2012年7月19日木曜日

7月13日のこと(有田先生の講演メモ)


7月13日 石狩研修センター

有田和正講演会

五時間目の授業を終え、掃除の指導をしてから向かったので到着は15:40くらいでした。
遅れてはいていくとすでに講演会が始まっていました。
慌てて板書をノートに写しました。

ふり返りの説明を聞く限り、こんな感じで進んでいたようです。

○授業とは何か。
→授業とは「これだけは何としても教えたい」ということを鮮明に持つこと(教材研究)
しかし、教えてはならない。
子どもを学びたい・調べたい・追求したい状態にする。

わかる気はするのだけど、最近、自分は「教えている」なあと思いました。
子供たちにとって学ぶことが、意識されなすぎている感じがあるからです。
覚えるべきか否か、大事なのかそうではないないのか。
この辺りがあまりにも無自覚で、身につけようという意識も希薄な感があります。
これは、きっと指導する側(私)にも原因があるのでしょう。
しかし、そうはいっても担任として受け持っている間に学力をつけてやることに責任がありますから、「目を開け、これが君たちの覚えることだ!」とやってしまうわけです。
すいすいと魔法のように学習する子たちを育てられたらと思う一方、自覚的に学ぶ子たちを育てることも大事だと思います。
だって、これから先、いろいろな先生に習うわけですから、自分で自分をわかって、学べる力をつけてやることが生きる力だと思うわけです。
などと言い訳をしてみます。


○授業の要素
1,発問・指示
2,板書
3,資料活用
4,話し合い
5,話術・表情・パフォーマンス etc
6,人間性→教師力
→これらの1~5までについて、子どもの反応を集約し、焦点化し「対応の技術」で行う。

どれも大事だと思います。
これまでも有田先生が著書の中で繰り返し強調されてきたことばかりなので、目新しいものはないのですが、本当に大切。
この後に授業例として五年生の自動車工場を紹介されていたのですが、それらの中にも有田先生らしい発問のポイントがみられました。
発問に答えるために教科書などの資料を使わなければならない発問や読ませる、書かせる発問。
クイズのように何となく答えるのではなく、根拠を示させるような問いがなるほどなと思います。
自分の学級でもこの「根拠」の部分は強調しているところです。
テストなどを見ていても「感」とか「思いつき」で答える子が多くいます。
なぜそうなるのかといった「根拠」を探す力がテストでは計られていると子供たちには伝えています。
例えば、こんな子が多いです。
「問いを読む→解答する」
問題を読んだだけで答えられるのは、相当授業を聞いているか、念入りに復習をしてきた人のみです。
多くの人はこのやりかたでつまずきます。

中にはこういう子もいます。
「問いを見る→解答する」

読みもしないので、何を問われているかがわからないまま何となく、思いつきを書きます。
そして、採点後、先生に怒れます(苦笑)

だから、子供たちにはしつこいくらい、
「問いを読む→本文や資料(資料のタイトル・資料の中身・写真・グラフなど)から根拠を探す→解答する」
この順番を守れと言っています。
線を引いたり、丸で囲んだりしなさいと言っています。

でも、これってテストだけではなく普段の授業から根拠を探したり、線を引かせたり、根拠を挙げて理由を話させたりをしていかなくては本当に身につきはしないのでしょうね。
あらためてそんなことを思ったので、意識して授業をしようと考えています。

○学習意欲を高める
最後に有田先生が仰っていた言葉
→見えないことを見えるように。分からないことを分かるように。学習意欲を高めることが大切だ。
子供たちには、多様な調べ方、学び方を身につけさせよう。


うんうん。
「鯛」(~たい)のいる授業をいつも目指そう。


0 件のコメント: