水曜日、授業参観ありがとうございました。授業の意図と成果、課題について振り返ります。
○わり算の筆算練習
・授業開始→基礎計算練習を行いました。現在、わり算の筆算の学習を行っているため、わり算の筆算のプリントです。繰り返し練習することで計算技能の向上をねらっています。
・しかし、時間がかかってしまいましたので、研究授業ではパスしてもよかったと思います。取り組むかどうかを迷ったのですが、本時の問題とこれまでの学習との違いを気づかせるためにも入れるとよいか判断しました。
①学習問題
・本時は前時に発見したわり算のきまりを実際の場面で活用することをねらった授業です。これまでの計算との違いを確認し、学習ツールとして「わり算のきまり」を活用することを理解させることが最初の問題の意図です。
②見通しを持つ
・「0」を同じ数だけ消して計算することができる問題なので、あまり時間をかけずに進みました。
・式を立てた段階ですでに答えを出している子も多くいました。
③自力解決1
・机間巡視をすると、答えは出せているものの、説明につながるような式への工夫(矢印や÷100等)が見られなかったので、工夫の見られる子を発表させて、ノートへの考えの書き方を気づかせたいと考えました。そこで、男女1名ずつを指名して、板書させました。
④共同解決
・ペアでの確認はうっかり忘れてしまいました。時間も無かったので、結果としてはペアで確認を入れる時間は無かったのですが、失敗です。
・話し合い活動は頭の中身を出力させることで、理解を確認したり、別の考え方に気づいたりをねらっています。黒板に板書させた式の変え方を別の子に説明させることで、わり算のきまりの活用のしかたを理解させることをねらいました。ノートの作業ではあやふやだった子も子供たちの説明を聞いて理解をしていたようです。
⑤適用問題
・本時の問題「2400÷300」は簡単に答えを出せることが予想されました。そこで、わり算のきまりを活用する問題の二問目として、「200÷25」を入れました。
・本時の課題が「わり算のきまりを使って式を簡単にすること」であることを確認し、考える道具として「わり算のきまりを使うよう確認をして自力解決に向かわせました。
⑥自力解決2
・案の定、割ること(「0」を消すこと)しか頭に無い子供たちは手が止まってしまいました。中には、「20÷2」のように一の位を単純に消す子もいました。これではわり算のきまりを理解したことになりません。
・机間巡視の際、かけ算に目をつけ「25×4」をノートに計算しようとしている子がいたので、そのまま計算することを進めると、「800÷100」への変換を気がつきました。「この子の考えを使わない手は無い」と思い、この考え方を全体に伝え、検討することにしました。
・この式の提示によって、「わり算のきまり」にもう一度立ち返り、かけ算を使うことに意識が向く子が増えました。自力解決の様子を観察すると、各班に仕組みを理解した子がいましたので、共同解決としました。
補足:もし、4倍を発見する子がいなければ、教師側から800÷100の式を提示しようと考えていました。
⑦共同解決
・共同解決では「全員がわかるようになること」を目的としました。また、「わり算のきまりを使ってどのように式を簡単にするかをわかりやすく表現すること」をするように指示しました。
・話し合うことの目的は単なる意見交換ではなく、全員が理解を深めることです。分かった子は分からなかった子が分かるように。分からなかった子は何が分からない原因かを質問して明らかにすることが大事だと指導してます。学級で話し合いをする際、できる子の意見を選んで終わりとなることも少なくなかったので、「全員がわかるように」「みんなが説明できるように」は最近強調しているところです。
・話し合いの様子を見ていると、ある班で分からなかった子の「なぜ4をかけるのか」「800÷100」だとどうして計算しやすいのか」といった疑問がわり算のきまりを活用することのよさに気づかせるよいきっかけとなっていました。グループの中に「200÷25」のわられる数とわる数を2倍、3倍、4倍として800÷100が一番計算しやすいと示している班がありました。別の場合も考えて見ると、よさが見えてくるよい例だと思いました。
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