2010年10月8日金曜日

真の面目

■六年二組の学級目標は「全力でトライ36の絆」です。勉強や遊びなど何事も全力で取り組もうという意味が込められています。9月10月、何度か「全力を出しなさい」「真剣にやりなさい」という話をしています。

■高学年になると、いかに労力少なくして最大の利益を得るか、いかに楽をするか、といったところに気持ちが向きがちです。共感できるところも無いわけではありませんが、全力を出して頑張ることの大切さは効率を求めることよりも優先すべき中身だと考えています。また、真面目にがんばっている人たちを馬鹿にしたり、笑ったりすることは許したくない行為です。

■哲学者・教育者である森信三は真面目の「真」と「面目」の間に「の」の字を加えることで、真面目の真の意味が現れるということを言っています。「真面目」に「の」の字を加えてみます。すると「真の面目」となります。「真面目」という言葉の真の意味は自分の「真の面目」を発揮するということなのです。さて、日々、私たちは自分の「真の面目」を発揮しているでしょうか。学習に遊びに、掃除に自分の存在と誇りをかけて全力で取り組む、そんな子供たちに成長して欲しいなあと日々考えています。

■人はともすれば易きに流れがちです。そんな時、ちょっと立ち止まって、今の自分は真の面目を発揮できているかを考えて欲しいと思っています。いい加減にやったり、怠けたりといった行為は結局、自分自身を裏切っているのと同じです。自分のことを最も大切に考えなければならないのは自分自身です。その自分が自分を欺くようなことをして欲しくはないと考えています。

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