れも見せずに、うねうねと流れてゐた。
小林多喜二『防雪林』 より

2010年12月6日月曜日

Smashing Pumpkins - Today



Today is the greatest day        
I've ever known             
Can't live for tomorrow,         
Tomorrow's much too long       
I'll burn my eyes out
Before I get out

I wanted more               
Than life could ever grant me     
Bored by the chore           
Of saving face              

Today is the greatest day       
I've ever known            
Can't wait for tomorrow        
I might not have that long       
I'll tear my heart out         
Before I get out

Pink ribbon scars             
That never forget            
I tried so hard            
To cleanse these regrets       
My angel wings           
Were bruised and restrained     
My belly stings             

Today is                
Today is               
Today is              
The greatest day          

I want to turn you on         
I want to turn you on        
I want to turn you on         
I want to turn you           

Today is the greatest         
Today is the greatest day      
Today is the greatest day      
That I have ever really known 

2010年12月5日日曜日

本を読むこと、図書館の本を早く返すこと、冬休みの貸し出しのこと

1、すずめのおくりもの

■「すずめのおくりもの」というお話を知っていますか。ある朝、働き者のお豆腐屋さんのところに、たくさんのすずめたちがやってきました。小さいお豆腐を一丁作って下さいといいます。やさしいお豆腐屋さんと、かわいいすずめたち。国語の教科書に載っている「きつねの窓」の作者、安房直子さんが描くもう一つの物語です。私たちのすぐそばにありそうなひにちじょう風景の中にそっと入り込んだ不思議な、そしてやさしい時間。ほっと心が温かになるお話です。忙しい日常に疲れた大人にもオススメです(笑)。
■この本は、図書館司書の大山先生にお願いして、市立図書館から借りていただきました。この本、現在、絶版のようで、Amazonでは、中古で五千円近い値がついています。すずめのおくりものは、ありませんが、学校の図書館には、他に何冊か安房直子さんが書いたお話があります。司書の大山先生に尋ねてみて下さい。
■このように双葉小の図書館では、司書の大山先生にお願いをすると、本を探していただけます。今回も「大山先生、授業できつねの窓って学習しているのですが、図書館に安房直子さんの書いたお話ありませんか?」と尋ねたらさっと教えていただけました。双葉小にいると当たり前に思っているかも知れませんが、これは、特別なことだと思います。有り難いですね。


2、図書の返却と冬休み図書の貸し出し

■明日から来週の火曜日(十四日)までは、図書の返却期間です。本は借りられません。
■現在、図書館から借りたままの本がある人は、必ずこの期間のうちに返すようにして下さい。実は、夏休み前から本を借りたままの人もいます。ご家庭で、確認をお願いします。
■冬休みの貸し出しは、十五日から二十四日までです。一人五冊まで借りられます。


3、最近読んだ本

■私が小学校のころ住んでいた北広島の団地の近くに住民センターという場所がありました。当時、そこの図書室に通って、よく本を借りていました。図書室の方々と顔なじみになるくらい通いました。今の自分のものの考え方や性格は、大人になってスイッチしたものではなく、読書の積み重ねによるものだと分析しています。その人の持つ世界や価値観を広げるのに読書は、大切な役割を果たすものだと考えています。
■しかし、難しいことばかり考えていると疲れてしまいます。お坊さんの引用が多い私ですが、楽しむのための読書では、推理小説が好きです。今、読んでいるのが、歌野晶午「舞田ひとみ一四歳、放課後ときどき探偵」という小説です。本書は、語り手の中学生が通う学校やその周囲で起こる事件と謎に十四歳の中学生が挑むという内容です。 実は、こんな小説の中にもちょっとした生きるヒントが隠れていたり、いなかったり。要は、私たちの読み方次第です。

2010年12月4日土曜日

アンテナ

1、アンテナ
■茨木のり子さんという詩人がいます。茨木さんは、1926年に生まれ、その青春時代を戦争中に過ごされ、2006年に亡くなっています。戦後、たくさんのみずみずしい詩を発表されました。
■茨木さんの詩に「汲む」があります。私の大好きな先生から教えていただいた詩です。教室での先生はみなさんにどう見えているのでしょうか。自信たっぷりに見えますか。自分たちとは違う「大人」に見えますか。サインのキャッチは難しくて、うまくいかないことも多くて。大丈夫かしらと不安に思ったり、自信をなくしたり。そんな風に毎日、ゆれながら、悩みながら教室に立っています。きっと皆さんと同じです。アンテナを折ってしまうと楽なのでしょうか。でも、やっぱり「震える弱いアンテナ」を持ち続けたいなと思います。

  汲む          茨木のり子

大人になるというのは
すれっからしになることだと
思い込んでいた少女の頃
立居振舞の美しい
発音の正確な
素敵な女のひとと会いました
そのひとは私の背のびを見すかしたように
なにげない話に言いました

初々しさが大切なの
人に対しても世の中に対しても
人を人とも思わなくなったとき
堕落が始るのね 墜ちてゆくのを
隠そうとしても 隠せなかった人を何人も見ました

私はどきんとし
そして深く悟りました

大人になってもどぎまぎしたっていいんだな
ぎこちない挨拶 醜く赤くなる
失語症 なめらかでないしぐさ
子供の悪態にさえ傷ついてしまう
頼りない生牡蠣のような感受性
それらを鍛える必要は少しもなかったのだな
年老いても咲きたての薔薇  柔らかく
外にむかってひらかれるのこそ難しい
あらゆる仕事
すべてのいい仕事の核には
震える弱いアンテナが隠されている きっと……
わたくしもかつてのあの人と同じくらいの年になりました
たちかえり
今もときどきその意味を
ひっそり汲むことがあるのです 

2、トイレの神様
■後期、掃除区域が入れ替わり、トイレ掃除も六年教室前から四年教室前になりました。トイレ掃除の点検は、楽しみな時間です。なぜかというと、とてもきれいに掃除をしてくれているからです。床を雑巾でふいたり、使った掃除用具をきちんと整頓していたり。それらを黙って黙々とやるところが、いつもいいなあと感心しています。トイレの神様もきっと見て下さっていることでしょう。

2010年12月3日金曜日

わかりやすい文章を

1、わかりやすい文章

■わかりやすい文章を書く力は、大切です。作文だけでなく、話すときの土台ともなります。次の文章は、社会科で書いた、なな美さんの作文からの抜粋です。この作文を例に、いくつかのポイントを解説します。
 一つ目は、日中戦争のことです。そのころの日本は、人の気持ちを無視して、ただ領地を広げたいがために、戦争の種を中国に仕掛けました。そして、沢山の人を戦争に行かせ、沢山の人を殺しました。私がそこで思ったことは、…。
■まず、「主語」を入れることです。「一つ目は」「日本は」「私が思ったことは」のように主語を入れることで動作主が明らかになるので、わかりやすい文章になります。
■次に、「事実」と「それに対する考え」を入れていることです。なな美さんの作文では、戦争で何が起きたかを記述した後に、「私が思ったことは、」と自分の考えを付け足しています。事実だけでは、その人がどう考えているのかが伝わりませんし、考えだけでは、何があったのかが分かりません。両方が入ることで、読む人にわかりやすい文章になります。
■最後に、適切な「表現技法」を使うことです。なな美さんの作文にある「戦争の種」は、戦争のきっかけが外から持ち込まれたことを読者にイメージさせるのに良い「比喩」です。比喩以外に
オノマトペや会話など表現技法を適切に使うことでわかりやすい文章になります。
■主語・事実+考え・表現技法これらを適切に使うことでわかりやすい文章が書けます。練習をする機会は、国語以外にも、算数や社会、理科などにもあります。例えば、授業の振り返りの記述の時間。何を学んだか。それについてどう考えたか。などを三、四文で書くことでトレーニングをしてみましょう。


わかりやすい文章を書こうと思ったとき、主語をしっかりと入れることはやっぱり大事だと思います。
例えば、この通信を書いているときにも、「主語が」ということを言いたいので、意識して主語を入れるようにしていました。
すると、書き手の私自身、その文、その文で伝えたい中身がはっきりするのです。
当たり前のことなのですが、やってみて改めて自覚されます。
ということは、頭でわかっていてもやらないと本当のところはわからないのだろうということです。

2010年12月2日木曜日

将来の夢

1、将来の夢について

■先日、卒業アルバムの案内が出ました。アルバムに収録される文集の作文も、「将来の夢」「未来の自分への手紙」といったテーマで書かせています。このテーマについて自分のことを振り返ってみますと、小学校の頃の夢は、学校の先生になることでした。きっかけは二つあります。
■まず、祖父の影響です。小さい頃、一緒に住んでいた祖父は、教員でした。祖父は、物知りで色々なことを教えてくれましたし、何をきいてもきちんと答えてくれました。また、いつも冷静で穏やかな人でした。教壇に立つ祖父を見たことはないのですが、祖父のようになるために同じ職業に就きたいと思ったのです。
■次に、小さい子の面倒を見ることが好きだったことです。小学生のころ住んでいた家の近くには、自分よりも年少の子がたくさんいました。そんな子たちとよく遊んでいて、近所の方から「和彦君といたら安心ね。」などと言われることがよくありました。とてもうれしく、誇らしく感じたことを今でも覚えています。「そうか、子供の面倒を見るのが得意なんだ。では、そんな仕事が自分には、あってるのかもしれない。」これも教師を志した大きな理由の一つです。
■そして、夢の実現のために、25Mを泳げないと教員になれないと知るとスイミングスクールに通い。スキーが必要と分かれば嫌々冬の山に出かけるなどの努力を重ね今に至ります。音楽だけは、最後まで苦手だったのですが、大学生の頃、ピアノ教室に通いバイエルから練習しました。実際に教壇に立つようになって、祖父のようになれているかは、わかりませんが、子供たちの人生の大切な一時期に関わることのできる素晴らしい仕事だと日々感じています。
■ご家庭で、子供たちと将来の夢について話をすることはありますか? 夢の実現のためには小さな練習の積み重ねがとても大切です。「○○は将来、何になりたいの?」そんな話から日々の生活を見直すことも大切かも知れません。


2、「練習」ということについて

■教室で行う全てのことは、世の中に出たときのための練習だ、というようなことを子供たちによく話します。「練習」について、フランスの哲学教師アランは次のように定義しています。
『リアルな行動に向かって自分を準備することを目的とする行動。ぼくはソナタが弾けるように音階練習をする。ぼくは戦うことができるように剣術を学ぶ。ぼくは英語の先生以外の人とも話せるように英語を学ぶ。練習の意味するところは、一つの運動を他のすべての運動から区別することによって、むつかしい点を分けるということである。(中略)一つの円を描こうと思ったからといって、円が実際に描けるわけではないのだ。したがって、練習は欲するわざの大部分を占めている。』
■学校で行うことのほとんどは、社会の様々な事柄につながる練習です。漢字も計算も友だちとの仲違いもです。無駄とか、意味がないとか言って切り捨てるのはもったいないことです。

2010年12月1日水曜日

恕だったり利他だったり席替えだったり



1、雪に書いた「恕」の文字
■この写真は、中庭からグランドへ行く途中に書かれた大きな「恕(じょ)」の文字です。大きさが伝わりにくいのが残念です。丁度、六年二組の教室から見ることができます。数名の男の子たちが昼休みに書きました。雪が溶けて、文字が消えてしまう前に記念に写真に撮っておきました。

2、利他(りた)=他に利する
■先日、教室で「利他」のことを話しました。「利他」とは「利己」の対義語で、自分のことよりも他人の利益や幸福を考えることを言います。「情けは人のためならず」という慣用句がありますが、利他の精は、必ず自分の幸福にもつながるものだと考えています。
■利他という言葉は、前北海道教育大学函館校教授 野口芳宏先生から教えていただきました。野口先生曰く、利他の精神を具現するには、まず、人に迷惑をかけないこと。次に、人に安を与えること。そして、人に喜んでもらうことが大切だそうです。なるほどと思います。この逆をいくと利己的になるわけです。
■利他について考えると、根っこのところでは、「恕」だったり、「愛語」だったりといったことに通じるものがあります。孔子が生きていたのが今から約2500年前、道元禅師が約800年前です。これらの言葉が、これほど前から残っているのは、それだけ大切であるとともに、それを為すことが難しいからだとがわかります。ですから、教室の子供たちがすぐにできないのは、当たり前なのです。学校はよりよい自分になるための学びの場です。少しでも近づけるように毎日を過ごしています。自分自身への自戒の意味も込めて通信に残しておこうと思います。


3、席替えをしました
■教室では、毎月席替えをしています。これは、せっかく同じクラスになった仲間たちと少しでもたくさんふれあって欲しいという願いからです。人が何を考えているかは、黙っていてはわからないものです。自分が小六のころ、大嫌いな友達がいました。大嫌いなのですから、当時は、友達とも思っていませんでした。ところが、彼と話をするようになるととってもいいやつだとわかり、その後は、中学・高校でも同級生となりとても仲良く過ごしました。結局、いやなやつと思っていたのは、私の勝手な思い込みで、その子の本質に気づいていなかったのです。相手を受け入れようという気持ち、そしてそのきっかけが大事なのだと思います。小さなことですが、席替えもそのきっかけになればと考えています。

2010年11月8日月曜日

地元の新聞に劇のことが載りました

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/sapporo/258669.html

地元の新聞社(北海道新聞)に劇の取り組みが載りました。
写真付きで結構大きく取り上げていただきました。
こうして記事になるとたいそうかっこよく見えますが、
中身は子供たちと試行錯誤で作っている手作り感満載の劇です。
でも、やっぱり新聞に載るのって、うれしいことですね。
さあ、本番に向けて最後の週に入りました。
がんばらないと。

2010年11月7日日曜日

劇のことを考える毎日

学芸会の本番まであと一週間となりました。
劇のことを考える毎日です。
今年の子供たち、さすがに六年生、自分たちで
「先生、ここはこういう台詞を入れたいのですけど」
とか
「こういう演技をしてもいいですか」
とか
劇中に突然アドリブ!
などがあっておもしろいなあと思います。
先週の月曜日の時点ではまだ台詞がうろ覚えだったり、
道具やバック絵制作が頭にひっかかていたりで、
演技に入るにはまだまだ…という感じだったのですが、
後半になって追い上げてきました。
楽しいなあと思います。
同時にこの子たちの学年の担任で良かったなあと思います。
この子たちと劇を作れてうれしいなあと思います。
「君たちと一緒で良かったよ」って。

2010年11月1日月曜日

生振の学芸会へ

昨日、前任校(生振小学校)の学芸会でした。
こちらの行事と重なるなどで、楽しみにしていました。
学校に着いたのが10時過ぎで、丁度、前半が終了した休憩時間でした。
廊下にいた保護者の方や卒業生、子供たちと話をしてから、体育館へ。
後半の1,2年生劇・3,4年生音楽・5,6年生の劇を観ることが出来ました。
自分の受け持っていた6年生、立派に演技をしていました。
とっても上手でした。
終わりの挨拶なんかもカッコイイことを話していて、2年間の成長を感じました。
つい先日、勤務校の休みの日に出かけたときは、まだまだかな、と思っていましたが、
なんのなんの、卒業へ向かって一歩ずつ進んでいるのですね。
当たり前ですけど。
彼らの姿を見られて元気をもらいました。
さぁ、今日からまたがんばろう。

2010年10月20日水曜日

劇の台本完成

劇の台本を昨日、配付しました。
学校のカリキュラムが総合的な学習の時間に劇作りを行うようになっているので、
だったらと総合で取り組んでいる世界寺子屋運動を劇にするということで準備をしていました。

休み時間に何度も脚本作りのために集まってくれたA君、O君、Iさん、Hさん有り難う。
ユネスコ協会の上岡さん、木村さんにも取材をさせてもらうなどお世話になりました。
たくさんのアイデアを生かし切れているかはわかりませんが、台本として仕上げることができました。

今度はこれを舞台上でどう表現していくかです。
楽しみながら取り組んでいこうと思っています。



追伸
昨日、バクチクの新譜がアマゾンから届きました。
中学生のころからの長いおつきあい。
こんなに長い間、誰にも似ていない独自の世界を表現し続けているってすごいなと思います。
また、こんなに長い間、同じメンバーで活動し続けているっていうのもすごいなと思います。

2010年10月19日火曜日

生振小へ

昨日は、日曜日の参観日・開校記念式典の振り替えでお休みでした。
そこで、ずっと前から依頼されていた生振小学校(前任校)のホームページ更新作業&手順の引き継ぎをしに生振へ行ってきました。

久しぶりの生振小学校は学芸会へ向けた練習で忙しそうでした。
変わらない学校の雰囲気と子供たちの成長ぶりがうれしく感じました。

学校全体が家族のようにあったかなのは、生振ならではだなと思います。
校内のみんな(児童はもちろん教職員も)がお互いの名前を知っている。
大きな規模の学校では、無い雰囲気です。

自分のことを知らない子たちも多いはずですが、廊下ですれ違うと、
「山本先生だ~。」
と声をかけてくれるのが何だか照れくさく感じました。

自分が最後に生振で担任していた子たちは、現在六年生。
今の学校で自分が担任している子たちと中学校で同級生になる子も何人かいます。
中学校でそんな子たちの様子を見ることができるのもまた楽しみです。

昨年、今年と顔を出したくてもなかなか出かけられませんでした。
同じ市内にあっても行事が重なるとなかなか・・・。
ですから、久しぶりに行けてとっても楽しかったです。

2010年10月13日水曜日

いただきもの



どうも有り難うございました。

2010年10月12日火曜日

学校ホームページ

勤務校の学校ホームページを制作しています。
http://academic4.plala.or.jp/futaba/

今回はフリーのホムページ作成ソフト「KompoZer(コンポーザー)」で作っています。
アップロードはいつものFFFTPです。
「KompoZer(コンポーザー)」なかなか使いやすいです。
ずっと、ホームページの作成には、「Dreamweaver」を使っていたのですが、やっぱり高くて・・・。
ホームページビルダーは、いろいろといらないものまで勝手に作られるので好きではありません・・・。
いらんことをしない「KompoZer(コンポーザー)」は、なかなかいいやつです。

2010年10月8日金曜日

真の面目

■六年二組の学級目標は「全力でトライ36の絆」です。勉強や遊びなど何事も全力で取り組もうという意味が込められています。9月10月、何度か「全力を出しなさい」「真剣にやりなさい」という話をしています。

■高学年になると、いかに労力少なくして最大の利益を得るか、いかに楽をするか、といったところに気持ちが向きがちです。共感できるところも無いわけではありませんが、全力を出して頑張ることの大切さは効率を求めることよりも優先すべき中身だと考えています。また、真面目にがんばっている人たちを馬鹿にしたり、笑ったりすることは許したくない行為です。

■哲学者・教育者である森信三は真面目の「真」と「面目」の間に「の」の字を加えることで、真面目の真の意味が現れるということを言っています。「真面目」に「の」の字を加えてみます。すると「真の面目」となります。「真面目」という言葉の真の意味は自分の「真の面目」を発揮するということなのです。さて、日々、私たちは自分の「真の面目」を発揮しているでしょうか。学習に遊びに、掃除に自分の存在と誇りをかけて全力で取り組む、そんな子供たちに成長して欲しいなあと日々考えています。

■人はともすれば易きに流れがちです。そんな時、ちょっと立ち止まって、今の自分は真の面目を発揮できているかを考えて欲しいと思っています。いい加減にやったり、怠けたりといった行為は結局、自分自身を裏切っているのと同じです。自分のことを最も大切に考えなければならないのは自分自身です。その自分が自分を欺くようなことをして欲しくはないと考えています。

2010年9月23日木曜日

地上絵クラブ

地上絵クラブの作品です。

先週の金曜日放課後↓


昨日の放課後↓



立場上、やれやれ! とは言えませんが、とっても楽しそうでいいなあと思います。
一緒にやりたいくらい(笑)。

自分たちで遊びを創造することを子供時代に経験しておくのは無駄なことでは無いと思っています。
今の子たち、ゲームとか習い事とか、パッケージ化されたものに慣れていて、
自分たちで創造するという経験が乏しいように感じています。
子供ってそもそも創造的な生き物で、自ら遊びを考えたり、おもしろいことを見つけたりができるはずです。
大人がすべきことと、そうでないことがあります。
自分たちで困難を切り開く力を持った、たくましい子供たちに成長してほしいなと思っています。

夏休み中に予定していた奈良の大仏もこんな感じで(もっと大々的に)進めるつもりだったので、
今更ながら雨で中止が残念です。

2010年9月17日金曜日

Hüsker Dü

毎日があっという間です。
ついこの間、月曜日になったと思っていたら、今日はもう金曜日。
なんだか早いです。




大学生の頃、Hüsker Düが好きで一気買いしていました。
当時はすでにHüsker Düは解散していて、
BOB MOULDがSUGARをやっていたのですが、
Hüsker Düの方がずっと好きでした。

2010年9月10日金曜日

やさしい気持ち

最近、朝、娘と食事をする時間にCHARAをよくかけています。
いい曲いっぱい歌っているなあと思います。
「やさしい気持ち」の入っている「JUNIOR SWEET」が一番好きなアルバムかも。
中古屋ですごく安い値段で売られていると思うけれど、奇跡なアルバムです。

2010年9月8日水曜日

管内研究集会

昨日は午後から管内一斉の研究集会でした。
子供たちは午前授業で帰宅ですが、先生方は管内のあちこちで研修・研究を行っていました。

私が所属しているのは情報教育部会です。
運営側として参加していました。
ワークショップの担当(情報モラル指導について考えてもらいました)していたのですが、
参加者の反応、アンケートの結果がとてもよくてうれしく思いました。

「わかりやすかったです」
とか
「また来年も続けてほしい」
とか言ってもらえると素直にうれしいものです。

準備にエネルギーがいるので来年はやめようかと思っていましたが、
こういう反応があると調子に乗って来年もやろうかと思ってしまいます。



余談ですが・・・。
情報教育の部会は企業さんにも協力いただいてブースも出展してもらっています。
情報教育、情報機器の進歩のスピードは大変早くて、おいかけるだけでも大変です。
いろいろなソフトや機器を実際に触ったり、
使い方について直接メーカーさんと話したりして
情報を持ち帰って欲しいなと考えて、企業さんの出展をお願いしています。
税金で購入する備品ですから、本当に子供たちのためになるものを入れて欲しいなと思っています。
買ったのはいいけど、使っていないのではもったいないですからねぇ。

2010年9月7日火曜日

プール学習最終日

今日は六年生のプール学習最終日でした。
実技評価などを行った後はちょっと自由時間。
いつもはずっと泳ぎ続けているので、ちょっと楽しい時間でした。
午後から会議があったので中には入らず…。
と思っていたのですが、
楽しそうな子供たちの姿に結局、一緒に入って遊んでしまいました。
プールから上がって、
「先生、肩車してくれてありがとうございます!」
とか。
「三回も投げてくれてありがとうございます!」
とか。
真面目にお礼を言われてちょっと驚いてしまいました。
かわいい子たちだなあと思いました!!

駅伝

日曜日にあった市内の小中学校駅伝大会。
子供たち大活躍でした。
六年生チームが見事、優勝!
子供たち、はじめから優勝をねらっていたようで、
有言実行で本当に一着になるところがカッコイイ。
また、午後から行われた低学年のたすきリレーでも優勝をしたとのこと。
すごいなあと思います。
今年の四月に二つの学校が統合して生まれた双葉小学校の
開校初年度にまた一つすばらしい歴史が加わりました。

この後、六年生は卒業までいろいろとあると思いますが、
子供たちはみんな双葉の子になってきていると思います。
周囲の思いや考えはいろいろあるのでしょうが、
子供たちの今の姿、そして成長をしっかり後押ししてやりたいなと思います。


2010年8月21日土曜日

THE PREDATORS



THE PREDATORSは今年に入ってから知ったバンドです。
(遅い・・・)
メンバー3人とも母体となるバンドがありつつ、遊びで楽しくやっている雰囲気が好きです。
聴いていて気持ちのイイ音です。
今年のRSRでも見てきました。
スッゴク楽しかったです。

2010年8月20日金曜日

ブラッククロウズ



高校の時から、長く好きな人たち。
飽きない良さ。

2010年8月19日木曜日

noodles



最近、noodlesが好き。
この前出たアルバム「Explorer 」もとても良いできでした。

2010年7月28日水曜日

教育支援週間



夏休みに入った学校ですが連日、子供たちが学校に登校しています。
今週いっぱい行われる駅伝練習と教育支援で学習をするためです。

どの学年も当初の予想より参加者数が多かったです。
低(1・2年)、中(3・4年)、高(4・5・6年)の3つに分けるはずが、学年単位の実施になり。
自分の担任している6年生はそれでも教室に入れず結局、クラス単位で実施することになりました。

友達と一緒に学校で過ごす時間が大好きな子たちです。
学校に行きたいな、教室に行きたいな、と思ってくれていることをうれしく思います。

まあ、中には、
「家でゴロゴロしてるくらいなら学校行ってきなさい!」
と無理矢理追い出されている子もいるかもしれませんが(苦笑)。

2010年7月27日火曜日

総合的な学習の時間から(カンボジアの授業)

総合的な学習の時間から(カンボジアの授業)

◆今日はカンボジアで寺子屋はどんな活動をしているかということを教えてもらいました。カンボジアには地雷がまだ埋まっていて、今でも危ないことや子供はカンやビンなどを集めてお金にしていると聞いてびっくりしました。こういった話を聞いて日本はすごく恵まれているんだなあと思いました。(K)
◆子供なのに親の仕事を手伝ったり、危ない仕事をしたりしてまでも働かなきゃいけないなんてかわいそうだけど、しょうがないんだな、と思いました。自分がそうなったらどうしよう、と思いました。でも、ありえなくないのだなと思いました。今日はわざわざ有り難うございました。留学しても頑張って下さい。(M)

先に挙げた二人の文章は7月21日(水)の五時間目の総合的な学習の時間を終えての感想文です。総合的な学習の時間では、現在、視野を広げて世界を見つめる学習を行っています。この週は非識字問題について考える授業を火曜日に、貧困に苦しむ国の一つとしてカンボジアの現状を知る授業を水曜日に行いました。

水曜日の授業は双葉小学校の寺子屋学習のキックオフも兼ねていました。石狩ユネスコ協会で活動をされ、実際に現地を訪れたことのある今井智美さん(北星学園大学の学生さんです)に来校いただき、六年生の子供たちにお話しをしていただきました。

カンボジアの地理的位置、人口や言語、内戦によって国土が疲弊し今も貧困に苦しんでいる人達がたくさんいることを伝えてもらいました。そのような現状の中で貧困のサイクルをストップする手立てとして日本ユネスコ協会連盟が行っている教育の機会を支援する活動、世界寺子屋運動についてもお話しいただきました。

2、子供たちの感想から
授業後、今井さんにお礼の気持を込めて感想を書こうと時間をとりました。自分たちの生活との違いに驚いている子が多数いました。

また、去年、四年生で取り組んでいた時とはまた少し違った視点(自分たちに何ができるのかといったような)で活動について考えている子も多かったです。子供たちの感想を載せます。

◆今日は、カンボジアのことをいろいろと教えてくれて有り難うございます。ぼくが一番心に残ったのは、寺子屋運動のことです。勉強ができない人達に勉強を教えるのは、とてもいいことだと思います。とってもいい勉強になりました。留学したあとも頑張って下さい。(T)
◆今日は、カンボジアのことを色々と教えて下さって有り難うございます。書きそんじハガキでカンボジア、はたまた世界を救うことができるなんて思いませんでした。本当に有り難うございます。こんな体験ができる私たちも日本も幸せだと実感しました。今井さんも、アメリカへの留学頑張って下さい!!(N)
◆今までカンボジアのことをこんなに知ったのが初めてでした。今でも地雷がたくさん埋まっているのがとても怖かったです。ユネスコの活動を聞いて僕も将来、ユネスコの仕事につきたいと思いました。今日は、忙しい中、本当に有り難うございました。アメリカに留学しても頑張って下さい。(K)
◆今日はカンボジアの色々なことがわかりました。今、私ができることがきっとカンボジアの子供たちの夢や希望になると思います。有り難うございました。(S)
◆カンボジアでは先生やお医者さんが殺されて、子供に勉強を教えられなかったり。病気になっても直してくれる人がいないから死んでしまうと聞いて、とても驚きました。私たちにできることは書き損じハガキをたくさん集めて、カンボジアの人たちを助けてあげることです。私はハガキをたくさん集めたいと思いました。(S)

2010年7月24日土曜日

教師力ブラッシュアップサマーセミナーin札幌

教師力ブラッシュアップサマーセミナーin札幌のご案内です!

【テーマ】:  <「学び」を根幹に据える教師像>の提案
【主 催】: 教師力ブラッシュアップセミナー
【後 援】: 北海道教育委員会、札幌市教育委員会
【日 時】: 2010年7月28日(水)29日(木)(部分参加OKです)
【場 所】: 札幌市・札幌コンベンションセンター
【参加費】: 両日参加6,000円。一日参加4,000円。
【メイン講師】:赤坂真二氏、土作彰氏
【申し込み】: mumomorush@gmail.com へメールか、01564-2-3870 へFAXで参加希望の連絡を。折り返し詳細をご連絡しま
す。

<7月28日(水)>
10:00~11:00
○全体演習:二日間の「学び」の構えを共有する~全員が参加する「校内研修会」づくりを例に~
ファシリテーション:石川晋(上士幌町立上士幌中)
11:15~12:15
○第一講座:「学び」の本質と向かいあう(一回目)
A 土作彰「現場の実践者として『学び』とどう向かいあうか」
QA 森岡達昭(足寄町立足寄小)
B 赤坂真二「大学の実践者として『学び』とどう向かいあうか」
QA 高橋和寛(芦別市立芦別中)
12:15~13:30 昼食
13:30~14:30
○第二講座:「学び」の本質と向かいあう(午前に聞いた講師と逆の講師のお話を聞いていただきます)
A 赤坂真二「大学の実践者として『学び』とどう向かいあうか」
QA 太田充紀(名寄市立智恵文小)
B 土作彰「現場の実践者として『学び』とどう向かいあうか」
QA 山口淳一(札幌市立藻岩北小)
14:45~16:00
○第三講座(選択です):教室を「学び」の場にする授業~模擬授業&ストップモーション検討会 1
A 国語:模擬授業者 坂本奈央美(松前町立松前中)
指定討論者 山下幸(札幌市立上篠路中)&堀裕嗣(札幌市立北白石中)
B 総合:模擬授業者 兒玉重嘉(札幌市立藻岩北小)
指定討論者 大野睦仁(札幌市立厚別通小)&山本和彦(石狩市立若葉小)
C 道徳:模擬授業者 細山崇(名寄市立智恵文小)
指定討論者 高橋裕章(札幌市立藻岩小)&三浦将大(福島町立福島小)
D 学級活動:模擬授業者 木下尊徳(陸別町立陸別小)
指定討論者 小林智(旭川市立旭川第二中)&南山潤司(札幌市立南小)
16:10~16:40
○全体講座:今日一日の「学び」を共有する
ファシリテーター:山寺潤(今金町立今金小)
指定討論者:土作彰・赤坂真二・太田充紀・水戸ちひろ(洞爺湖町立とうや小)
・工藤信司(白老町立萩野小)、桑原賢(北海道鷹栖養)

<7月29日(木)>
9:30~10:30
○第四講座(選択です):「対話」を通して考えたい教育課題
A 赤坂真二、高橋裕章  若い教師を育てる
B 土作彰、大野睦仁   教師の生き方、生徒の未来像を問う
C 堀裕嗣、桑原賢    教育現場の問題点を分析する
D 南山潤司、三浦将大  理数系教科の学力を構築する
10:45~12:00
○第五講座(選択です):「学び方」指導を提案する授業~模擬授業&ストップモーション検討会 2
A 国語:  模擬授業者 森岡達昭  指定討論者:山下幸&小林智
B 学級活動:模擬授業者 水戸ちひろ 指定討論者:石川晋&大野睦仁
C 理科:  模擬授業者 兒玉重嘉  指定討論者:南山潤司&太田充紀
D 算数:  模擬授業者 細山崇   指定討論者:山寺潤&山口淳一
12:00~13:10 昼食
13:10~14:30
○第六講座(選択です):演習 北海道の教師の「学び」をサポートする
A土作彰:「土作流 子どもが伸びる学級づくり~全ての教育活動で子どもを育てる~」
Q&A 木下尊徳
B赤坂真二:「赤坂流 子どもが伸びる学級づくり~全ての教育活動で子どもを育てる~」
Q&A 山本和彦
14:45~16:00
○全体講座:シンポジウム 二日間の「学び」を深化する
ファシリテーター:太田充紀、 ファシリテーショングラフィックス:高橋和寛
シンポジスト:赤坂真二、土作彰、山寺潤、坂本奈央美、三浦将大

【お申込み】
次のメールまたはFAXに、「教師力ブラッシュアップサマーセミナー」参加と明記の上、下記のメールアドレスまたはFAX
番号をお知らせください(石川晋宛)。折り返し詳細のご連絡をいたします。なお、3日以上返信がない場合は、通信事故が予想
されますので、恐れ入りますが、再度ご連絡ください。
事務局:石川晋 mumomorush@gmail.com  または、FAX01564-2-3870

2010年7月22日木曜日

寺子屋キックオフ

1、 総合的な学習の時間から(カンボジアの授業)
◆今日はカンボジアで寺子屋はどんな活動をしているかということを教えてもらいました。カンボジアには地雷がまだ埋まっていて、今でも危ないことや子供はカンやビンなどを集めてお金にしていると聞いてびっくりしました。こういった話を聞いて日本はすごく恵まれているんだなあと思いました。(K)
◆子供なのに親の仕事を手伝ったり、危ない仕事をしたりしてまでも働かなきゃいけないなんてかわいそうだけど、しょうがないんだな、と思いました。自分がそうなったらどうしよう、と思いました。でも、ありえなくないのだなと思いました。今日はわざわざ有り難うございました。留学しても頑張って下さい。(M)

▼先週から総合的な学習の時間に視野を広げて世界を見る学習を行っています。今週は非識字問題について考える授業を火曜日に、貧困に苦しむ国の一つとしてカンボジアの現状を知る授業を水曜日に行いました。▼水曜日の授業では石狩ユネスコ協会で活動をされ、実際に現地を訪れたことのある今井さんに来校いただき、六年生の子供たちにお話しをしていただきました。▼カンボジアの地理的位置、人口や言語、内線によって国土が疲弊し今も貧困に苦しんでいる人達がたくさんいることを伝えてもらいました。そして、その中で貧困のサイクルをストップする手立てとして日本ユネスコ協会連盟が行っている教育の機会を支援する活動、世界寺子屋運動についてもお話しいただきました。今年の六年生は総合で国際ボランティアであるこの活動に参加しようと考えています。まずは「世界寺子屋運動」の名前だけでも覚えておいて下さい。いずれ保護者の皆様にもご協力をお願いすることになると思います。

2、子供たちの感想から
◆今日は、カンボジアのことをいろいろと教えてくれて有り難うございます。ぼくが一番心に残ったのは、寺子屋運動のことです。勉強ができない人達に勉強を教えるのは、とてもいいことだと思います。とってもいい勉強になりました。留学したあとも頑張って下さい。(T)
◆今日は、カンボジアのことを色々と教えて下さって有り難うございます。書きそんじハガキでカンボジア、はたまた世界を救うことができるなんて思いませんでした。本当に有り難うございます。こんな体験ができる私たちも日本も幸せだと実感しました。今井さんも、アメリカへの留学頑張って下さい!!(N)
◆今までカンボジアのことをこんなに知ったのが初めてでした。今でも地雷がたくさん埋まっているのがとても怖かったです。ユネスコの活動を聞いて僕も将来、ユネスコの仕事につきたいと思いました。今日は、忙しい中、本当に有り難うございました。アメリカに留学しても頑張って下さい。(昂希)
◆今日はカンボジアの色々なことがわかりました。今、私ができることがきっとカンボジアの子供たちの夢や希望になると思います。有り難うございました。(S)
◆今日は、カンボジアのことを教えて下さり、有り難うございました。前、テレビでカンボジアのことを知って興味を持っていました。「もっと知りたいな。」と思っていたところで今日の授業のことを聞き、とっても楽しみにしていました。色々と教えて下さり、有り難うございました。(M)
◆今日、カンボジアのことを学び、日本との差が激しいことがわかりました。字が書けないとかで職につけず生活が苦しいこと。教育を受けることで生活が少しでも変わると思うと、字が書けることは、幸せなことだと分かりました。これから自分にできることを探してみます。今日は有り難うございました。(N)

2010年7月18日日曜日

DVD-R

昨日、駅前のドスパラ(PCショップ)に行ってDVD-Rを買ってきました。
50枚入りで780円。
ということは一枚当たり15.6円。
安いですよね。
家電量販店で買うよりもPCショップが安いのはなぜなのでしょう???
いつもそう思います。
まあ、台湾製のメディアなので永久保存版にするには少々怖い気もします。

で、現在、このDVDに黙々と修学旅行のビデオをコピー中。
休み明けには学年に配付予定です。
旅行中の子供たちの楽しそうな様子を見てもらえたらと思います。

2010年7月17日土曜日

世界がもし100人のムラだったら

1、 世界がもし100人のムラだったら
▼火曜日の総合的な学習の時間に「世界がもし100人のムラだったら」に描かれた世界の現実をシミュレーションで体験するという学習を行いました。▼世界には多様な言語や文化を持つ人々が住んでおり、そこには大きな貧富の差があります。このことを体験的に学び、視野を広げて世界を見られるようにすることがねらいです。▼学習は三、四時間目に体育館で一組と二組が合同で行いました。学習の中身はおよそ次のようなことを行いました。

(1)世界の人口
(2)女性と男性、どっちが多い?
(3)世界は今、高齢化?若年化?
(4)大陸ごとに分かれてみよう!
(5)世界の言葉で「こんにちは」
(6)世界の富は誰が持っている?

▼子供たちには一人一人に役割カードを渡しました。役割カードには「性別」「年齢」「地域」「あいさつの言葉」などが書かれています。子供たちは個々のプログラムの中でそれぞれの役割にしたがって活動し、世界の現実を身体で感じました。

2、 子供たちの感想
▼授業後の子供たちの感想を紹介します。
◆今日は、色々学びました。世界では、あんなにお金の差があることが、衝撃的でした。ふだんは、あんまりそういうことは考えませんが、これからは、ちょっと世界の事を考えたいと思います。(M)
◆ご飯などを食べて、おなかが満腹になる人もいれば、満腹にならない人もいるということがわかった。お腹が満腹にならない人がいるなんで、なんかさみしい。(O)
◆今日、世界がもし百人のムラだったら、という授業をやっての僕の感想は、世界ではちょっと女の人が多くて、アジア人がダントツで多いのがわかった。あと、お茶で二十人が八十%の富を使い、残り八十人が二十%を分け合っていると聞いてびっくりしました。僕の視野もちょっとは広がったと思うし、学習だったのにとてもおもしろかったので、いい経験になったと思います。(T)

3、六年の総合的な学習の時間のねらい
▼六年生の総合的な学習の時間では国際理解、国際ボランティアの活動に取り組みます。子供たちはこれまで学校や家庭で様々な体験をし、その中でたくさんのことを学んできたと思います。しかし、世界は広いです。子供たちが知らない現実や様々な活動に取り組む人達がたくさんいます。総合的な学習の時間の学習を通して子供たちの視野をもう少し広げ、これまでに学んできたものに新たなものの見方や考え方をプラスできたらと考えています。

2010年7月3日土曜日

双葉小キックオフの前に

学校では修学旅行に向けての準備がほぼ終了しました。
後は来週の本番を残すのみです。

さて、修学旅行の翌週、いよいよ双葉小学校として初のユネスコ世界寺子屋運動の授業をキックオフします。

今年は、まず、「世界がもし100人の村だったら」のワークショップを行い、
子供たちの視野を広げ、常識を揺さぶることからはじめようと計画しています。
その後、カンボジアグッズやビデオ、石狩ユネスコの皆さんに協力いただいて寺子屋の活動について学ばせたいと考えています。
実際に現地の寺子屋を訪問された方に来校いただき、子供たちに話をしてもらう予定です。
修学旅行の裏で着々と計画は進行中です。

そんな中、ちょっとうれしいことがありましたので報告させていただきます。
今朝、教室の前で担任する学級の男の子が書きそんじはがきを持って来ました。
家から持って来てくれたのかなと思いましたらどうも違うようです。
遊んでいる時に近所の方から、
「学校でまだ書きそんじハガキは集めていますか?」
とたずねられたそうです。
「はい」
とこたえると、たくさんの書きそんじハガキを持って来て下さったそうです。
地域の方が学校で行っている活動のことを気にかけて下さっていること、とても嬉しく思いました。
また、学校にハガキを持って来たその男の子もとてもいい顔をしていました。

こんなこともキックオフで子供たちに伝えてやりたいと思っています。

2010年6月19日土曜日

いじめアンケート

学校でいじめアンケートというものもを毎年、行っています。
今年度、第一回のアンケートが昨日、ありました。
私は昨日、研修会で1日、道立教育研究所というところにいたので、
担外の先生が代わりに行ってくれました。

アンケートの集計結果はおよそ予想通りの結果でした。
少し話をしたいなという子もいますが、
全員、「学校が楽しい」と回答していたのでほぼ問題ないのかなと思います。

今回のアンケートを実施する前、自分の学年ではQ-Uというアンケート調査をやっています。
※Q-Uについての詳細は以下↓
http://www.toshobunka.jp/eigyo/q-u.htm
Q-Uでは子供たちの心の動きがより鮮明に表れます。
「いじめ」以外の部分、例えば学習への意欲や自尊感情なども見えてきます。
今年、学年でやってみてあらためて、その精度の高さに驚いています。

普段の学級経営に活かすという視点からは、Q-Uがかなり有効だと考えています。
学校全体で取り組むと、さらに効果的だろと思います。

2010年6月15日火曜日

「えー」と言わずに「よし!」と言おう

「えー」教室で宿題を配るとどこからか聞こえてきます。
教室は自らを鍛えるための場所です。
自分を高めるためのものを嫌がってはいけません。
面倒なことでも目的意識をもって取り組むと楽しみを見出すこともできるものです。
教室では、子供たちに、「『えー』と言わずに『よし!』と言おう。」、と伝えました。
自分で言っておいて何なのですが、結構大切なことを言っていると思っています。
保護者の皆様も大事だと思いませんか。

2010年6月7日月曜日

運動会終了

久しぶりの日記です。
先週の土曜日に運動会がありました。
昨年度、若葉小学校最後の年の運動会は延期につぐ延期で平日開催となってしまいました。
ですから、日程通り開催できて一安心です。

運動会の特別時間割は2週間でした。
短い準備時間でしたが子供たちよくやっていたと思います。
競技に向かっての練習や応援、当日の動きなど学級としての一体感を感じられました。
練習期間の取り組みを通して一人一人の良さを感じる場面がたくさんありました。
土曜日の本番終了後、教室で挨拶をして、下校する子供たちがみんないい顔だったのがよかったです。

運動会は競技の出来不出来も大切ですが、学級や学年の一体感を作り出す貴重な行事です。
特に、今年度は四月に統合という中でのスタートなので一つにまとまるきっかけとしていいタイミングでした。


次は修学旅行です。
準備自体は五月の連休明けからスタートしていますから、
バタバタと何かをやるわけではありません。
でも、子供たちの頭の中はワクワク、そわそわでしょう。

2010年5月14日金曜日

火おこし体験




月曜日の放課後、火おこし体験をやりました。
社会科で6年生は歴史を学習しています。
縄文時代のくらしを学習したとき、火おこしに興味をもった子がいましたので、
火おこしの道具を開拓記念館に借りに行き、学校で体験をさせました。
結果は・・・。

見事に成功!
ブワッと火がついた瞬間の達成感が何とも言えません。
今週いっぱいお借りしているので、消耗品を製作して、
参加できなかった他の子供たちにも体験させたいと思っています。

で、今日。
4時間目に6年1組、5時間目に6年2組とそれぞれの学級で火おこしをやりました。
両方の時間、指導に入りました。
とりあえずどちらの学級でも火をつけることができました。
月曜日にくらべて湿気をすったためか若干火がつきにくかったです。
どうかなと思っていましたが一安心です。
何よりも体験中の子供たちがとても楽しそうなのが良かったです。
少々寒い中でしたが、中庭に六年生の子たちの楽しそうな笑い声が響いていました。

もちろん、毎回、こんなことばかりはやっていられません。
でも、勉強で新しい知識を獲得したり、できなかったことができるようになったりすることは、
そもそも楽しいこと、うれしいことなはずです。
今日みたいな体験を通して歴史に興味をもってくれたり、
授業が楽しみになってくれたりすれば、これほど嬉しいことはありません。

追伸
火おこし、上手くいかなかった子たちもいて、「もう一度」とリクエストの声も多いです。
第二回を企画できたらなと思っています。

2010年4月23日金曜日

感謝の気持ち

6年生がスタートしてすぐの学年集会で一年間の行事予定や最高学年としての心構えなどについて話をしました。その最後に「自分たちを支えてくれている人達に感謝の気持ちをもとう」ということを子供たちに伝えました。日々の生活の何気ない場面にもたくさんの人達の協力と支えがあります。感謝の気持ちが素直に言える人になりたいものです。感謝することについて作家の三浦綾子さんに次の言葉がありました。夕食時の話題にしてみて下さい。

九つまで満ち足りていて、十のうち一つだけしか不満がない時でさえ、人間はまずその不満を真っ先に口からだし、文句をいいつづけるものなのだ。自分を顧みてつくづくそう思う。 なぜわたしたちは不満を後まわしにし、感謝すべきことを先に言わないのだろう。【三浦綾子著『明日のあなたへ』より】

2010年4月18日日曜日

石狩市立双葉小学校の新しい学級

今年度の受け持ち学級、とってもいい学級です。
心からそう思います。

まず、顔つきがいい。
笑顔がたくさん見られることが何よりもうれしいです。
どの子もしっかり話をしてくれるし、一人一人がとっても前向きです。

次に、姿勢がいい。
もちろん、学級に慣れてきた先週は指導を入れる場面もありましたが、さっと直してくれるところに良さを感じます。
何より、席を立つときに机に椅子をしまったり、下校時の下駄箱の靴がきちんと揃えられていることにちょっと驚きます。
しかも、靴のかかとを一人としてつぶしていない!
家庭や今までの担任の指導の良さをひしひしと感じます。
これを崩しちゃいけないなと思います。

そして、素直。
こちらからのなげかけに素直に反応してくれたり、一生懸命に取り組んでくれたり。
頼んだことはきっちりやってくれるし、言うことなしです。

一人一人の子たちを見ていてもいいところをたくさん見つけることができます。
ホントならこの辺でハガキを書いて担任の思いを伝えているところなのですが、
今年はいろいろと処理する中身が多くたどりつていません…。
来週、簡単な面談を子供たちとする予定なのでその中ででもと思っています。

今年は久しぶりの複数学級の学年となり、いろいろとやりたいことがありました。
1組の担任の先生とも様々な教科、特別活動の内容を相談しています。
いくつかはすでに管理職を通過し、開始の手続きに入ろうとしています。
まあ、こんなクラスですから、当然、楽しいことがいろいろやれるわけなのです♪♪

2010年4月16日金曜日

一年間の授業の始まりで伝えたこと

1、学ぶということ
▼つい先日、教室で子供たちに天地を逆転することで、全く逆の景色が見えるように描かれた絵を見せました。
▼人は自分の知っている範囲でしか物事を判断できません。しかし、物事には様々な側面があり、角度を変えることで全く異なる価値や意味を持つこともあります。
▼教室での学習や生活は新しい知識や様々な立場の考え方を知る事で物事を多面的にとらえ、一人一人がより相応しい判断ができるようになるための訓練です。
▼世の中にはたくさんの情報が溢れています。また、世界との繋がりも意識しなければならない時代になりました。子供たちには、授業や生活の様々な場面での学びを通して、適切に、相応しい判断を相手の立場を考えながらできるように成長してほしいと考えています。
▼今週の授業はオリエンテーションや5年生の学習の定着の具合を調べるテストが中心でした。いよいよ来週から本格的な6年生の学習がスタートします。子供たちの価値観を揺さぶることのできるような授業ができたらと思っています。

2、教室の子供たち
▼「先生、オレ、双葉小に来る前、なんか心配だったんだけど、大丈夫だったわ!」
休み時間、紅葉山小出身の男の子が声をかけてくれました。とても嬉しい一言でした。
▼新学期のスタートから一週間が過ぎ、子供たちは新しい環境にも少しずつ慣れてきたようです。授業中や休み時間にはたくさんの笑い声が聞こえます。
▼とはいえ、まだ不安もあることでしょう。そこで、来週、一週間をかけて一人一人と簡単な面談をします。そこで、担任の願いを伝え、子供たちの思いをくみ取りたいと考えています。

2010年4月11日日曜日

山本先生の第一印象、こんなクラスに!

1,山本先生の第一印象
▼先週、子供たちと2日間(前日準備を入れると3日間)を過ごしました。子供たちは良く笑い、それでいて、ケジメもつけられます。ステキな子供たちの姿に嬉しくなると共に、ご家庭での行き届いた躾に感心しました。▼さて、今年の担任(私)について子供たちに第一印象を尋ねました。「機械に詳しい」「色々こだわりそう」「やさしそう」「面白い」「まじめ」「ガリ勉」「心が広い」「細い」「頭良さそう」などなど。ご家庭では子供たちの話や通信からどのような印象をお持ちでしょうか。参観日、皆様とお会いできるのを楽しみにしています。

2,六年二組をこんなクラスにしたい!
▼子供たちに六年二組をどんなクラスにしたいかアンケートをとってみました。みんなの思いは同じベクトルに向かっているのだなあ、と思いながら読ませてもらいました。私の思いも子供たちと一緒です。保護者の皆様はいかがでしょうか。一人一人のコメントは次の通りです。
・明るいクラス・けじめのあるクラス。
・とにかく楽しい、みんなゴリマッチョ。
・楽しいクラス。
・楽しく、おもしろい。
・いじめがなく、みんなが仲よく楽しくすごせるクラス。
・いいようにバランスがとれているクラス。
・笑顔のたえないクラス。
・仲の良い、明るい、楽しいクラス ※けじめも!
・みんな仲よく、勉強、あそびをできるクラス。
・仲良くて、楽しいクラスにしたい。
・楽しいクラス。
・すっごい明るいクラス!ひまわりみたいに明るくて、笑顔いっぱいなクラスになりたい!
・明るくて遊ぶときは楽しく遊ぶ。でも、勉強するときはけじめをつけて勉強できるクラス。
・遊ぶときは遊んで、勉強するときは勉強する、けじめのつけられるクラス。
・思いやりのあるクラスにしたい。
・勉強熱心なクラスにしたい。
・楽しいクラス。
・にぎやかでおもしろいクラス。
・元気で明るいクラスがいい。
・いつでも一丸となるクラスにしたい。おもしろいクラスもいい。
・笑顔の絶えないクラス。
・早く友だちをたくさんつくって、35人で絆を深められるとてもいいクラスにしたい!
・若葉、紅葉、関係なくみんなが仲良くて楽しいクラス。
・みんなでおにごっこなどをするクラス。それか全員ぼうず。
・明るく、楽しいクラス。
・笑いの絶えないクラス。
・あつくて、楽しい。
・楽しいクラスにしたい。
・おもしろいクラス。
・楽しいクラス。
・ケンカがなく、みんなで仲よく協力しあうクラスにしたい。
・いつでも笑顔の絶えない、楽しいクラスにしたい!
・明るくしたい。
・なかよく、元気で、笑顔のたえない学級。

2010年4月9日金曜日

今年度の学級

開校式、着任式、始業式。そして、入学式を終え、
いよいよ今年度の学校が本格的に動き始めました。

今年度、私が担任するのは6年2組、34名。
元若葉、元紅葉山の子たちが半々の学級です。
学級のスタートといってもまだ二日間ですが、
素直で元気がよく、笑顔のステキな子たちです。

昨年度以上にいろいろと楽しいことができそうです!

2010年3月25日木曜日

修了式2

修了式が終わりました。
若葉小学校としての行事もこれで最後です。
若葉小学校にお世話になったのは一年間でしたが、
感慨深いものがありました。

学級では二分の一成人式。
「卒業式みたい~」子供たちはちょっと照れながらも背筋を伸ばして参加してくれました。
一年間の思い出、そして将来の夢についても真剣に語ってくれました。
ビデオをまわしておけば良かったです…。
失敗しました。

今日から学校は春休みです。
自分は今年、異動なしなので(校名は変わりますが)、まずは学級事務。
その後は新年度の準備を進めていきます。
一年間の出来事を振り返りながら、新しい一年に思いをはせるこの時期が大好きです。

追伸
昨日、欠席していた子も午後から保護者と一緒に登校し、
教室で二分の一成人証書とあゆみを手渡すことができました。
教室で直接渡すことができてホント良かった。

2010年3月24日水曜日

修了式

早いもので四年生の一年間が今日で終わります。あっという間の一年間でした。
自分の学級の通信タイトルである「ONE LOVE」はボブ・マーリーの歌からとっています。私の大好きな歌です。

One love, one heart 
(一つの愛 一つの心)
Let's get together and feel all right 
(みんなで力を合わせればきっと上手くいく)

「互いの良さを認め合い、協力し合って大きな事を成し遂げられる、四年生の子供たちにはそんな人になって欲しい」という願いを込めています。さて、願い通り子供たちは成長したでしょうか。

修了式の今日、子供たちと過ごした日々を振り返ってみると、楽しいことばかりでした。

若葉小学校最後の運動会・学習発表会。

社会見学で行った開拓の村。

望来小学校との交流では海にも行きました。

仲間と協力して制作したドラマやニュース。紅葉山小の四年生と作ったミニドラマは傑作でした。

夏休みに開いた山本塾。たくさんの参加者で休み中だということを忘れてしまいそうでした。

葉加瀬太郎さんを迎えての特別授業。みんなの心を一つに最高の音楽を作り上げました。こんな経験、最初で最後かも知れません。

毎日の授業、行事への取り組み、あらゆる瞬間が私にとってかけがえのない時間でした。転任して最初の一年間をみなさんたちと過ごせたことを心から嬉しく思います。

四月、新しい学年、仲間と新たな一歩を踏み出すみなさんに次の句を贈ります。

「浜までは海女も蓑着る時雨かな」 滝瓢水

人は、少しでも自分を愛おしみ、最後まで努力を重ねていかなければなりません。一度きりの人生です。後悔無く生きるために夢や目標に向かって一心に努力してください。日々の努力を怠らず、その時、その時の精一杯を尽くしてください。自分を育てるのは、結局、自分自身なのです。みなさんもどんな時でも自分を大切に、努力を続けられる人になってください。

子供たちは四月からいよいよ五年生です。高学年として六年生と共に双葉小学校を引っ張っていく存在になってほしいと思います。

2010年3月21日日曜日

ハンコ



この画像、私だけのハンコです。
いいでしょう♪

保護者の方が作ってくれました。
正面バージョンの他に横顔コメントバージョンもあります。
まずはうちのクラスの子たちに修了式で渡す「証書」に押しました。
教室でたくさん使わせてもらいます!!

追伸
あまりにもできがいいので、ブログなどの画像もこれに入れ替えました。
また、四月からの名刺にもこのハンコの画像が入っています。
仕上がりがとっても楽しみです!!

2010年3月20日土曜日

卒業式

昨日は卒業式がありました。
六年生は最後の学校行事。
そして、若葉小学校としても最後の卒業式です。

六年生も在校生も気持ちをしっかりと込め、良い式にしてくれました。
子供たちの大きな歌声や呼びかけが響く体育館で、
晴れやかな表情をした六年生が小学校を巣立って行きました。

四月から双葉小学校として新しい学校に生まれ変わりますが、
昨日の体育館にいた子供たちなら、きっとステキな学校にしてくれることでしょう。

真っ直ぐな目を向けて、指導でどんどん変わる素直な1,2年生。
元気さでは全校一、落ち着きもでてきた3年生。
双葉小をひっぱる高学年としての気概に満ちた4,5年生。

在校生の呼びかけを指導していて感じていたそんな期待感を
確信に変えることのできた卒業式でした。


追伸
生振小学校でも卒業式が行われ、6年生が巣立って行ったようです。
学校のサイトにアップされた卒業生の姿に式の様子が目に浮かぶようでした。
立派に成長しましたね。
来年度はいよいよ、自分が生振小で最後に担任した学年が卒業します。
どんな卒業式を迎えるのでしょう。
少し離れた場所から見守っていようと思います。

2010年3月18日木曜日

寺子屋報告集会 子供たちの感想

火曜日の寺子屋報告会について、昨日、感想を書かせました。
おやつ、ジュース以外にもいろいろと考えて、感じてくれたのだなあと、うれしくなりました。

昨日の報告会は、とても楽しかったです。楽しかったし、みんなの活動がどんなことに苦労したのか、どんなことがうれしかったのかがよくわかりました。自分の言う、児童代表の言葉は、失敗しちゃったけど、なんとかできました。みんなの報告は、すごくわかりやすかったし、一生懸命やっていたことがよくわかりました。みんなで集めた書きそんじハガキが世界の人達の役に立ってくれればいいと思います。(S)

寺子屋報告会では、はじめてクラスのみんなとおかしを食べたり、ジュースを飲んだりして楽しかったです。それに、みんな(女の子)でおやつやジュースをお皿にもったり、コップを用意したりするのも楽しかったです。手伝いをやって、楽しかったのは、はじめてでした。(F)

おかしや、ジュースを飲んだりして楽しかったです。あと、石狩ユネスコ協会の人達といろいろな話をして、楽しかったです。パーティーの終わりにU君が、「おかしやジュースを飲むのをやめてください。」、と言って、私はやめました。最後の会長さんのお話で、ユネスコの人達は、聞きながら頭を「うん、うん」とふっていて、えらいなぁと思いました。(H)

ユネスコ協会の会長さんは、石狩に戦争をさせないためにがんばっているし、読み書きのできない人達のために、書きそんじハガキを集めているのがとてもえらいと思いました。パーティーでは、Tさんに怒られたけど、たくさん笑って、食べて飲んで楽しかったです。(M)

私のグループにはS君、Fちゃん、Mちゃん、そして、石狩ユネスコ協会会長の村中さん、校長先生がいました。私は、報道チームの代表として報告もすることになりました。前に立って発表することが、すごくいやでした。でも、がんばりました。校長先生や村中さん、Mちゃん、Fちゃん、S君と、おやつやジュースでかんぱいをして、すごく楽しかったです。村中さんとは、歴史の話をしました。お城は、なぜ、大きいのかを話しました。校長先生とは、どんなニュースを作ろうと思ったか、とかたくさんの話をしました。村中さんは、実は、お母さんが紅葉山小の時の先生でした。(T)

2010年3月17日水曜日

ユネスコ報告集会

昨日、石狩ユネスコ協会の皆様に来校いただき、
書きそんじハガキ贈呈式、寺子屋報告会を実施しました。

少し改まった会にしようと子供たちと計画し、先週から準備してきました。
昨日もお昼休み返上で女の子達が会場作りのボランティアを担当してくれました。

一時間弱と少々長めでしたが、校長先生や石狩ユネスコの会長さんのお話、
石狩ユネスコ協会のみなさんとのふれあいの中で子供たちはまた一つ良い学びができたようでした。
校長先生や会長さんが自分たちだけのために話してくれるというのも何か特別な感じがして、
子供たちは嬉しかったようです。
顔つきが違いました!

教室の友達・校内の児童、教職員・保護者・地域のみなさん・日本全国の仲間達・そしてカンボジアの人々。
たくさんの人達とのつながりの中に自分が存在しているのだということ、
そうしたつながりの中で成長しているのだということを、
子供たちには感じてほしいなと考えながらこれまで活動させてきました。
昨日の様子を見て、少しは伝わったかなと感じています。


追伸
平成18年、生振小を卒業させた子供たちから高校の合格の連絡が届き始めました。
その中には、「高校でユネスコ活動に参加しようと思っています。」という子もいました。
石狩ユネスコさんで面倒をみていただけそうな様子です。
小学校での学びが途切れることなく続いていることにうれしく思いました。
ずっと教え子と一緒に授業をするのが夢でしたが、その実現も近そうな予感がします!

イラスト版からだに障害のある人へのサポート発刊



自分が出版に関わらせてもらっている本が発刊されました。
手探りで、いろいろと教えていただきながらの原稿作成でした。
自分にとってもたいへん学びの多い仕事でしたし、
できあがった本は入門編の図書として価値ある本となっていると思います。
Amazon.co.jpで購入することもできるようです。
興味のある方はぜひご覧になってみて下さい。

『イラスト版からだに障害のある人へのサポート
―子どもとマスターする40のボランティア』
北海道生活科総合的な学習教育連盟ネット研究会 (著), 横藤 雅人 (編集)
定価 1600円+税(1680円)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4772604596/fc2blog06-22/ref=nosim/

2010年3月13日土曜日

筆談作文

1、筆談作文
▼みなさんは「筆談」の経験はありますか?文字だけでの会話は不自由さもありますが、普通の会話には無い楽しさもあります。国語の時間に教師の設定したテーマに沿って子供たちに筆談をしてもらいました。まずは「好きな動物」についてです。

A 好きな動物は?
B ねこだけど、Aさんは?
A 犬だよ。なんで好きなの?
B 家で飼ってるし、カワイイから。
A 家で飼ってるんだね。
B うん。
A Aはなぜ犬が好きかというとカワイイから。
B そうなんだ。なら、食べ物で好きなのは?
A ハンバーグだよ。Bは?
B え~と。マンゴーとかポテトとか。
A あっ、ポテトいいね。
B そうでしょ。
A うん。
B じゃあ、あとは…。
A おすしかな。Bは?
B 同じ。
A ほんと!!
B うん。
A 好きな教科は?
B 図工。
A いっしょ!!

▼「しゃべり」は禁止なので教室はシーンと静かですが、あちこちからクスクス笑いが聞こえる楽しい雰囲気の活動でした。もう一つ「来年の双葉小学校」についても筆談してもらいました。

C 来年の双葉小についてどう思う?
D えー。少し、嫌だけど…。まあ、いいかな!
C どっちでもいいかな。
D へー。うるさくなりそうだけど…いいの?
C できれば静かなクラスがいいな。
D 私も! 自分もうるさいけど、なんか嫌!
C 少しはふざけてもいいんじゃないかな?
D それって誰のこと? でも、静かなタイプだよね(C)。
C うーん。 Sとか?
D どういうこと?
C それってだれのことって聞いてるから。

E 来年の双葉小についてどう思う?
F あたらしい学校はいいと思う!
E 俺、無理ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
F なんで?
E 今のままがいいから。
F クラス替えがあるからいいじゃん!
E なんにもいくない!
F いいしょ。クラス一組しかないから!!
E 二組チャ!
F 友達いっぱいできるじゃん!
E これだけで十分チャ。
F 多い方がいいじゃん。
E 多すぎてもいやチャ。
F スター軍団とちがうクラスがいいなぁ。
E 関係ないチャ。


▼この活動をさせて、どの子供も普通の会話よりも発言数が多かったり、ずばりと核心をつく質問していたりといったところが不思議でした。「口」じゃないから言いやすいし、言える、ということもあるのかも知れません。またやってみたいなと思います。

2010年3月9日火曜日

作文の授業のこと

最近好きなのは作文の授業です。

子供たちにテーマを与えて作文を書かせて、もってこさせる。
添削をして、またもってこさせる。
一斉指導の後の一人一人と対話しながら作文を仕上げる段階が好きです。

子供たちにとっては教師が壁となって立ちはだかっているので、嫌かも知れませんが。
子供たち一人一人の学びの様子や成長が一文、一文に感じられるのです。

これまで作文と言えば頭を抱えて鉛筆がちっとも動かなかった子が、自分なりの文章を書いてもってくる。
教師からの朱書きがまったく必要のないくらいの文章を仕上げてくる。
壁を突破したときの嬉しそうな笑顔!
こんな姿をすぐそばで見ていられるのがなんとも楽しいのです。

昨日、授業中に作文が書き上がらない子供が数名いました。
その子たちは、「居残りはかわいそうだからとりあえず書ければいいよ…」
などという優しい配慮の全く無い教師のもと、放課後の教室に残って作品を提出させました。
余計な音の無い、集中した空気の中、一生懸命に作文を仕上げました。
私の「OK」をもらって帰るときの「先生、さようなら!」の嬉しそうなことといったら!
先生はその声をまた聞きたいから、また作文を書いてもらうことにします。

2010年3月7日日曜日

Cypress Hill



Cypress Hill、好きです。
ロックばかり聴いていたころに聴き始めました。
ヒップホップの中でもロックよりのアプローチをしているところに惹かれました。
今聴いてもやっぱりかっこいいなと思います。
ウッドストック 1994でのライブもかっこよかった!
四月にスヌープのレーベルから新作を出すみたいでそれも楽しみです。

2010年2月27日土曜日

校務用PCについて

先日、学校で職員用の校務PCが配付されました。
OSはWindows Vista Business、CPUこそ価版のプロセッサであるCeleronですが、メモリが2GB搭載されているので起動、動作ともに特に不満はありません。
アプリケーションとしてはWord、Excel、PowerPointなどがインストールされているので、校務に使うPCとしては必要十分です。
校内で扱う文書は個人情報の宝庫なのでセキュリティを考えると校務用PCが配付された意義は大きいと思います。
自分はこれまで職員室用にデスクトップを一台置いて、仕事用に使っていました。
(校内で仕事に使っているPCを外に持ち歩くようなリスクは背負いたくないので。)
今回せっかく支給されたPCがあるので、これを校務用に使うことにしました。
実用的なPCで今のところいたって快適です。

PCと同時に職員室にファイルサーバが入りました。
このサーバはRAIDに対応しているようで強固にデータを守ってくれます。
さらに、サーバーのデータは毎週一回バックアップがとられるとか。
校内で扱うデータは無くしてはいけない大切なものばかりなので、この辺しっかりと考えてくれているのだなと思います。

早速、自分にあたったPCには私が授業をしている時間にデータをサーバ内の個人フォルダに同期するように設定をしました。
こうしておけば万一、PCがクラッシュしたり、必要なデータを誤って削除したときに安心です。
上手くいくようなら職員室の他のPCにも設定することを提案したいと思います。

さて、支給されたばかりのこのPC、使う側が適切に理解して、よりよく使っていかなければと思います。
与えられた環境の中で最大限のパフォーマンスを考えることが創造的な仕事の仕方だと思います。

2010年2月23日火曜日

作文

国語で作文の学習を行いました。
今回は「まじめ」な作文です。
教科書にある単元で作文の技法や段落の構造について学習し、
自分たちが取り組んでいる寺子屋運動をテーマに作文を書かせました。

評価のポイントは以下の3つです。
・段落ごとの役割を適切に理解し用いることができたか。
・指導された表現技法について理解し、適切に使うことができたか。
・読み手に自分の心の動きがわかるように書くことができたか。

先週の木曜日に下書きを行い、昨日、清書でした。
どの子も集中して取り組んでいたので、仕上がりはなかなかです。

作文は体力を使うのか、終わったらみんな口々に
「おなかすいたー」
「やっと給食だー」
などと言っていました。
その気持ち、とってもよく分かります。
だって、先生も2時間集中して作文を読み続け、添削し続けたので、もうフラフラでしたから。(笑)

作文は面倒がる子も多い学習ですが、
「いやだー」とか「書けない」とか言う子がいなかったのがいいことでした。
まあ、口に出すと怒られるので、言わないだけかも知れませんが…。(苦笑)

************************************
「こんにちはー!」
 元気よくあいさつしようと思うけど、どうしても声が小さくなってしまいます。そんな始まり方で、ニュースのさつえいはいつも進みます。私達は今、ユネスコ世界寺子屋運動を伝えるための、ニュースを作っています。
 私は、○本さんとアナウンサーをやっています。でも、けっこうむずかしくて、大変でした。一番大変だったのは、げんこう作りです。そう思ったのは私だけでみんながどう思っているのかはわからないけど、そう思います。げんこうは、○本さんといっしょに作りました。でも、どんな事を言えばいいか、どんな言葉で伝えればいいかわからず、悪戦苦闘しながらも、げんこうを書き終えました。
 げんこうを書くよりもさつえいの方がかんたんで、おもしろかったです。やっている事は、げんこうを読んでいるだけです。それでも、楽しかったです。かざりつけをしたり、げんこうを作ったり、それが世界の人達の役に立ってくれればいいと思います。最初は、しっかりできるか、ドキドキしていたけど、しっかりできて良かったです。みんなで協力したりして、がんばったので良くできたのだと思います。
 世界には、文字の読み書きのできない人がたくさんいます。学校に行けず、働いている人が、たくさんいます。一生けん命よびかけると、いろいろな人がハガキをくれました。石狩には、こんなにやさしい人がたくさんいるのだと思うと、とてもうれしくなりました。
 国の中で戦争をしなければ、地雷をうめなければ、今のように貧しいくらしにはならなかったと思います。同じ地球に住んでいて、困っている人がいます。その人達を助けたいと思う気持ちは、大切だと思います。私はそんな気持ちを持つ人が一人でもふえてくれればいいと思います。(S)


「じゃあ、私はかいらんばんにはさめてもらう文章を書くね。」
 私たちは今、寺子屋運動の活動のことでかいらんばんに入れる文章を書いています。
 総合の時間に私たちは寺子屋運動のことを勉強しました。この活動に協力して書きそんじハガキを集めるために文章や、電話番号を調べたりします。最初、みんなで役わりを決めました。
「千○ちゃんは、電話をかけてね。」
「友○君は、電話番号を調べて来てね。」
私は、文章を書き始めました。一生けん命考えました。でも、あまり書けませんでした。その時、海○ちゃんが教えてくれました。それで、最後まで書くことができました。
 次は、しょく員室にもって行って、コピーをしに行きました。だいたい300枚くらいをコピーし、リーフレットも同じ枚数300枚をコピーしました。それから、教室にもどり、そのコピーしたのを。ホチキスでとめました。300なのでずっととめていました。つかれている時に、○本ちゃんが、
「てつだってあげるよ。」
と言ってくれました。私はその時うれしかったです。それから二人で最後までやり続けました。完成したのをふうとうに入れてのりづけしました。町内会の名前を書きながら、ハガキが集まればいいなぁと思いました。そのふうとうを6年生にわたしに、千○ちゃんと行きました。その次の日からハガキが集まり始めました。
 私は、かいらんばんにはさめてもらうだけで、いっぱい集まるんだなぁと思いました。私たちの周りにはあたたかい人たちがたくさんいます。だれかを守りたいと思っている人たちがたくさんいます。助け合うことを忘れずにずっと続けてほしいなぁと、私は思っています。(I)

2010年2月21日日曜日

今年度撮りためた写真

今年度、教室で撮りためた写真を整理(といってもフォルダに分けるくらいですが…)していて、子供たちがずい分と変わっている様子が見えてとても楽しく思いました。

顔つきや体型はもちろん、表情も変わってきているような。
教室でテレビにうつしてスライドショーしていると、日常を撮した写真にも関わらず、子供たちが集まってワイワイ楽しそうにしています。
ちょっと前のことをこうして「楽しく」振り返ることができる、というのは大切なことだなと思います。
「もう思い出したくない」「早くこのクラスの友達とはなれたい」と思うようになっては辛いです。

来年度、となりの学校と統合し、新設校としてスタートします。
二つの学校が一つになるので、児童数が増えます。
基本、2クラスになる予定ですが、子供たちは「このままがいいなー」とか言っています。
自分たちの学級を気に入ってくれているのは、担任としてもうれしい限りです。
4月の新しい出会いは、きっと今よりも楽しい一年の始まりです。


撮りためた写真は希望するご家庭にDVDにコピーしてお渡ししています。
本当はDVD一枚に収まらないくらい写真があります。
よく撮ったものだ…。

2010年2月20日土曜日

うれしかったこと その2

石狩ユネスコ協会さんからこんな連絡ををもらいました。

*********************************************************************
先ほどは失礼致しました。あのあとすぐ公民館の教委からお電話が有り、若葉小の子供が来て書き損じハガキのことをきいているが分からない・・という事でした。

すぐ出向きましたら、何と◯くんと◯くんです。公民館に置いた箱に何枚入っていたか・・・という事。回収ボックスは既に有りませんので明日私が公民館に届ける約束を致しました。近くの幼稚園に二人でお願いに行くようです。

先生とてもたのもしくて、抱きしめたいほどでした。そして◯くんは、「僕は一番この寺子屋の授業が好きだ。次が体育、理科、道徳、算数・・最後が国語」といっていました。中学になってもおおいにやりたいと・・。うれしくなりました。
*********************************************************************

彼らが公民館へ出かけたのは自主的な行動です。行動力のある二人です。自分たちの行っている活動をおもしろがって、そして、自信をもって取り組む姿が素晴らしいと思いました。

この子たちの他にも放課後、お父さんとスーパーに書きそんじはがき回収ボックスを置きに行ったり、友達と郵便局にお願いに出かけたり、休み時間にお礼状を書いたり、お礼の電話をしたりといった子もいることを付け加えておきます。

こういったことが誰かに指示されるわけでもなくできるようになってきたことがとてもうれしいです。子供たちの日々の成長はめざましいものがあります。勉強や普段の生活を見ていてもそう思います。これは四月から教室で子供たちを見ていての正直な感想です。毎日、教室にいるのが本当に楽しいです。

また、周囲の人たちも(先生方や地域の人、もちろん友達も)おそらく本人が思っている以上に一人一人の成長を見ていますし、認めてくれています。一人一人、もっと自信をもっても良いと思います。

2010年2月19日金曜日

うれしかったこと

昨日の放課後、掃除が終わって教室にいた時のことです。
「先生、うち、成長したかも!」
とうれしそうな女の子。
「何かあったの?」
「あのね、掃除のとき、泣いちゃった子がいたの。」
「うん、うん。」
「でもね、うちが話をしたげたら、納得して「復活」したさ!」
「それはすごいねぇ。」
「自分たちで解決できるようになったってことは、うち、成長したってことなのかなぁ。」
「うん、うん。そうだね。成長したね!」
「やったぁ!!」

うれしいポイントが4つあります。

まず、問題の解決を自分たちで行おうと努力してくれたこと。
教室でよく話をしていることなので、実際に行動してくれたことがうれしいです。

次に、うまく解決できたこと。
一人ひとりが違う人間なので、意見が食い違ったり、衝突したりといったことはあって当たり前です。
それをうまく解決出来る、妥協点を見出すことが社会生活を行う上ではとても大切な能力だと思います。
それができたことに感動しました。

そして、うまくできたことを自分の成長を実感していることです。
成長の実感は満足感や自己肯定感につながります。
また、こうやって自分を客観的に見られる子供は、きっと自分に足りない部分にも目を向けて、それをクリアするための努力もできるでしょう。
実際、この女の子は学習などでそれができています。

さらに、女の子が帰った後,残っていた男の子たちが、
「ほんとに◯◯さんってすごいよね。」
「頼りになるね。」
「三年生の時はそうでもなかったんだよ。」
「成長したよね。」
というように女の子を認める会話をしていたことがいいなと思いました。
友達の良さを素直に認めることはよいことです。
しかも、男女関係なく評価しているところにちょっとした驚きを感じました。

女の子はもちろん、その場にいた男の子もみんな成長しています。
いいクラスになってきたなと思います。

うれしいことで一日が終わるとなんだか幸せな気持ちになります。

メモ

物語を読む10の観点(白石範孝氏による)

1、いつ(時)
2、どこで(場所)
3、どんな人物(登場人物)
4、だれが中心(中心人物=気持ちが大きく変わる人)
5、どんなことが起こった(事件)
6、変わったことは(構成)
7、一番大きく変わったことは(クライマックス)
8、お話の図(人物・できごとの関係図)
9、話を一文で書く(~が~によって~する・~になる話)
10、声に出して言える言葉・文(心に残る場面)

2010年2月14日日曜日

最近聴いているアルバム

Sadeの新譜「Soldier Of Love」が出ました。
Sadeは高校生くらいのころに「Love Deluxe」が出て、
そこから前のアルバムも聴き始めて今でも好きです。
仕事をしながら、運転しながらかけていて疲れない感じが好きです。
新譜ももちろんいいです。

もう一枚、良く聴いているアルバムがあります。
Sean Priceの「Jesus Price Superstar」です。
こちらはHIPHOPな人です。
Sean Priceは昔、Heltah Skeltahというグループで活動をしていました。
こっちは知っていましたが、その後、ソロになっていたことは知りませんでした。
Heltah SkeltahはBoot Camp Clikに参加しているグループの一つで、
Black MoonやSmif 'n' Wessunと一緒に活動をしていました。
Black MoonやSmif 'n' Wessunはどちらも超がつくほど好きなグループです。
特に、Black Moonの「Enta da Stage」とSmif 'n' Wessunの「Dah Shinin'」は最高です。
最近のHIPHOPしか知らない人にぜひ聞かせたい、聞いて欲しいアルバムです。
で、話をSean Priceに戻します。
最近知った彼のアルバムがカッコいいのです。
「Monkey Barz」と「Jesus Price Superstar」の2枚のアルバムを最近買いましたが、
どちらもヤバイです!

Sean Priceの方が熱くなりましたが、もちろんSadeもオススメです。

2010年2月13日土曜日

チョコレート

どれもとてもおいしかったです。
もらえる、もらえないで一喜一憂する年齢ではありませんが、なによりその気持がうれしいです。
ありがとう!

たくさんのハガキをありがとうございます。

子供たちの働きかけにより、2月11日の北海道新聞朝刊に寺子屋運動の記事が載りました。
石狩や当別にお住まいの方はご覧いただいた方も多いかもしれません。
早速、昨日、学校に問い合わせの電話や直接持ってきてくださる方が多数いらっしゃいました。
たくさんの善意にふれられること、本当に幸せなことだなと思います。
子供たちともこのことの意味をしっかりと考えさせたいと思います。



寺子屋運動リーフレットWEBコンテスト(一般投票)への投票受付を開始されました。
ユネスコ寺子屋プロジェクトに参加している全国の小中高校の児童・生徒の代表作品が揃うコンテストです。
個性的な力作がたくさん集まっています。
もちろん若葉小学校の代表作品もあります!

下記のページからどなたでも簡単に投票できますので、みなさんふるってご投票ください。

≪投票ページはこちら↓≫投票締切日:2月28日(日)
http://www.unesco.jp/contents/dproject/leaflets.php

2010年2月11日木曜日

版画完成!

版画が完成しました!
今週の図工の時間(2時間)で全員が刷り終わりました。
時間内で終わらないかもと思っていたので、うれしいです。

4年生は初めての木版画でしたがなかなか上手に彫れました。
彫刻刀で手を切る子供も少なく一安心です。
刷り終わった板ですが必要ない子どもがいたら、もらおうかと思います。
来年度、教える子たちの参考作品とします。
捨ててしまうには惜しい子が多いです。

2010年2月10日水曜日

ユネスコ寺子屋運動リーフレットコンテスト開始!

日本ユネスコ協会連盟が行っている「世界寺子屋運動」※の活動に若葉小学校も協力をしています。
児童会の呼び掛けで校内で書きそんじはがきを集めたり、四年生が地域に働きかけを行ったりしています。

そんな中、「ユネスコ寺子屋プロジェクト」参加校の代表リーフレット作品によるWEBコンテスト(一般投票)への投票受付を開始されました。
ユネスコ寺子屋プロジェクトに参加している全国の小中高校の児童・生徒の代表作品が揃うコンテストです。
個性的な力作がたくさん集まっています。
もちろん若葉小学校の代表作品もあります!

下記のページからどなたでも簡単に投票できますので、みなさんふるってご投票ください。

≪投票ページはこちら↓≫投票締切日:2月28日(日)
http://www.unesco.jp/contents/dproject/leaflets.php
(投票ページの「名前」欄はニックネームでもOKです。)

中には、「本当に子どもが作ったの!」と驚くような作品もあります。
ぜひ、ご覧下さい。
この中から次年度の公式リーフレット(日本ユネスコ協会連盟が全国で配布する本物のリーフレット)が決定します。

保護者の皆様はもちろん、地域の皆様の投票も大歓迎です!
ぜひ投票をお願いします!

※「世界寺子屋運動」とは
世界には、働かなければならなかったり学校が近くになかったりして、学校に行けない子どもが、7,500万人もいます。そして学校に行けずに大人になり、文字の読み書きができない人が7億7,600万人もいます。世界寺子屋運動は、このような子どもたちや大人が「学びの場=寺子屋」で読み書きや算数を学べるように、教育の機会を提供する運動です。国連はUNESCOの主導により「国連識字の10年」(2002年~2013年)を定め、すべての子どもたちが学校に通えるようになることや、成人女性の識字率が向上することを目標としています。書きそんじハガキ一枚が45円の募金としてアジアを中心とする様々な国、地域での識字教育の支援に役立てられています。2009年4月現在、アフガニスタン、インド、カンボジア、ネパール、ラオスでプロジェクトを展開しています。

2010年2月9日火曜日

宝塚ブスの25箇条

つい先日、定期購読している月刊誌をパラパラめくっていたら目に入りました。
元宝塚の貴城 けい さんが紹介されていました。
タイトルには「ブスの25箇条」とありますが、誰にでも当てはまることだなと思って読んでいました。
容姿の美醜ではなく、人として魅力のある愛される自分物になるための25箇条と受け取りました。


<宝塚 ブスの25箇条>

1.  笑顔がない
2.  お礼を言わない
3.  美味しいと言わない
4.  精気がない
5.  自信がない
6.  愚痴をこぼす
7.  希望や信念がない
8.  いつも周囲が悪いと思っている
9.  自分がブスであることを知らない
10. 声が小さくイジケている
11. なんでもないことに傷つく
12. 他人に嫉妬する
13. 目が輝いていない
14. いつも口がへの字の形がしている
15. 責任転嫁がうまい
16. 他人をうらやむ
17. 悲観的に物事を考える
18. 問題意識を持っていない
19. 他人につくさない
20. 他人を信じない
21. 人生においても仕事においても意欲がない
22. 謙虚さがなく傲慢である
23. 他人のアドバイスや忠告を受け入れない
24. 自分が最も正しいと信じ込んでいる
25. 存在自体が周囲を暗くする

2010年2月6日土曜日

学習進度

職員室で学習進度が話題になる季節となりました。
例年、2月に入るとどの教科も先が見えて余裕も出てくるのですが今年はそうもいきません。
新学習指導要領への移行措置に対応する補助教材があるからです。
理科と算数に補助教材が入っているのですが、特に算数が厄介です。

自分の担任する四年生は扱う内容がちょっと多いです。
子供たちは例年の1.4倍くらいの内容を学習しなければなりません。
こればかりはタイミングの問題もあるので、仕方が無いのかな、とも思いますが、
しわ寄せのいく子供たちがかわいそうです。

…、と一教員がぼやいていても何かが変わるわけではないので、
教室でできる精一杯を子供たちにしてやるだけです。

2010年2月3日水曜日

研究会と来年度のこと

土日ある研究会で実践報告をさせてもらいました。
実践報告とそのための書く仕事は自分のやってきたことを整理しながら振り返られる貴重な機会です。
日々の忙しさに忙殺されそうになっている中ではなおさらです。
年齢層の幅広い会だったのですが、会議の後で、大学生や高校生から質問をされたのがとても嬉しかったです。
自分のような普通の教師の話でも何かを感じて、考えてもらえたこと、準備にかかった時間の苦労が吹き飛びます。

最近、学校の外の仕事をできるだけ断っています。
来年度は学校、学級のこと、自分のやりたいことに集中して仕事をしたいと考えています。
土日の研究会であった新しい出会いや数々の刺激で来年度に向けての意欲とファイトが湧いてきました。

2010年2月2日火曜日

自慢作文

文章を書くということはいろいろな学習の土台となる大切な学習です。面倒がらず、楽しみながらたくさん書く経験をさせたいと考えています。先週、木曜日の宿題で「自慢作文」を書かせました。基本フォーマットにそって自慢を書くという作文です。楽しい作文がたくさんありましたので、いくつか紹介します。

▼みなさん、聞いてください。若小の図書室ってすごいんです。なぜかというと、2階があるからです。この「2階に何があるか」を知っていますか?実は、2階にはろうかに出られるドアがあるんです。しかし、今はそこのドアを開けたらダメなのです。なぜかというと、若葉小の七不思議を知ってしまうからです。というわけでこの話は永久に不滅です。(F)

▼みなさん、聞いてください。紅葉山フレンズってすごいんです。なぜかというと、紅葉山フレンズはすごく
チームワークがあるからです。この「紅葉山フレンズのチームワーク」を知っていますか?それは、試合をする時でも、何をする時でも、いつもよくみんなで力を合わせ、何があってもみんながいればいろいろなことができるからです。というわけで紅葉山フレンズのチームワークは永久に不滅です!(I)

▼みなさん、聞いてください。若葉小学校ってすごいんです。なぜかというと、ひつじ小屋があるからです。この「ミルクとココア」を知っていますか?ミルクとココアはかわいいです。でも、ふんはくさいです。みんなでふんをとったり、わらをあげたりしてお世話をします。というわけでミルクとココアは永久に不滅です!(H)

▼みなさん、聞いてください。B&Gってすごいんです。なぜかというとプールや体育館があるからです。B&Gのプールと体育館を知っていますか?B&Gのプールには小さな子供も遊べるように浅いプールがあるんです。体育館はとても広くて、なんでもできるんです。バドミントンやバレーができるんですよ!というわけでB&Gは永久に不滅です。(K)

▼みなさん、聞いてください。スリップノットってすごいんです。なぜかというとおじさんの声の迫力があるからです。このおそろしさを知っていますか。スリップノットは9人組の外人メタルバンドです。おそろしい人がお面をかぶって歌をうたうというやばいバンドです。なぜかというと曲の迫力があるからです。バンドのボーカルの声に重みがあるからです。というわけで、スリップノットは永久に不滅です!(T)

▼みなさん、聞いてください。若葉小学校ってすごいんです。なぜかというと、紅葉山小学校と合併があるからです。この「合併する双葉小学校」を知っていますか?双葉小学校は元気な子供たちがいる若葉小学校と紅葉山小学校が一緒になります。そして、みんなで元気に学校生活を送っていきます。というわけで双葉小学校は永久に不滅です!(S)

▼みなさん、聞いてください。若葉小学校ってすごいんです。なぜかというと、外見は小さな学校でも図書室が広くてとてもキレイなんです。それに、とてもキレイで大きな体育館があるからです。この「キレイで大きな体育館」を知っていますか。キレイで大きな体育館の「キレイ」はみんながキレイに掃除をしたり、キレイに使ったりしているからです。それに、大きな工事をして、広くなった感じもします。この体育館はみんなが広々とした空間で使えます。というわけで、若葉小学校は永久に不滅です!(O)


この作文は私が考えものではありません。
以下の本にワークシートがあります。
本のタイトルには「中学校作文」とありますが、
四年生の子たちでも楽しく取り組めました。
高学年だったらほとんどを問題なくできると思います。
六年生を担任している時にいくつもやらせていました。
この作文以外にもたくさん日常的に活用できる作文のネタが載っています。
興味がある方はぜひご一読ください。

「書く力がぐ~んとつく中学作文ワークシート」
上条 晴夫 (編集), 石川 晋 (編集) 学事出版
http://www.amazon.co.jp/%E6%9B%B8%E3%81%8F%E5%8A%9B%E3%81%8C%E3%81%90~%E3%82%93%E3%81%A8%E3%81%A4%E3%81%8F%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E4%BD%9C%E6%96%87%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%88-%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E8%B3%87%E6%96%99-%E4%B8%8A%E6%9D%A1-%E6%99%B4%E5%A4%AB/dp/4761911298/ref=sr_1_4?ie=UTF8&s=books&qid=1265055245&sr=8-4

2010年1月30日土曜日

第25回教師力BRUSH-UPセミナーin札幌

第25回教師力BRUSH-UPセミナーin札幌
一年間を見通した4月の学級経営を!
~「3・7・30の法則」を3、7、30日別に具体的に提案~
http://brushup.blog.shinobi.jp/

4月、どの学級も活気に満ちあふれています。しかし、運動会
を過ぎた頃から活力がなくなり、落ち着きのない学級が目につく
ようになります。同時にまとまりのある学級が勢いを増してきま
す。この差は何によるのでしょう。4月からの学級経営に原因が
あるとしても、どのような取り組みが考えられるのでしょうか。
我々はその一つの方法が「3・7・30」の法則であると考えていま
す。

主催:教師力BRUSH-UPセミナー
後援:北海道教育委員会(予定)
札幌市教育委員会(予定)

日 時:2010年4月3日(土)
9時30分より
場 所:札幌市・白石区民センター
参加費:3000円
(学生は1500円)
申込方法:下記へお申込みを。
takahashi_h@ac.auone-net.jp(高橋裕章)

受付9:15~9:25   代表挨拶 9:25

9:30~10:00     森  寛(札幌市立向陵中学校)
講座解説 「3・7・30の法則」がなぜ必要なのか

3日間の取り組みの提案
10:10~10:40    山本 和彦(石狩市立若葉小学校)
講座1 学級開きと始業式までに準備すること

10:40~11:10    兒玉 重嘉(札幌市立藻岩北小学校)
模擬授業1 黄金の3日間の最高の過ごし方

7日間の取り組みの提案
11:20~11:50    山口 淳一(札幌市立藻岩北小学校)
講座2 7日間で伝える学級のルール
11:50~12:20    加藤 恭子(伊達市立東小学校)
模擬授業2 7日間でつくる授業のシステム

昼食 12:20~13:20

30日間の取り組みの提案
13:20~13:50    大野 睦仁(札幌市立厚別通小学校)
講座3 30日間で学級のシステムにする
13:50~14:20   高橋 裕章(札幌市立真駒内緑小学校)
模擬授業3 30日間で学習集団にまで高める
14:30~15:30   堀 裕嗣(札幌市立北白石中学校)
講座4  年間を見通して授業のルールを定着させシステム化する
15:40~16:30   大野 睦仁
講座5 学びのシェアリング(3・7・30の法則を4月から生かせるか) 

TV会議

昨日、奈良の学校と青森の学校、そして石狩市立若葉小学校でTV会議を行いました。
ユネスコ世界寺子屋運動に関わっての活動です。

子供たちは同時にいくつもの学校と顔を見ながら話をできることに驚き、
同じように活動に取り組む全国の学校に刺激を受けていました。

会議後に教室で子供たちの感想を書かせました。
いろいろなことを考え、感じながらあの場所にいたようです。

・パソコン室に行ったとき、2つの学校としかつながってなかったけど、3校とつながったとき、楽しさが3倍になりました。知らない小学校と話をするのは初めてだったので、緊張しました。たくさん説明してもらったので、はりきって騒いでしまいました。またテレビ会議をしたいです。(M)

・テレビ会議をやるとき、奈良県の小学校と、いろんな小学校とテレビ会議をするなんて、私は、とてもうれしかったです。こんどは、違う小学校と、また奈良県の東市小学校とテレビ会議をしたいです。(M)

・私は、いろいろな学校で世界寺子屋運動をしていることがびっくりしました。私は、若葉小学校は、かわったことを、している学校だと思っていましたので。今日、テレビ会議をしてみて、とても楽しかったです。5つの学校でテレビ会議ができたことが不思議でした。(T)

・奈良県の東市小学校の人たちのリーフレットはすばらしかったです。私はいろんな小学校とテレビ会議でつながるとは思っていませんでした!!今度はしゃべってみたいです。(Y)

・今日は奈良県の東市小学校とテレビ会議ができてよかったです。私は、リーフレットを紹介して、すごき緊張しました。みなさんに私のリーフレットをもっとよく知ってもらえたら、いいと思いました、。ほかの学校にリーフレットを紹介してもらったとき、「すごいな」と、思いました。すごく楽しかったです。(谷本)

・テレビ会議をできてよかったです。私は奈良県に行ったことがないので、今度、奈良県に行ってみたいです。(H)

・テレビ会議ではみんなで話せてすごくよかったです。とぎれているところもあったけど、話せたし、色々な小学校と色々な発表もできて楽しかったです。また、いっぱいやりたいです。(I)

・今日はテレビ会議を5つの学校とやりました。あんまり声が聞こえないときもあったけど、リーフレットや発表している人の声は聞こえたからよかったです。あと、いろいろな県でしゃべれるなんて、いいです。とても楽しかったです。今度、またやりたいです。(H)

2010年1月22日金曜日

スキーと版画

昨日はスキー場で行う学習の前に技能の確認を行うスキー授業をやりました。
極端に苦手な子供がいないようで、これまでの指導の賜物だなと感じました。
スキー教室に通っていた子供も多く、保護者の方の意識の高さもうかがえます。

版画は今年から木版画に挑戦です。
はじめの彫刻刀なので刃の種類とどんな場所に使うかを確認して彫る練習をしました。
余った板を練習用にほしがる子供たちもたくさんいて、みんなやる気があります。
来週、下絵を書き、その次の週に彫りと印刷を行う予定です。

2010年1月20日水曜日

学力テストの結果がとどいた

現在勤務している石狩市では、市内の全ての学校でCRTの学力検査が行われています。
勤務校でも12月に実施しています。
その学力テストの結果が昨日、もどってきました。
で、その結果を見て一安心。
これで来年度から思い切りやれそうです。