2015年9月26日土曜日

メモ


教室の子供たちに真面目に取り組むことの大切さを伝えるって大事だと思います。
手抜きをせずに頑張ることや、上手いヘタではなく自分の力をきちんと出すことを大事にできることを大切にしたいです。

「常に力を入れ続けろ」という意味ではなく、「きちんとすること」を大事にできるようになってほしいということです。

合わせて、真面目に頑張っている子をバカにしたり、真面目な子が損をするようなことは教師が排除しなければならないと考えています。

子供たちはバカじゃありません。
いい加減さや本来認められない事例が教師によってスルーされる現実を見ていると、「真面目→損」という構図を見るようになり、努力することや苦労を放棄するようになります。
また、そういう教師に対する信頼も失っていきます。
さらに、子供の後ろには保護者がいます…。
学習規律など外側から見える部分を整えるだけでは不十分で、子供たち一人一人にどうやって日常の様々な活動に向かわせるか、が最も大事なんじゃないかと思います。

真面目さ

人は易きに流れるものです。子供ならなおさらです。子供たちには、目の前のことに真剣に取り組み、いつでも自分の持てる力を発揮できる、そんな態度を身に付けさせたいものです。その一つが真面目さです。
真面目という言葉の本当の意味は、真と面目の間に「の」の字を加えることで表れます。真面目とは自分の真の面目を発揮するということです。
自分の心に正直に、自分の存在と誇りをかけて何事にも全力で取り組む、そんな姿勢を持つことを子供たちには大事にさせたいです。
ただ、このことは、それが大切だと伝えなければなかなか気付けないものです。教師自身がそのことを自覚的に指導することで、子供たちが変わります。

また、江戸時代の俳人、滝瓢水に次の句があります。

浜までは海女も蓑着る時雨かな

この句には、どうせ海に入れば濡れるからと雨に当たるのではなく、いよいよという瞬間まで蓑を着て、体を労る海女の姿が詠まれています。
人は、少しでも自分を愛おしみ、最後まで努力を重ねていかなければなりません。「もういいや」とか「どうせオレなんて」などと投げやりな態度をとるのではなく、どんな時でも自分を大切に、努力を続けられる子供たちに育てたいものです。
 
何事にも手を抜かず真面目に取り組み、最後の最後まで最高のパフォーマンスができるような準備を惜しまない。そんな態度を持つことができたならば、学ぶことにもこれまで以上に真剣に取り組むことができるはずです。
そうやって真剣に取り組んだならば、学ぶことの面白さや価値にも気付き、自らもっと学ぼうと動くことができるようになるのではないでしょうか。
自立して(自律して)、学ぶ子供を育てるためのカギがここにあるのではないかと考えています。