2016年3月14日月曜日

職員室通信のこと

昨年度、教務になって以来、それまで書いていた学級通信の代わりに職員室通信を書き始めました。
単純に、学級通信を職員室通信に置きかえたというわけではありません。
 担任で学級にだけいると、その他の学級や学年で行われていることはなかなか見えません。
「こんな授業いいですね」「今、学校ではこんな動きがあります」「○年生はこんな取組しています」「ここ大事にしませんか」等々、通信として見えるようにしていくことで、同じ方向を向いて進んでいけるようにと考えてのことです。こんな風に職員室が一丸となっていくために、僕は通信という方法を一つの手段として使っています。当然、人によっては別の方法もあるだろうと思います。僕の場合、一年間安定して続けられて、先生方にメッセージを送れて、という部分で通信がやりやすかったというだけです。
 実はこんな風に通信を出すまで、あれこれ悩んだ一か月間がありました。
 昨年の4月、教務として職員室で過ごすようになって、前任の教務が職員室で担っていた役割をあらためて考えていました。教務としての仕事はもちろん、実はそれ以外の部分で職員に与えていた影響の大きさについてです。
 例えば、放課後に授業の進め方について相談に乗ったり、遅くまで授業作りに付き合ったり(僕は心の中で「加○クリニック」と呼んでいました)。
そんな風にいろいろなやり取りで先生方とつながる中で、学校として大事にしたい基本的な考え方や指導方法についてブレを修正していたようなところがありました(本人から聞いたわけではなく外から見ての分析ですが)。
 では、自分で同じ事ができるかを考えてみたとき、「100%同じにはできない」という結論に達しました。
 授業作りの相談やアドバイス的なこと(たいしたことはできないまでも)はできます。しかし、前任者のように夜遅くまで若者に付き合うのは無理です(保育園のお迎えがあるので大体5時半には帰ってます)。
 そして、キャラクターも大きく異なります。同じ雰囲気でいくと、職員室の和を維持できないなとも思いました(そもそも、そういう空気は耐えがたいです)。
「じゃあ、どんな方法があるのか」と考えてたどり着いたのが「通信」という手段です。最初の通信を出したのが、大型連休明けの5月7日です。ここまで一か月かかりました。
 はじめて通信を出すときは、かなりドキドキしました。「読んでもらえるだろうか…」「そもそも手にとってもらえるだろうか…」「ウザがられやしないか…」そんなあれこれを思いつつも、「学級を外側から見ている人間が何を考えながらそこにいたのか」僕の頭の中身を知ってもらうことも大事だろうと思い、出すことにしました。
 そんな通信を今年も随分と発行してきました。
 最近、嬉しいのは書き手が一人増えて、二人の連名で出せるようになったことです。個人で出すのと、チームで出すのとでは全然違います。「書いてよ」というお願いに「はいっ」と即応じてくれたとこが最高でした(教頭と3人で飲んでいたときに頼んだので断れなかったのか?)。
 彼の書く文章を読んでいると、彼の人柄や大事にしたいことが伝わってきますし、何より書き続ける中で見る目が成長している様子も伝わってきます。

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