生活科で一年生と学校探検をしました。
生活科ってどんな感じだっけかな、と手探り状態で進めていましたので、正直言うと課題(指導者側の)もたくさんでした。
けれど、子供たち的には学級の枠を取り払っての活動や一年生との活動が楽しく、いろいろな発見のあるものになったようでした。
リハーサル時に指導した内容が本番では改善されるなど、学習活動を繰り返すことの意義についても考えさせられました。
活動後、学級でのふり返りの時間に子どもが書いた作文には、こちらがいろいろ気付かされるものも多かったです。
◆一年生はたのしそうでした。理由は、おんがくしつで一年生がコソコソ話でうたっていました。それを聞いてたのしかったです。けど、一年生はちょっとふざけていました。でも、Uが「ダメだよ」って言ったから「はい」ってちゃんと言ってくれました。学校たんけんで一年生も「たのしい」って言っていました。Sもたのしそうでした。Kもたのしそうでした。(U)
実際の作文は誤字や脱字も多いのですが、10分間で200字くらいの内容をわーっと書いていました。四月からの様子を見る限り、そんな風にたくさんのふり返りを書くタイプには見えなかったのでおどろきました。活動が楽しかったことが理由だと考えられます。また、作文中に会話を入れているのも良い工夫だと思いました。きっと作文の技術として意識はしていません。こういうことが大切なんだよと価値付をして、他の子供たちへも広げたい表現です。
◆一年生と学校たんけんをして、よろこんでいたので、うれしかったです。これからも一年生といっしょにかつどうをいっぱいしたいです。たとえば、うんどうかいのたまいれは一年生といっしょにがんばりたいです。(K)
「たとえば」というように具体例を書いているのがいいなと思います。実はこれ振り返りを書かせている間に使っている子がいたので「こういうのがいいね」と取り上げています。即座に使っているところがなかなかいいなと思いました。上の学年でも指導する中身ですが2年生でも十分に理解して使えることがわかりました。
◆わたしたちで、一年生に学校のことをおしえてあげました。とってもたのしそうでした。これから、一年生にもっとたのしんでもらったり、よろこんでもらったりすることが、もっと一年生となかよくなれるほうほうかもしれません。(T)
「もっと一年生となかよくなれるほうほうかもしれません」というのがすごいなと思いました。気付いたことを一般化しているので、また別の活動に気づきを活かしていくことができます。全員ができることでは無いのかも知れませんが、これも価値付をしっかりとして、「次はそういうことも考えてみよう」とさせたい振り返りです。
◆一年生がたのしそうでよかったです。よかったところは、クイズであたったところです。これから、一年生とかつどうするときは、にこりとしてるかおでかつどうしたいです。(Y)
やんちゃ君の作文です。何がいいって、「にこりとしてるかお」という表現が最高です。学年が上がると「楽しく」とか「しっかりと」のように一般的な言葉できれいにまとめてしまいがちですが、実は「にこりとしたかお」のような表現の方が読み手に書き手の思いがぐっと伝わります。少なくとも自分はこれを読んで、本人の顔が頭に浮かんでニヤニヤが止まらなくなりました。
今回のふり返りを書かせてみて、書く活動はやっぱり大事だと思いました。まだまだ稚拙なところも多いですが、まずは何でもいいから書いてみることを大切に続けていこうと思います。
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