昨日の研修はブロック研究のまとめでした。
自分の所属する中ブロでの話し合いのこと。
仮説についての分析の中でこんな話題が出てきました。
「結局、学習用語がしっかりと身についてないから、話し合いが深まらないんだよね。上手く説明できないときは教室に掲示してある紙黒板を振り返らせるなんかして学習用語を使うように指導すると子どもたちの言葉もスイスイ出てくるんだよね。」
重要な指摘だと思いました。
実は昨年度のまとめの際も同様の話題が出ており、今年の研究計画の中に「学習用語」を盛り込んでいます。
なかなか全体のものにしていくことができなかったのですが…。
例えば、学級でも「結合のきまり」「分配のきまり」「交換のきまり」とか「角」「等しい」「向かい合った」のような言葉をきちんと使うように指導しています。
すると、学習効率が上がり、内容の定着もいいんです。
学習用語を指導するということは子どもたちの学びの土台となる知識を確かにすることになるので、学力が上がるのは必然です。
国語の授業名人である野口芳宏先生は以前から知識の指導の重要性を指摘しています。
手元にあった「鍛える国語教室 第25号」(2000年夏号)の中でも
知識・認識→実行実践→言語感覚
の関係をピラミッド図で示し、言語感覚を支える知識・認識の重要さと知識の行為化が感覚を育てることを指摘されています。
言語知識の無いところでは、話し合いがどうしても感覚のやり取りになるので深め合うような議論は成立しません。子どもたちの力関係、学力の高い子による誘導やおしゃべりに終始してしまいます。
ですから、学習用語(知識)をきちんと指導し、それを日常的に使うように(行為化)指導していくことが大切なんだと思います。
そして、安心してみんなが話せるような学級の雰囲気の醸成や一人一人の言語人格を高めることが大事なのは言うまでもありません。
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