2010年12月21日火曜日

大切にしたい言葉を選ぶ

1、自分の大切にする言葉

■教室で大切にしたい言葉というのを選びました。
日々をよりよく生きるための、また、壁にぶつかった自分を励ますための言葉です。
菜根譚や賢人訓、自分がこれまでに教えてもらった言葉などの中から選びました。
その子を思いながら選んだ言葉読むと、「納得!」と思うものばかりでした。
子供たち、自分自身についてよく見ています。
自分の考えていた以上でした。
ここで何人か紹介します。

■私が大切にしたいと思ったのは七つありました。
その中でも、「一日一日大切にすごそう」を大切にしたいです。
なぜなら、卒業まであと残り少ない日々をみんなと一緒に歩んでいきたいからです。
このクラスに出会えて本当によかったです。みんなで仲良くわいわいしたり、一生懸命勉強したりするのも、あと三ヶ月位したら考えられない時間なんだな、と思いました。(H)
▼この子は、とても勉強ができる子です。
みんなからもそのイメージで見られていたのですが、本当はイタズラや楽しく遊ぶことが大好きな子です。
教室でも休み時間の笑顔がとってもいいのです。
実は、この作文の内容は担任的にかなりうれしいです。

■私の好きな言葉は、「失敗をおそれずチャレンジしよう」です。
理由は、五年生のときに、失敗をおそれて、チャレンジできないことがあったからです。
でも六年生になって、五年生のときにできなかったことを、チャレンジしてみたら、以外に、簡単だったからです。だから私は「失敗をおそれずチャレンジしよう」という言葉が好きです。(K)
▼この子は、勉強中、とってもおとなしい子です。
この作文にあるように六年生当初、課題に取り組む時、慎重なのでいろいろと悩んで進まないこともありました。
最近は、自信を持って取り組んでいるなあと感じていましたが、作文を読んでそのわけが分かりました。

■僕がいいなと思った言葉は「謙虚な気持ちを忘れずに」です。
その理由は、いばらないで、素直にいたいからです。謙虚という言葉が好きです。(T)
▼野球少年団のキャプテンで、いつも周りには友達がたくさんいる子です。
彼の細かな行動を見ていると、さりげないところでやさしい心遣いをしている姿が見られます。
誰かに見てもらおうというのではなく、自然と体が動く感じです。
日頃から、こういう思いでいる彼なので周りに友達が絶えないのでしょう。

■私は、二つで迷っています。
一つ目は、「どうせやるなら楽しく、楽しく」か「できることからはじめよう」です。
迷っているのですが、どちらかに決めました。それは…。
「どうせやるなら楽しく、楽しく」です。
いやな気持ちでやるよりも楽しくやった方が、気持ちがいいと思ったから決めました。(O)
▼普段はとても大人しいタイプの子です。
よい友達に恵まれて、毎日を楽しく過ごしています。
教室で苦しい顔や辛い顔を見せることはないのですが、その基本がここにあります。

■「はずかしがらないで表現しよう」理由は、自分からなんでも表現できるようになりたいからです。(H)
▼よくぞ選びました。
私にとって、この子の学芸発表会の挨拶が今年のうれしかった出来事のベスト5に入ります。
少しずつ自信をもって毎日を過ごしている姿が見られます。

■ぼくは、「実はかんたんかも知れない」という言葉を大切にしたいです。
なぜかというと、ぼくは、難しく考えすぎて、よくわからなくなる時があるので、この言葉を選びました。
だから、次からは、難しく考えすぎないでやってみます。(K)
▼以前、作文や工作などに時間がかかっていました。
こういう気持ちで取り組んでいるからでしょうか、最近はぐっと提出が早くなりました。
自分にあった言葉を選べています。

■私が大切にしたいと思う言葉は、「失敗をおそれずチャレンジしよう」です。
私は、いやなことは、やりたくないなあとか、失敗するのが怖くて逃げたくなることがあるので、失敗するのが怖くなったりしたら、この言葉を思い出してがんばりたいです。(S)
▼これを読んで、そうだったのだなあ、と思いました。
でも、そこを乗り越えようという気持ちをもっていることを知って、とてもうれしく感じました。
全力でチャレンジを応援したいと思います。

■ぼくが一番、自分に必要だと思うことは、「転んだら、起きるだけ」という言葉と「恕」です。その理由は、いくら失敗してもそこでずっと転んでいたらだめで、すぐに起きてまた進めばいいと思ったからです。「恕」とは、思いやり。
だれに対してでも思いやりをもち、ずっと生活していけば、だれからも思いやりをかけられると思ったからです。(M)
▼今年、いろいろと悩みむこともありましたが、ある時期から気持ちを切り替えることに成功した子です。
自分の力で人生の行き方を決められたことは大きな財産だと思います。
この子がこういう言葉を、今、選んだことに、目頭が熱くなります。(年でしょうか・・・)


などというのが32名分あります。(昨日、欠席が2名あったので)
人は言葉で考え、行動します。
言葉はとても大切です。
子供たちには自分にとって大切な言葉を選ぶことで、
自分自身の生き方を振り返ってほしいと思っています。
そして、選んだ言葉を大切にすることでよりよく生きてほしいのです。

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