2011年11月3日木曜日

研究会のこと


★研究会のこと
江別第一中学校
研究主題:個と集団の力を引き出し、『確かな学力』が身につく授業づくり
~活動的・協同的・表現的な学びの構築を通して~
参観した授業は、3年生の数学。関数y=ax^2の利用の問題。
授業の流れは、およそ以下の通り。
・課題把握
・自力解決
・協同解決
・全体での確認
・新たな課題の提示(1中では、ジャンプと称する)
・協同解決
・全体での確認

【ジャンプの課題について】
 で協同解決に取り組む課題は、全員が理解すべき内容。一方、で協同解決する中身は、難易度の高い課題であり、上位の子どもも躓くであろう課題。協同解決を単なる「教え合い」「話し合い」にせず、「学び合い」の場とするために、このジャンプ課題の内容が重要である。「解きたい」「説明したい」子供たちの学ぶ意欲をくすぐるためにジャンプの課題が効果的であった。学習内容を「習得」「習熟」させることがねらいの授業であればここの扱いが異なってくるだろう。

【学び合いを機能させる土台は日頃の人間関係】
 課題解決に当たっては、学級における学習班のメンバーの人間関係の形成も重要な要素となる。互いの考えを認め合う態度はもちろん、相手の話に耳を傾ける姿勢が無ければ学習が成立しない。よって、日頃の学級経営から意図的に良好なコミュニケーションをとれるような手立てをうっていく必要がある。これは、小学校においても同様のことが言える。

【助言者の言葉から印象的だったものをいくつか】
・子供たち同士の関係性→コミュニケーション
・これまで教師は(授業の)ゴール(学習内容の習得)ばかりを見ていた。では、ゴールに達することのできない子どもをどうするか。
・子供たち一人ひとりの関わりを見ていこう。授業に参加はしているが、自分から課題に関わっていけない子(ノートの作業は行うが、話し合いには参加しないような子)を周りの子たちとつなげていく。それが教師の役割。
・壁を超えられない子をサポートするのは先生の役割である。
・そのためには、教師が授業中に関わるべき子を見つけていくことが大切だ。
・グループ学習では、教師がグループとグループとをつなげる役割を果たすことで、停滞しているグループへの支援を行うことができる。
・グループでの学習は一見、教師が楽になっているようだが、子供たちの間に入って学習の様子をよく観察し、適切なアドバイス、全体への返しを行っていく必要がある。

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