2008年4月7日月曜日

新学期のスタートにあたって

土曜日、第13回教師力BRUSH-UPセミナーinさっぽろがありました。

日 時:平成20年4月5日(土)9時30分より
場 所:札幌市白石区民センター(無料駐車場あり) 
参加費:2000円

事務局としての参加です。
春休み中の忙しい中、60名弱の参加者が集まりました。
会場の定員いっぱいです。
新学期のスタートをよりよいものにしようという参加者の意気込みを感じました。

新しい学年になって最初の3日間が大切だということはこれまでも「黄金の三日間」という言葉で強調されてきました。
ここにアレンジを加えたのが横浜の野中先生です。
数年前から「3・7・30」の法則ということを提案されています。
・3日間…「今度の先生は一緒にやれそうだ」というイメージを与え、学級の仕組みの第一歩を作る
・7日間…学級の仕組みを作る
・30日目…その仕組みを完成させる

第13回教師力BRUSH-UPセミナーは「3・7・30」の法則をテーマにスタート時期に考えておかなければならないことやしておかなければならないことを学びました。

私が担当したのは午前中の以下の部分です。
スタートから一週間、子供たちに何を指導するかについて具体例を提示し、参加者にも演習形式で実際に教室で使えるプランを作成してもらいました。

10:35--11:15 私の新学期プラン「ここに重点を置く!」
 <小学校の部屋>
   「出会いの日」山本和彦(石狩市立生振小学校)
   「最初の1週間」藤原友和(函館市立戸井西小学校)   

11:20--12:30 「演習・1週間のプランを作る」 
 <小学校の部屋>    進行 山本和彦・藤原友和 

講座で使用したワークシート(若干アレンジしてあります)と私の計画表が以下のURLにアップされています。

□3,7指導計画表(ワークシート).xls (2008-04-05)
http://kohizuka.googlepages.com/sannanasidoukeikaku.xls

□実際の3,7指導計画-中学年用.xls(2008-04-05)
http://kohizuka.googlepages.com/sannanasidou-yama.xls

もちろん、狭い枠の中ですから具体的な展開を詳細に書くところまではできません。ですが、ただでさえ忙しい時期にある程度の見通しをもって最初の一週間を過ごすことは大事なことだと思います。ぶれない指導ができますし、ゆとりをもって子供とも接することができるのではないかと考えています。


この時期、読んでおいた方がいい本があります。

7つの習慣―成功には原則があった! (単行本)
スティーブン・R. コヴィー (著), ジェームス スキナー (著), Stephen R. Covey (原著), 川西 茂 (翻訳)
出版社: キングベアー出版 (1996/12)
http://www.amazon.co.jp/7%E3%81%A4%E3%81%AE%E7%BF%92%E6%85%A3%E2%80%95%E6%88%90%E5%8A%9F%E3%81%AB%E3%81%AF%E5%8E%9F%E5%89%87%E3%81%8C%E3%81%82%E3%81%A3%E3%81%9F-%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%B3%E3%83%BBR-%E3%82%B3%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%BC/dp/4906638015

ビジネス書の中では既にクラシックとなっている本でしょう。
実は学級経営にとっても大切なことが山のように載っています。
あれをしたらいい、これをするべき、という上辺のテクニックを集める前に考えておくべきことがここにはあります。
教育書を読み漁る前に読むべきだと数年前の自分に勧めたい本です。
特に「信頼」ということについて語られている以下の部分は私たちが十分に心得ておかなければならないことだと思います。

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信頼残高をつくる6つの大切な預け入れ
(1)相手を理解する
 本当に人を理解しようとすることは、最も重要な預け入れのひとつであり、すべての預け入れの鍵である。
(2)小さなことを大切にする。
 小さな心遣いと礼儀は、とても大切である。
(3)約束を守る
 約束を守ることは大きな預け入れであり、破ることは大きな引き出しである。
(4)期待を明確にする
 人間関係におけるほとんどの問題は、役割と目標を取り巻くあいまいな期待、あるいはお互いの期待像の相違に端を発している。
(5)誠実さを示す
 個人的な誠実さが信頼を築き、様々な預け入れの基礎になる。
(6)引き出しをしてしまったときは、誠意をもって謝る
 信頼残高の引き出しをしてしまったときには、誠意をもって謝らなければならない。
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どんな指導をするにしろ子供との保護者との信頼関係無しで高い教育効果は得られません。
「3・7・30」では学級を動かすシステムを作ることに目が向きがちですが野中先生はこの「信頼関係を築く」という点についても大変重要だと指摘されています。
私も全く同感です。
まずは子供との信頼関係をがっちり築くこと、プラスの信頼残高を積み上げておくことが大切でしょう。

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