2009年6月30日火曜日

いいこと四面鏡

1、四面鏡
▼学級では学級活動や道徳の時間に子供たちどうしの心のふれあいや思いやりの心について考える学習活動に取り組んでいます。自分を見つめ直し、自己肯定や他者への寛容などを学ばせることがねらいです。
▼そのような活動の一環として「四面鏡」というアクティビティ※を行いました。四面鏡は「すすんで係の仕事をしていた」「親切にしてくれた」「ふんいきを盛り上げてくれた」等の項目(全部で二〇あります)について、ワークシートを使って、教室の友達とお互いに評価しあう活動です。面と向かって言うのは照れくさいようなことも、こうした活動の中でなら素直に伝えることができるものです。
▼たくさんの子供のこの活動を繰り返しているとみんなに共通して評価されている項目やどうしても評価されない項目が見えてきます。自分自身を客観的に評価するというのは難しいものですが、他人の目をかりることで自分を見つめ直すこともできるのです。



▼最初は恥ずかしそうにやっていた子供たちも時間が経つにつれて積極的になりました。子供たちの感想を紹介します。

◇面白かったし、みんながチャレンジする気持ちがあるってことを分かってくれてよかったです。(T)
◇M君とKちゃんからとても認められていたので、こんなに信用されているのだと、嬉しかったです。(S)
◇自分はぜんぜんダメだと思ったけど、友達に聞いたらけっこうよかった。(Y)

▼思いは言葉にしないと相手に伝わらないものです。学級の仲間が自分のことを見てくれている、評価してくれていることを実感できるおもしろい活動だと思っています。また機会をみて取り組ませようと考えています。きっと今回とはまた少し違う結果が出ると思います。
▼自分が小学校だった頃を振り返ると、友達同士の関係作りを行うような遊びや学級行事がよくあったように記憶しています。土曜日に学校があったせいもあるのか、教室はいろいろな経験ができる場所だったように思います。現在、学校現場では様々な取り組みがポジティブリストで追加された結果、忙しくなっています。子供たちには学ぶ楽しさ、学校の楽しさを伝えたいと常々考えています。

※四面鏡は構成的グループエンカウンターのアクティビティとして紹介されています。http://www.toshobunka.jp/sge/index.htm

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