2009年7月2日木曜日

点子ちゃんとアントン

1、点子ちゃんとアントン
▼月曜日の国語の時間に映画を見ました。『ふたりのロッテ』で有名なドイツの世界的な児童文学者、エーリッヒ・ケストナーの『点子ちゃんとアントン』です。毎回、担任する学級で子供たちと見ている楽しい映画です。
▼映画版では物語の設定を現代へ置き換え、愛情と友情、ちょっぴりの冒険のとても楽しい物語に仕上がっています。
▼ストーリーを簡単に紹介します。『点子ちゃんの家はお金持ちだけど、パパとママは忙しくて全然かまってくれません。点子ちゃんの仲良しのアントンは、病気のお母さんの代わりにアイスクリーム屋で働いている貧しい家の子供です。点子ちゃんはお金に困っているアントンを助けるためにステキなアイデアを思いつきますそのアイデアとは…。』
▼同年代の子供が主人公ということもあり、子供たちはとても楽しんでいました。
▼また、今回は国語の時間に実施するということで作品の主題の読み取りにも挑戦しました。物語で主題を読み取るときの基本的な方法として中心人物(心の動きが描写される人物)の変化を読み取るというものがあります。中心人物の初期設定と事件(出来事)後の変化を比べることで作者の意図が見えてきます。応用が利く技術ですので、今後、国語の時間にも取り組んでいきます。
▼さて、子供たちはどのような主題を読み取ったのでしょうか。感想をご覧下さい。

2、感想文
◆点子ちゃんが、お母さんにいっぱい言って、お母さんは、その点子の気持がわかってくるところが感動した。いいと、思った。作品の主題は、家族との絆が大切、だと思った。この映画を作った人は家族が大切だと伝えたいのだと思います。(T)
◆最初は点子の母が自分のことしか考えてなかったのに、事件を乗り越えていくごとにいい母になっていった。作品の主題は、友情で、みんなが最後まで助け合ってるところがいいなと思いました。(T)
◆点子ちゃんのお母さんは、最初、こわかったけど、事件を何回も解決するたびに、仲良くなれてよかったです。最後に、アントンと点子のお母さんが仲良くなってよかったと思いました。ベルタは、すごくおもしろかったです。作品の中で、アントンと、点子の友情が感じられました。とくに、点子が駅前で歌をうたっていたしゅん間が友情を感じました。なぜかというと、アントンのために、がんばっていたからです。(K)
◆点子のお母さんは、最初は、悪かったけど、事件がおきるたびに、いい人になっていくから、ぼくたちも変わっていけると思いました。作品を見て、友情がすごく大切なことがわかりました。作った人は、見た人に、友情があれば、なんでもできるということを伝えたかったのだと思います。(M)
◆おばあさんが泥棒をフライパンでたたいたところが面白かった。作品の主題は、人間が変われる、ということを伝えたいのだと思った。それは点子のお母さんがどんどん事件を乗り越えるとともに優しくなったということからです。(N)

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