2009年7月18日土曜日

世界寺子屋運動キックオフ

1、世界寺子屋運動とは
▼ユネスコの推計によると、世界には文字の読み書きのできない人が約7億6000万人いるとされています。▼こうした文字の読み書きができない人々の多くは生活の糧のために子供の時から働かなければならなかった貧しい人びと、女性や少数民族、さらには戦争や内乱の犠牲になった難民などが多く、文字の読み書きのできない大人のうち64%が女性であるといわれています。▼世界寺子屋運動とは文字の読み書き計算ができない人達が「学びの場=寺子屋」で読み書きや計算を学べるように、教育の機会を支援する運動です。▼日本ユネスコ協会連盟では支援のための活動として書き損じハガキや切手、募金を集めるなどの活動が行われています。若葉小学校でも児童会を中心に毎年、行われてきました。▼こうして集めたお金によって文房具を買ったり、子供たちの給食費をまかなったり。▼さらには学びの場、寺子屋を建てることもできます。

2、四年生の取り組みとして
▼今年も石狩市立若葉小学校では、児童会を中心に校内で世界寺子屋運動に協力を呼びかける活動が行われます。今年度はそれに加えて、四年生も総合や国語の時間を通して非識字の問題について考え、活動への積極的な協力の方法を考え、行動していく予定です。▼その第一弾として、今週、二時間の授業を行いました。「非識字問題」とは何かを考える授業と「私たちにできる協力の方法」を考える授業です。

3,授業の中身と子供たちの感想
▼以下、授業の中身と子供たちの感想を紹介します。子供たちなりに、様々なことを感じてくれたようです。

「非識字問題の授業」
実施日:二〇〇九年七月十三日

1,みなさんは当たり前のように学校に着て文字の読み書きや計算を習っています。ところが、世界には文字の読み書きができない人たちがいます。文字の読み書きや計算ができないことを非識字と言い、読み書きや計算のできない人たちを非識字者と言います。

2,世界には文字の読み書きができない人たちがどれくらいいると思いますか。

3,予想を発表、解答を知らせる。
※子供たちは百人単位から数十億に至るまで幅広い予想をしました。
※解答は、約7億6000万人です。

4,カンボジアの子供たちの様子を撮影したビデオを見てみましょう。
※視聴したビデオは、ユネスコ・世界寺子屋運動 カンボジア編「湖でくらすチンダちゃんとソバナリーちゃん」(10分)/社団法人日本ユネスコ協会連盟製作
※水上生活の様子に「知っている」「見たことある」の声。
※給食時間にバングラデシュのビデオも視聴。15歳の女の子が一度も学校に行ったことがないといっていたことに驚く子供たち。

5,感想を書いて下さい。

◆お金もないので、学校にも行けないということが私には考えられません。とてもかわいそうです。ちょっとは手助けをしてあげたいのですが、そういうわけにもいかないのです。そんなことを考えたことがないので。そして、その経験をしたことがないので。どれくらいつらい生活か、わかりません。(T)

◆かわいそうだった。子供たちだけで湖に行くのがあぶなかった。学校に行けないのがかわいそうだった。(M)

◆お金がないのに、楽しそう。学校に行けない人がいるのがわかった。(Y)

◆自分たちで食べ物を探しに行くのがすごくえらかったです。わたしにはできません。学校に行けなくて、かわいそうでした。(K)

◆貧しい人は、湖に魚を小型船に乗って、釣りに行かなくちゃならないから、たいへんだなと思いました。だから、自分は、恵まれているんだと思います。(F)

◆お金がないのに、一生懸命、お母さんとお父さんのためにちゃんとはたらいてんだなあ、と思いました。私もこんど、見習いたいと思います。(M)

◆お金もなくて貧しい暮らしをしているのに、夢を持って生きようとしていました。太響たちはごはんも残さず生きようと思いました。がんばれと思いました。(T)

◆カンボジアの子が学校に行けなくてかわいそうです。あと、自分でごはんを着くっていてすごいです。本当にえらいなあ、と思いました。お金もなくてかわいそうでした。寺子屋に行くときも、船で行って自分の足で行けなくてかわいそうでした。あと、子供たちが働いたりしてえらいなぁと思いました。寺子屋がちっちゃい教室だなあ、と思いました。(H)

◆文字の読み書きができなくて、学校にも行っていない人がいるなんて、びっくりしました。湖に家、寺子屋が浮かんでいるなんて、びっくりしました。湖の水がきたなくて、びっくりしました。でも、寺子屋に行っている人はすごく楽しそうでした。(S)

◆私たちは普通の暮らしをしているのに、カンボジアでは学校に通うのもできないし、ごはんを食べるのも精一杯なことがかわいそうでした。ごはんを食べる時とかも感謝するようにしたい。(T)

◆感想は、カンボジアの人たちと私たちのくらしがぜんぜんちがって、かわいそうだと思いました。私たちもカンボジアの役に立つことができたら、助けたいと思いました。(I)

◆ソバナリーとチンダのお母さんとお父さんが仕事で忙しいから、ソバナリーとチンダは学校に行かないで、毎日、自分たちでごはんを作っているのがすごくえらいことだと思いました。しかも、湖の上で暮らしているので、すごくあぶないと思いました。(M)

◆すごく貧しいと思います。船を出して、魚をとりに行っているんです。でも、魚がいる所は、どろ水なのです。僕は、そんな生活はできないと思いました。(Y)

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