2010年12月19日日曜日

脳科学から子育てを考える

1、脳科学から子育てを考える

■脳科学の話です。最近の脳科学における研究で、言語・論理・絵画・音楽など、人間の様々な基本的な知性を統合する機能をもち、人間を人間たらしめているのが、前頭連合野だということが言われるようになりました。

■ヒトの特徴である豊かな前頭連合野は、将来へむけた計画・夢・希望・積極性・主体性・幸福感など、自我を作る重要な脳領域です。
こういった「人間らしさ」をあらわす知能が前頭連合野で働くとされています。

■ここがうまく育たないと、「思春期挫折症候群」という障害を起こします。
思考と判断能力の低下、自己中心的、責任転嫁、思いやりの欠如、無気力、刹那的、憂鬱、被害妄想、行動障害(ルーズな生活・親や教師への反抗・暴力・登校拒否・中退・ひきこもり・非行・自殺)などの症状が思春期以降に現れます。

■その主な原因は幼少期の過保護・過干渉・無視・虐待であると言われています。
これらが前頭連合野の活動異常を起こすそうです。

■さて、では、この研究成果をどのように子育てに生かせばよいのでしょうか。元北海道大学教授で脳科学者の澤口俊之氏は、前頭連合野の望ましい成長について、次のようなことを推奨しています。

・愛情深い親子関係
・幼児の世話
・読書(特に音読)、算盤、暗算
・自然体験
・有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、水泳など)

■また、澤口先生は、前頭連合野について、適切な社会関係を通して発達するとも仰っています。
衝突を恐れず思い切り子供たち同士で遊ばせることや喧嘩をして泣いた、そんな経験も大切なことかも知れません。

■冬休みは子供たちの前頭連合野を育てるには絶好の機会です。
普段、学校ではできない体験をたくさんさせてやってください。


2、冬休み学習ノートのお願い

■冬休み直前になってからで恐縮ですが、一人一冊冬休みの学習用のノートを用意して下さい。
学年の課題の他に二組の課題としてノート一冊の家庭学習を追加します。

■以前、札幌東高校を研修で訪問しました。
札幌東と言えば、有名な進学校です。
当然、学力の高い生徒が入ってくるそうですが、そのほとんどが塾による学習で家庭学習の習慣の無い生徒がほとんどだそうです。

■家庭学習で大事なのは自分の学習状況をモニターして、学習スケジュールの管理ができることです。
塾は短期的には有効ですが、家庭学習で自分自身の学び方を見つめる経験は長期的に考えるとぜひ身につけたい力です。

■ノートには、例えば、次のようなことを行って下さい。
漢字練習・教科書の文章の視写・計算練習・教科書の問題の復習・社会科の年表作り・重要語句の整理・理科の実験のまとめ・日記・新聞の切り抜きと要約など。
内容は各自が決めて構わないのですが、最低一日一ページページは進めて下さい。

■ノートの種類は問いませんが、確認をします。水曜日に一度、学校へ持たせて下さい。

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