1、わかりやすい文章
■わかりやすい文章を書く力は、大切です。作文だけでなく、話すときの土台ともなります。次の文章は、社会科で書いた、なな美さんの作文からの抜粋です。この作文を例に、いくつかのポイントを解説します。
一つ目は、日中戦争のことです。そのころの日本は、人の気持ちを無視して、ただ領地を広げたいがために、戦争の種を中国に仕掛けました。そして、沢山の人を戦争に行かせ、沢山の人を殺しました。私がそこで思ったことは、…。
■まず、「主語」を入れることです。「一つ目は」「日本は」「私が思ったことは」のように主語を入れることで動作主が明らかになるので、わかりやすい文章になります。
■次に、「事実」と「それに対する考え」を入れていることです。なな美さんの作文では、戦争で何が起きたかを記述した後に、「私が思ったことは、」と自分の考えを付け足しています。事実だけでは、その人がどう考えているのかが伝わりませんし、考えだけでは、何があったのかが分かりません。両方が入ることで、読む人にわかりやすい文章になります。
■最後に、適切な「表現技法」を使うことです。なな美さんの作文にある「戦争の種」は、戦争のきっかけが外から持ち込まれたことを読者にイメージさせるのに良い「比喩」です。比喩以外に
オノマトペや会話など表現技法を適切に使うことでわかりやすい文章になります。
■主語・事実+考え・表現技法これらを適切に使うことでわかりやすい文章が書けます。練習をする機会は、国語以外にも、算数や社会、理科などにもあります。例えば、授業の振り返りの記述の時間。何を学んだか。それについてどう考えたか。などを三、四文で書くことでトレーニングをしてみましょう。
わかりやすい文章を書こうと思ったとき、主語をしっかりと入れることはやっぱり大事だと思います。
例えば、この通信を書いているときにも、「主語が」ということを言いたいので、意識して主語を入れるようにしていました。
すると、書き手の私自身、その文、その文で伝えたい中身がはっきりするのです。
当たり前のことなのですが、やってみて改めて自覚されます。
ということは、頭でわかっていてもやらないと本当のところはわからないのだろうということです。
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