ラーメン屋さんに落とした財布が無事、もどってきました。
よかった。よかった。
家に帰って、ほっとしていたとこに財布が無かったから、かなり焦りました・・・。
2010年12月10日金曜日
菜根譚と木曜日の教室
1、菜根譚(さいこんたん)
■「菜根譚」という書物があります。中国、明の時代の学者である洪自誠(こうじせい)が書いた書物です。儒教、道教、仏教の教えの中から、「人は如何にして生きるべきか。」を人々に話し聞かせるためにまとめたものです。
■この時代の中国は、役人は官位奉職を欲し、政治家は派閥争いに明け暮れ、国民は過酷な生活を強いられていたそうです。「菜根譚」は、そんな時代に生まれました。
■「菜根譚」は日本でも論語と並んで、古くから読まれている書物です。現代語訳されたものや独自の解釈を加えたものなど、多くの種類が出版されています。以前は探すのに苦労しましたが、最近はよく目にするようになりました。文庫本からビジネス書まで本当にたくさん。新聞やテレビを見ると目を覆いたくなるようなニュースばかりです。そんな世の中の空気が「菜根譚」を求めているのかも知れません。
■ある日、ふと立ち寄った本屋のレジで、かわいいイラストが書かれた表紙に「菜根譚」の文字を見つけました。キティなどのキャラクター商品で人気のサンリオが出版した「みんなのたあ坊の菜根譚」の本でした。
■株式会社サンリオの社長、辻信太郎さんは、この本のまえがきで「みんなのたあ坊の菜根譚」を出版した理由を次のように書いています。
今回、サンリオでは子供を含めたすべての人たちに、平和と友情が如何に大切であるかを知ってもらい、みんなが思いやりの心を持ちながら助け合って暮らせる社会を作りたいという気持ちから、みんなのたあ坊の力を借りて、わかりやすい「みんなのたあ坊の菜根譚」を編集しました。
■子供たちには卒業に向けて、自分のお気に入りの、大切にしたい言葉を一つ見つけるように課題を出しています。その例として本書にある言葉を紹介しています。子供向けに編集してありますので、言葉も平易で分かりやすいです。日々をよりよく生きるための、また、壁にぶつかった自分を励ますための、そんな言葉を見つけて欲しいと思っています。
2、木曜の教室で嬉しかったことを紹介
■図工後、版画の削りくずだらけの教室を誰に言われるでもなく掃除をしていた、植木さん、七瀬さん、宮越君、中山さん、齋木さん、有り難う。ふと目にしたその姿がとても嬉しかったです。
▼熱を出して保健室で休んでいた内田君に給食やカバンを届けに行ってくれた元気な男の子たち、有り難う。弱っている内田君にとって何よりうれしいことだったでしょう。
▼何でもバスケットの罰ゲームを楽しくやってくれた将人君、村瀬君、太一君、有り難う。一日の終わりを笑顔で終えられることほど嬉しいことはありません。
▼自分を犠牲にして他人に利益を与えること、他人の幸福を願うこと、それを利他と言います。利他の持ち主が少しずつ増えていること、嬉しく思います。
■「菜根譚」という書物があります。中国、明の時代の学者である洪自誠(こうじせい)が書いた書物です。儒教、道教、仏教の教えの中から、「人は如何にして生きるべきか。」を人々に話し聞かせるためにまとめたものです。
■この時代の中国は、役人は官位奉職を欲し、政治家は派閥争いに明け暮れ、国民は過酷な生活を強いられていたそうです。「菜根譚」は、そんな時代に生まれました。
■「菜根譚」は日本でも論語と並んで、古くから読まれている書物です。現代語訳されたものや独自の解釈を加えたものなど、多くの種類が出版されています。以前は探すのに苦労しましたが、最近はよく目にするようになりました。文庫本からビジネス書まで本当にたくさん。新聞やテレビを見ると目を覆いたくなるようなニュースばかりです。そんな世の中の空気が「菜根譚」を求めているのかも知れません。
■ある日、ふと立ち寄った本屋のレジで、かわいいイラストが書かれた表紙に「菜根譚」の文字を見つけました。キティなどのキャラクター商品で人気のサンリオが出版した「みんなのたあ坊の菜根譚」の本でした。
■株式会社サンリオの社長、辻信太郎さんは、この本のまえがきで「みんなのたあ坊の菜根譚」を出版した理由を次のように書いています。
今回、サンリオでは子供を含めたすべての人たちに、平和と友情が如何に大切であるかを知ってもらい、みんなが思いやりの心を持ちながら助け合って暮らせる社会を作りたいという気持ちから、みんなのたあ坊の力を借りて、わかりやすい「みんなのたあ坊の菜根譚」を編集しました。
■子供たちには卒業に向けて、自分のお気に入りの、大切にしたい言葉を一つ見つけるように課題を出しています。その例として本書にある言葉を紹介しています。子供向けに編集してありますので、言葉も平易で分かりやすいです。日々をよりよく生きるための、また、壁にぶつかった自分を励ますための、そんな言葉を見つけて欲しいと思っています。
2、木曜の教室で嬉しかったことを紹介
■図工後、版画の削りくずだらけの教室を誰に言われるでもなく掃除をしていた、植木さん、七瀬さん、宮越君、中山さん、齋木さん、有り難う。ふと目にしたその姿がとても嬉しかったです。
▼熱を出して保健室で休んでいた内田君に給食やカバンを届けに行ってくれた元気な男の子たち、有り難う。弱っている内田君にとって何よりうれしいことだったでしょう。
▼何でもバスケットの罰ゲームを楽しくやってくれた将人君、村瀬君、太一君、有り難う。一日の終わりを笑顔で終えられることほど嬉しいことはありません。
▼自分を犠牲にして他人に利益を与えること、他人の幸福を願うこと、それを利他と言います。利他の持ち主が少しずつ増えていること、嬉しく思います。
2010年12月9日木曜日
レポート作文
1、社会科でも言語力を鍛える
■教育の世界では、この二、三年の間に「言語力の重視」ということがよく言われるようになりました。国語以外の教科でも言葉で表現する活動を多く取り入れるようになっています。この方向性は、来年以降、教科書が替わることでいっそう進みます。
■社会科で作文を書きました。作文は学習内容を振り返ったり、自分の考えを整理したりするのに最良の学習です。しかし、作文を面倒がる子も少なくありません。「私も子供の頃、作文が嫌いだったわ。」という方もいるでしょう。作文は、「型」を理解し、身につけることでぐっと書きやすくなります。以下に紹介する子供の作文には、作文の「型」が生かされています。見つけて、参考にして欲しいと思い、掲載します。
2、レポート作文から
■私が、戦争について分かった事は、戦争の悲しさです。
一つ目は家族をなくす悲しさです。日本では、家族が戦争の被害にあい、家族をなくし、孤児になった子供たちがいるという悲しい事実が分かりました。私がもし、この子供の立場だったら、つらくてたえられず、自分から命をたっていたでしょう。だから、戦争には、反対です。
二つ目は、食べ物が少ない悲しさです。戦争中、食べ物が少なくなってきている時、生きていくために必要な栄養をおぎなうため、衣服を食べ物にかえなければなりませんでした。が、戦争中なので衣服も少なく、十分に栄養を、おぎなえない事が現実でした。私は、朝食をとっても昼食前にお腹がすいてしまうので、食べ物がないという現実にもし、ぶつかってしまったら、一日もたたずに、餓死してしまうでしょう。
このように、戦争とは悲しいものだと私は思います。嬉しい思いをする人も、確かにいると思うけど、色々
な人が悲しく辛い思いをするなら、戦争はしないほうが、私はいいと思います。(M)
★戦争を自分事として捉えた点が良いです。自分だったらという視点で書かれているので共感しやすいです。例示の順番は、入れ替えた方がよいです。例示の基本は、「小」→「大」、「軽い」→「重い」、「弱い」→「強い」です。(山本)
■日中戦争には、不自然な点がいっぱいある。その中で、一番不自然だと思うのが、日本のとった選択の数々だ。『不景気や生活に苦しむ人々がいるから、楽にしてあげよう。』という考えは良かったが、最終的に、戦争につながっている。これはなぜだろうか。
一つ目に、『土地を手に入れると国民の生活は良くなる。』という考えがいけないと思った。
二つ目は、満州事変だと思う。これは、今でいう、『自分の罪を人になすりつける。』という事で、これを国がやったかと思うと、とても信じられない。日中戦争は、これらがきっかけで起こったのだと思う。
これからの日本は、一つ一つの行動に先を見通せば、二度と戦争は起こらないと思う。(I)
★戦争の原因について自分なりの分析を加えている点が良いです。これからの日本の進む道についての意見もよく考えてあります。「こういう方法ができたのでは」といった代案を示せるとさらに説得力のある作文になります。(山本)
■教育の世界では、この二、三年の間に「言語力の重視」ということがよく言われるようになりました。国語以外の教科でも言葉で表現する活動を多く取り入れるようになっています。この方向性は、来年以降、教科書が替わることでいっそう進みます。
■社会科で作文を書きました。作文は学習内容を振り返ったり、自分の考えを整理したりするのに最良の学習です。しかし、作文を面倒がる子も少なくありません。「私も子供の頃、作文が嫌いだったわ。」という方もいるでしょう。作文は、「型」を理解し、身につけることでぐっと書きやすくなります。以下に紹介する子供の作文には、作文の「型」が生かされています。見つけて、参考にして欲しいと思い、掲載します。
2、レポート作文から
■私が、戦争について分かった事は、戦争の悲しさです。
一つ目は家族をなくす悲しさです。日本では、家族が戦争の被害にあい、家族をなくし、孤児になった子供たちがいるという悲しい事実が分かりました。私がもし、この子供の立場だったら、つらくてたえられず、自分から命をたっていたでしょう。だから、戦争には、反対です。
二つ目は、食べ物が少ない悲しさです。戦争中、食べ物が少なくなってきている時、生きていくために必要な栄養をおぎなうため、衣服を食べ物にかえなければなりませんでした。が、戦争中なので衣服も少なく、十分に栄養を、おぎなえない事が現実でした。私は、朝食をとっても昼食前にお腹がすいてしまうので、食べ物がないという現実にもし、ぶつかってしまったら、一日もたたずに、餓死してしまうでしょう。
このように、戦争とは悲しいものだと私は思います。嬉しい思いをする人も、確かにいると思うけど、色々
な人が悲しく辛い思いをするなら、戦争はしないほうが、私はいいと思います。(M)
★戦争を自分事として捉えた点が良いです。自分だったらという視点で書かれているので共感しやすいです。例示の順番は、入れ替えた方がよいです。例示の基本は、「小」→「大」、「軽い」→「重い」、「弱い」→「強い」です。(山本)
■日中戦争には、不自然な点がいっぱいある。その中で、一番不自然だと思うのが、日本のとった選択の数々だ。『不景気や生活に苦しむ人々がいるから、楽にしてあげよう。』という考えは良かったが、最終的に、戦争につながっている。これはなぜだろうか。
一つ目に、『土地を手に入れると国民の生活は良くなる。』という考えがいけないと思った。
二つ目は、満州事変だと思う。これは、今でいう、『自分の罪を人になすりつける。』という事で、これを国がやったかと思うと、とても信じられない。日中戦争は、これらがきっかけで起こったのだと思う。
これからの日本は、一つ一つの行動に先を見通せば、二度と戦争は起こらないと思う。(I)
★戦争の原因について自分なりの分析を加えている点が良いです。これからの日本の進む道についての意見もよく考えてあります。「こういう方法ができたのでは」といった代案を示せるとさらに説得力のある作文になります。(山本)
2010年12月8日水曜日
防雪林
1、社会科は上巻から下巻へ
■社会科は、上巻の学習が終わりました。来週の学力テスト後から、下巻に入ります。教科書の切り替えをする時期は、いつも忘れ物が増えます。時間割に社会科が入っている日は、教科書の確認に一声かけてやって下さい。
■さて、下巻からは、政治など公民分野の学習に入ります。歴史分野の終わりに際し、石狩の昔の様子が描かれた小説がありましたので、紹介します。蟹工船で有名な小林多喜二が書いた防雪林です。防雪林は、秋味(鮭)の密漁で石狩川の冬を凌ぎ、渾身の力で地主に抗う農民の若者を描いた未定稿です。
■当時の石狩川は洪水の多い川でした。泥炭地が広がる石狩平野は洪水の度に何日も田んぼのような状態になっていたと言います。百数十年前の先人たちの姿に思いをはせると、今の私たちの暮らしがとても有り難いものに思えます。
2、小林多喜二『防雪林』
十月の末だつた。
その日、冷たい氷雨が石狩のだゞツぴろい平原に横なぐりに降つてゐた。
どっちを見たつて、何んにもなかつた。電信柱の一列がどこまでもつづいて行つて、マツチの棒をならべたやうになり、そしてそれが見えなくなつても、まだ平であり、何んにも眼に邪魔になるものがなかつた。所々ほうきのやうに立つてゐるポプラが雨と風をうけて、搖れてゐた。一面に雲が低く垂れ下つてきて、「妙に」薄暗くなつてゐた。烏が時々あわてたやうな飛び方をして、少しそれでも明るみの残つてゐる地平線の方へ二、三羽もつれて飛んで行つた。
源吉は肩に大きな包みを負つて、三里ほど離れてゐる停車場のある町から帰つてきた。源吉たちの家は、この吹きツさらしの、平原に、二、三軒づゝ、二十軒ほど散らばつてゐた。それが村道に沿つて並んでゐたり、それから、ずツと畑の中にひツこんだりしてゐた。その中央にある小學校を除いては、みんなどの家もかやぶきだつた。屋根が変に、傾いたり、泥壁にはみんなひゞが入つたり、家の中は、外からちょっとわからない程薄暗かつた。どの家にももうしわけ程位にしか窓が切り拔いてなかつた。家の後か、入口の向ひには馬小屋や牛小屋があつた。
農家の後からは心持ち土地が、石狩川の方へ傾斜して行つてゐた。そこは畑にはなつてゐたが、所々に、石のかたまりが、赤土や砂と一緒にムキ出しにころがつてゐた。石狩川が年一回――五月には必ずはんらんにして、その時は、いつでもその辺は水で一杯になつたからだつた。だから、そこへは五月のはんらんが済んでからでなくては、作物をつけなかつた。畑が尽きると、丈が膝まで位の草原だつた。そして、それが石狩川の堤に沿つて並んでゐる雜木林につづいてゐた。そこからすぐ、石狩川だつた。幅が広くて底気味の悪い程深く、幾つにも折れ曲つて、音もさせずに、水面の流れも見せずに、うねうねと流れてゐた。
小林多喜二『防雪林』 より
■社会科は、上巻の学習が終わりました。来週の学力テスト後から、下巻に入ります。教科書の切り替えをする時期は、いつも忘れ物が増えます。時間割に社会科が入っている日は、教科書の確認に一声かけてやって下さい。
■さて、下巻からは、政治など公民分野の学習に入ります。歴史分野の終わりに際し、石狩の昔の様子が描かれた小説がありましたので、紹介します。蟹工船で有名な小林多喜二が書いた防雪林です。防雪林は、秋味(鮭)の密漁で石狩川の冬を凌ぎ、渾身の力で地主に抗う農民の若者を描いた未定稿です。
■当時の石狩川は洪水の多い川でした。泥炭地が広がる石狩平野は洪水の度に何日も田んぼのような状態になっていたと言います。百数十年前の先人たちの姿に思いをはせると、今の私たちの暮らしがとても有り難いものに思えます。
2、小林多喜二『防雪林』
十月の末だつた。
その日、冷たい氷雨が石狩のだゞツぴろい平原に横なぐりに降つてゐた。
どっちを見たつて、何んにもなかつた。電信柱の一列がどこまでもつづいて行つて、マツチの棒をならべたやうになり、そしてそれが見えなくなつても、まだ平であり、何んにも眼に邪魔になるものがなかつた。所々ほうきのやうに立つてゐるポプラが雨と風をうけて、搖れてゐた。一面に雲が低く垂れ下つてきて、「妙に」薄暗くなつてゐた。烏が時々あわてたやうな飛び方をして、少しそれでも明るみの残つてゐる地平線の方へ二、三羽もつれて飛んで行つた。
源吉は肩に大きな包みを負つて、三里ほど離れてゐる停車場のある町から帰つてきた。源吉たちの家は、この吹きツさらしの、平原に、二、三軒づゝ、二十軒ほど散らばつてゐた。それが村道に沿つて並んでゐたり、それから、ずツと畑の中にひツこんだりしてゐた。その中央にある小學校を除いては、みんなどの家もかやぶきだつた。屋根が変に、傾いたり、泥壁にはみんなひゞが入つたり、家の中は、外からちょっとわからない程薄暗かつた。どの家にももうしわけ程位にしか窓が切り拔いてなかつた。家の後か、入口の向ひには馬小屋や牛小屋があつた。
農家の後からは心持ち土地が、石狩川の方へ傾斜して行つてゐた。そこは畑にはなつてゐたが、所々に、石のかたまりが、赤土や砂と一緒にムキ出しにころがつてゐた。石狩川が年一回――五月には必ずはんらんにして、その時は、いつでもその辺は水で一杯になつたからだつた。だから、そこへは五月のはんらんが済んでからでなくては、作物をつけなかつた。畑が尽きると、丈が膝まで位の草原だつた。そして、それが石狩川の堤に沿つて並んでゐる雜木林につづいてゐた。そこからすぐ、石狩川だつた。幅が広くて底気味の悪い程深く、幾つにも折れ曲つて、音もさせずに、水面の流れも見せずに、うねうねと流れてゐた。
小林多喜二『防雪林』 より
2010年12月6日月曜日
Smashing Pumpkins - Today
Today is the greatest day
I've ever known
Can't live for tomorrow,
Tomorrow's much too long
I'll burn my eyes out
Before I get out
I wanted more
Than life could ever grant me
Bored by the chore
Of saving face
Today is the greatest day
I've ever known
Can't wait for tomorrow
I might not have that long
I'll tear my heart out
Before I get out
Pink ribbon scars
That never forget
I tried so hard
To cleanse these regrets
My angel wings
Were bruised and restrained
My belly stings
Today is
Today is
Today is
The greatest day
I want to turn you on
I want to turn you on
I want to turn you on
I want to turn you
Today is the greatest
Today is the greatest day
Today is the greatest day
That I have ever really known
2010年12月5日日曜日
本を読むこと、図書館の本を早く返すこと、冬休みの貸し出しのこと
1、すずめのおくりもの
■「すずめのおくりもの」というお話を知っていますか。ある朝、働き者のお豆腐屋さんのところに、たくさんのすずめたちがやってきました。小さいお豆腐を一丁作って下さいといいます。やさしいお豆腐屋さんと、かわいいすずめたち。国語の教科書に載っている「きつねの窓」の作者、安房直子さんが描くもう一つの物語です。私たちのすぐそばにありそうなひにちじょう風景の中にそっと入り込んだ不思議な、そしてやさしい時間。ほっと心が温かになるお話です。忙しい日常に疲れた大人にもオススメです(笑)。
■この本は、図書館司書の大山先生にお願いして、市立図書館から借りていただきました。この本、現在、絶版のようで、Amazonでは、中古で五千円近い値がついています。すずめのおくりものは、ありませんが、学校の図書館には、他に何冊か安房直子さんが書いたお話があります。司書の大山先生に尋ねてみて下さい。
■このように双葉小の図書館では、司書の大山先生にお願いをすると、本を探していただけます。今回も「大山先生、授業できつねの窓って学習しているのですが、図書館に安房直子さんの書いたお話ありませんか?」と尋ねたらさっと教えていただけました。双葉小にいると当たり前に思っているかも知れませんが、これは、特別なことだと思います。有り難いですね。
2、図書の返却と冬休み図書の貸し出し
■明日から来週の火曜日(十四日)までは、図書の返却期間です。本は借りられません。
■現在、図書館から借りたままの本がある人は、必ずこの期間のうちに返すようにして下さい。実は、夏休み前から本を借りたままの人もいます。ご家庭で、確認をお願いします。
■冬休みの貸し出しは、十五日から二十四日までです。一人五冊まで借りられます。
3、最近読んだ本
■私が小学校のころ住んでいた北広島の団地の近くに住民センターという場所がありました。当時、そこの図書室に通って、よく本を借りていました。図書室の方々と顔なじみになるくらい通いました。今の自分のものの考え方や性格は、大人になってスイッチしたものではなく、読書の積み重ねによるものだと分析しています。その人の持つ世界や価値観を広げるのに読書は、大切な役割を果たすものだと考えています。
■しかし、難しいことばかり考えていると疲れてしまいます。お坊さんの引用が多い私ですが、楽しむのための読書では、推理小説が好きです。今、読んでいるのが、歌野晶午「舞田ひとみ一四歳、放課後ときどき探偵」という小説です。本書は、語り手の中学生が通う学校やその周囲で起こる事件と謎に十四歳の中学生が挑むという内容です。 実は、こんな小説の中にもちょっとした生きるヒントが隠れていたり、いなかったり。要は、私たちの読み方次第です。
■「すずめのおくりもの」というお話を知っていますか。ある朝、働き者のお豆腐屋さんのところに、たくさんのすずめたちがやってきました。小さいお豆腐を一丁作って下さいといいます。やさしいお豆腐屋さんと、かわいいすずめたち。国語の教科書に載っている「きつねの窓」の作者、安房直子さんが描くもう一つの物語です。私たちのすぐそばにありそうなひにちじょう風景の中にそっと入り込んだ不思議な、そしてやさしい時間。ほっと心が温かになるお話です。忙しい日常に疲れた大人にもオススメです(笑)。
■この本は、図書館司書の大山先生にお願いして、市立図書館から借りていただきました。この本、現在、絶版のようで、Amazonでは、中古で五千円近い値がついています。すずめのおくりものは、ありませんが、学校の図書館には、他に何冊か安房直子さんが書いたお話があります。司書の大山先生に尋ねてみて下さい。
■このように双葉小の図書館では、司書の大山先生にお願いをすると、本を探していただけます。今回も「大山先生、授業できつねの窓って学習しているのですが、図書館に安房直子さんの書いたお話ありませんか?」と尋ねたらさっと教えていただけました。双葉小にいると当たり前に思っているかも知れませんが、これは、特別なことだと思います。有り難いですね。
2、図書の返却と冬休み図書の貸し出し
■明日から来週の火曜日(十四日)までは、図書の返却期間です。本は借りられません。
■現在、図書館から借りたままの本がある人は、必ずこの期間のうちに返すようにして下さい。実は、夏休み前から本を借りたままの人もいます。ご家庭で、確認をお願いします。
■冬休みの貸し出しは、十五日から二十四日までです。一人五冊まで借りられます。
3、最近読んだ本
■私が小学校のころ住んでいた北広島の団地の近くに住民センターという場所がありました。当時、そこの図書室に通って、よく本を借りていました。図書室の方々と顔なじみになるくらい通いました。今の自分のものの考え方や性格は、大人になってスイッチしたものではなく、読書の積み重ねによるものだと分析しています。その人の持つ世界や価値観を広げるのに読書は、大切な役割を果たすものだと考えています。
■しかし、難しいことばかり考えていると疲れてしまいます。お坊さんの引用が多い私ですが、楽しむのための読書では、推理小説が好きです。今、読んでいるのが、歌野晶午「舞田ひとみ一四歳、放課後ときどき探偵」という小説です。本書は、語り手の中学生が通う学校やその周囲で起こる事件と謎に十四歳の中学生が挑むという内容です。 実は、こんな小説の中にもちょっとした生きるヒントが隠れていたり、いなかったり。要は、私たちの読み方次第です。
2010年12月4日土曜日
アンテナ
1、アンテナ
■茨木のり子さんという詩人がいます。茨木さんは、1926年に生まれ、その青春時代を戦争中に過ごされ、2006年に亡くなっています。戦後、たくさんのみずみずしい詩を発表されました。
■茨木さんの詩に「汲む」があります。私の大好きな先生から教えていただいた詩です。教室での先生はみなさんにどう見えているのでしょうか。自信たっぷりに見えますか。自分たちとは違う「大人」に見えますか。サインのキャッチは難しくて、うまくいかないことも多くて。大丈夫かしらと不安に思ったり、自信をなくしたり。そんな風に毎日、ゆれながら、悩みながら教室に立っています。きっと皆さんと同じです。アンテナを折ってしまうと楽なのでしょうか。でも、やっぱり「震える弱いアンテナ」を持ち続けたいなと思います。
汲む 茨木のり子
大人になるというのは
すれっからしになることだと
思い込んでいた少女の頃
立居振舞の美しい
発音の正確な
素敵な女のひとと会いました
そのひとは私の背のびを見すかしたように
なにげない話に言いました
初々しさが大切なの
人に対しても世の中に対しても
人を人とも思わなくなったとき
堕落が始るのね 墜ちてゆくのを
隠そうとしても 隠せなかった人を何人も見ました
私はどきんとし
そして深く悟りました
大人になってもどぎまぎしたっていいんだな
ぎこちない挨拶 醜く赤くなる
失語症 なめらかでないしぐさ
子供の悪態にさえ傷ついてしまう
頼りない生牡蠣のような感受性
それらを鍛える必要は少しもなかったのだな
年老いても咲きたての薔薇 柔らかく
外にむかってひらかれるのこそ難しい
あらゆる仕事
すべてのいい仕事の核には
震える弱いアンテナが隠されている きっと……
わたくしもかつてのあの人と同じくらいの年になりました
たちかえり
今もときどきその意味を
ひっそり汲むことがあるのです
2、トイレの神様
■後期、掃除区域が入れ替わり、トイレ掃除も六年教室前から四年教室前になりました。トイレ掃除の点検は、楽しみな時間です。なぜかというと、とてもきれいに掃除をしてくれているからです。床を雑巾でふいたり、使った掃除用具をきちんと整頓していたり。それらを黙って黙々とやるところが、いつもいいなあと感心しています。トイレの神様もきっと見て下さっていることでしょう。
■茨木のり子さんという詩人がいます。茨木さんは、1926年に生まれ、その青春時代を戦争中に過ごされ、2006年に亡くなっています。戦後、たくさんのみずみずしい詩を発表されました。
■茨木さんの詩に「汲む」があります。私の大好きな先生から教えていただいた詩です。教室での先生はみなさんにどう見えているのでしょうか。自信たっぷりに見えますか。自分たちとは違う「大人」に見えますか。サインのキャッチは難しくて、うまくいかないことも多くて。大丈夫かしらと不安に思ったり、自信をなくしたり。そんな風に毎日、ゆれながら、悩みながら教室に立っています。きっと皆さんと同じです。アンテナを折ってしまうと楽なのでしょうか。でも、やっぱり「震える弱いアンテナ」を持ち続けたいなと思います。
汲む 茨木のり子
大人になるというのは
すれっからしになることだと
思い込んでいた少女の頃
立居振舞の美しい
発音の正確な
素敵な女のひとと会いました
そのひとは私の背のびを見すかしたように
なにげない話に言いました
初々しさが大切なの
人に対しても世の中に対しても
人を人とも思わなくなったとき
堕落が始るのね 墜ちてゆくのを
隠そうとしても 隠せなかった人を何人も見ました
私はどきんとし
そして深く悟りました
大人になってもどぎまぎしたっていいんだな
ぎこちない挨拶 醜く赤くなる
失語症 なめらかでないしぐさ
子供の悪態にさえ傷ついてしまう
頼りない生牡蠣のような感受性
それらを鍛える必要は少しもなかったのだな
年老いても咲きたての薔薇 柔らかく
外にむかってひらかれるのこそ難しい
あらゆる仕事
すべてのいい仕事の核には
震える弱いアンテナが隠されている きっと……
わたくしもかつてのあの人と同じくらいの年になりました
たちかえり
今もときどきその意味を
ひっそり汲むことがあるのです
2、トイレの神様
■後期、掃除区域が入れ替わり、トイレ掃除も六年教室前から四年教室前になりました。トイレ掃除の点検は、楽しみな時間です。なぜかというと、とてもきれいに掃除をしてくれているからです。床を雑巾でふいたり、使った掃除用具をきちんと整頓していたり。それらを黙って黙々とやるところが、いつもいいなあと感心しています。トイレの神様もきっと見て下さっていることでしょう。
2010年12月3日金曜日
わかりやすい文章を
1、わかりやすい文章
■わかりやすい文章を書く力は、大切です。作文だけでなく、話すときの土台ともなります。次の文章は、社会科で書いた、なな美さんの作文からの抜粋です。この作文を例に、いくつかのポイントを解説します。
一つ目は、日中戦争のことです。そのころの日本は、人の気持ちを無視して、ただ領地を広げたいがために、戦争の種を中国に仕掛けました。そして、沢山の人を戦争に行かせ、沢山の人を殺しました。私がそこで思ったことは、…。
■まず、「主語」を入れることです。「一つ目は」「日本は」「私が思ったことは」のように主語を入れることで動作主が明らかになるので、わかりやすい文章になります。
■次に、「事実」と「それに対する考え」を入れていることです。なな美さんの作文では、戦争で何が起きたかを記述した後に、「私が思ったことは、」と自分の考えを付け足しています。事実だけでは、その人がどう考えているのかが伝わりませんし、考えだけでは、何があったのかが分かりません。両方が入ることで、読む人にわかりやすい文章になります。
■最後に、適切な「表現技法」を使うことです。なな美さんの作文にある「戦争の種」は、戦争のきっかけが外から持ち込まれたことを読者にイメージさせるのに良い「比喩」です。比喩以外に
オノマトペや会話など表現技法を適切に使うことでわかりやすい文章になります。
■主語・事実+考え・表現技法これらを適切に使うことでわかりやすい文章が書けます。練習をする機会は、国語以外にも、算数や社会、理科などにもあります。例えば、授業の振り返りの記述の時間。何を学んだか。それについてどう考えたか。などを三、四文で書くことでトレーニングをしてみましょう。
わかりやすい文章を書こうと思ったとき、主語をしっかりと入れることはやっぱり大事だと思います。
例えば、この通信を書いているときにも、「主語が」ということを言いたいので、意識して主語を入れるようにしていました。
すると、書き手の私自身、その文、その文で伝えたい中身がはっきりするのです。
当たり前のことなのですが、やってみて改めて自覚されます。
ということは、頭でわかっていてもやらないと本当のところはわからないのだろうということです。
■わかりやすい文章を書く力は、大切です。作文だけでなく、話すときの土台ともなります。次の文章は、社会科で書いた、なな美さんの作文からの抜粋です。この作文を例に、いくつかのポイントを解説します。
一つ目は、日中戦争のことです。そのころの日本は、人の気持ちを無視して、ただ領地を広げたいがために、戦争の種を中国に仕掛けました。そして、沢山の人を戦争に行かせ、沢山の人を殺しました。私がそこで思ったことは、…。
■まず、「主語」を入れることです。「一つ目は」「日本は」「私が思ったことは」のように主語を入れることで動作主が明らかになるので、わかりやすい文章になります。
■次に、「事実」と「それに対する考え」を入れていることです。なな美さんの作文では、戦争で何が起きたかを記述した後に、「私が思ったことは、」と自分の考えを付け足しています。事実だけでは、その人がどう考えているのかが伝わりませんし、考えだけでは、何があったのかが分かりません。両方が入ることで、読む人にわかりやすい文章になります。
■最後に、適切な「表現技法」を使うことです。なな美さんの作文にある「戦争の種」は、戦争のきっかけが外から持ち込まれたことを読者にイメージさせるのに良い「比喩」です。比喩以外に
オノマトペや会話など表現技法を適切に使うことでわかりやすい文章になります。
■主語・事実+考え・表現技法これらを適切に使うことでわかりやすい文章が書けます。練習をする機会は、国語以外にも、算数や社会、理科などにもあります。例えば、授業の振り返りの記述の時間。何を学んだか。それについてどう考えたか。などを三、四文で書くことでトレーニングをしてみましょう。
わかりやすい文章を書こうと思ったとき、主語をしっかりと入れることはやっぱり大事だと思います。
例えば、この通信を書いているときにも、「主語が」ということを言いたいので、意識して主語を入れるようにしていました。
すると、書き手の私自身、その文、その文で伝えたい中身がはっきりするのです。
当たり前のことなのですが、やってみて改めて自覚されます。
ということは、頭でわかっていてもやらないと本当のところはわからないのだろうということです。
2010年12月2日木曜日
将来の夢
1、将来の夢について
■先日、卒業アルバムの案内が出ました。アルバムに収録される文集の作文も、「将来の夢」「未来の自分への手紙」といったテーマで書かせています。このテーマについて自分のことを振り返ってみますと、小学校の頃の夢は、学校の先生になることでした。きっかけは二つあります。
■まず、祖父の影響です。小さい頃、一緒に住んでいた祖父は、教員でした。祖父は、物知りで色々なことを教えてくれましたし、何をきいてもきちんと答えてくれました。また、いつも冷静で穏やかな人でした。教壇に立つ祖父を見たことはないのですが、祖父のようになるために同じ職業に就きたいと思ったのです。
■次に、小さい子の面倒を見ることが好きだったことです。小学生のころ住んでいた家の近くには、自分よりも年少の子がたくさんいました。そんな子たちとよく遊んでいて、近所の方から「和彦君といたら安心ね。」などと言われることがよくありました。とてもうれしく、誇らしく感じたことを今でも覚えています。「そうか、子供の面倒を見るのが得意なんだ。では、そんな仕事が自分には、あってるのかもしれない。」これも教師を志した大きな理由の一つです。
■そして、夢の実現のために、25Mを泳げないと教員になれないと知るとスイミングスクールに通い。スキーが必要と分かれば嫌々冬の山に出かけるなどの努力を重ね今に至ります。音楽だけは、最後まで苦手だったのですが、大学生の頃、ピアノ教室に通いバイエルから練習しました。実際に教壇に立つようになって、祖父のようになれているかは、わかりませんが、子供たちの人生の大切な一時期に関わることのできる素晴らしい仕事だと日々感じています。
■ご家庭で、子供たちと将来の夢について話をすることはありますか? 夢の実現のためには小さな練習の積み重ねがとても大切です。「○○は将来、何になりたいの?」そんな話から日々の生活を見直すことも大切かも知れません。
2、「練習」ということについて
■教室で行う全てのことは、世の中に出たときのための練習だ、というようなことを子供たちによく話します。「練習」について、フランスの哲学教師アランは次のように定義しています。
『リアルな行動に向かって自分を準備することを目的とする行動。ぼくはソナタが弾けるように音階練習をする。ぼくは戦うことができるように剣術を学ぶ。ぼくは英語の先生以外の人とも話せるように英語を学ぶ。練習の意味するところは、一つの運動を他のすべての運動から区別することによって、むつかしい点を分けるということである。(中略)一つの円を描こうと思ったからといって、円が実際に描けるわけではないのだ。したがって、練習は欲するわざの大部分を占めている。』
■学校で行うことのほとんどは、社会の様々な事柄につながる練習です。漢字も計算も友だちとの仲違いもです。無駄とか、意味がないとか言って切り捨てるのはもったいないことです。
■先日、卒業アルバムの案内が出ました。アルバムに収録される文集の作文も、「将来の夢」「未来の自分への手紙」といったテーマで書かせています。このテーマについて自分のことを振り返ってみますと、小学校の頃の夢は、学校の先生になることでした。きっかけは二つあります。
■まず、祖父の影響です。小さい頃、一緒に住んでいた祖父は、教員でした。祖父は、物知りで色々なことを教えてくれましたし、何をきいてもきちんと答えてくれました。また、いつも冷静で穏やかな人でした。教壇に立つ祖父を見たことはないのですが、祖父のようになるために同じ職業に就きたいと思ったのです。
■次に、小さい子の面倒を見ることが好きだったことです。小学生のころ住んでいた家の近くには、自分よりも年少の子がたくさんいました。そんな子たちとよく遊んでいて、近所の方から「和彦君といたら安心ね。」などと言われることがよくありました。とてもうれしく、誇らしく感じたことを今でも覚えています。「そうか、子供の面倒を見るのが得意なんだ。では、そんな仕事が自分には、あってるのかもしれない。」これも教師を志した大きな理由の一つです。
■そして、夢の実現のために、25Mを泳げないと教員になれないと知るとスイミングスクールに通い。スキーが必要と分かれば嫌々冬の山に出かけるなどの努力を重ね今に至ります。音楽だけは、最後まで苦手だったのですが、大学生の頃、ピアノ教室に通いバイエルから練習しました。実際に教壇に立つようになって、祖父のようになれているかは、わかりませんが、子供たちの人生の大切な一時期に関わることのできる素晴らしい仕事だと日々感じています。
■ご家庭で、子供たちと将来の夢について話をすることはありますか? 夢の実現のためには小さな練習の積み重ねがとても大切です。「○○は将来、何になりたいの?」そんな話から日々の生活を見直すことも大切かも知れません。
2、「練習」ということについて
■教室で行う全てのことは、世の中に出たときのための練習だ、というようなことを子供たちによく話します。「練習」について、フランスの哲学教師アランは次のように定義しています。
『リアルな行動に向かって自分を準備することを目的とする行動。ぼくはソナタが弾けるように音階練習をする。ぼくは戦うことができるように剣術を学ぶ。ぼくは英語の先生以外の人とも話せるように英語を学ぶ。練習の意味するところは、一つの運動を他のすべての運動から区別することによって、むつかしい点を分けるということである。(中略)一つの円を描こうと思ったからといって、円が実際に描けるわけではないのだ。したがって、練習は欲するわざの大部分を占めている。』
■学校で行うことのほとんどは、社会の様々な事柄につながる練習です。漢字も計算も友だちとの仲違いもです。無駄とか、意味がないとか言って切り捨てるのはもったいないことです。
2010年12月1日水曜日
恕だったり利他だったり席替えだったり
1、雪に書いた「恕」の文字
■この写真は、中庭からグランドへ行く途中に書かれた大きな「恕(じょ)」の文字です。大きさが伝わりにくいのが残念です。丁度、六年二組の教室から見ることができます。数名の男の子たちが昼休みに書きました。雪が溶けて、文字が消えてしまう前に記念に写真に撮っておきました。
2、利他(りた)=他に利する
■先日、教室で「利他」のことを話しました。「利他」とは「利己」の対義語で、自分のことよりも他人の利益や幸福を考えることを言います。「情けは人のためならず」という慣用句がありますが、利他の精は、必ず自分の幸福にもつながるものだと考えています。
■利他という言葉は、前北海道教育大学函館校教授 野口芳宏先生から教えていただきました。野口先生曰く、利他の精神を具現するには、まず、人に迷惑をかけないこと。次に、人に安を与えること。そして、人に喜んでもらうことが大切だそうです。なるほどと思います。この逆をいくと利己的になるわけです。
■利他について考えると、根っこのところでは、「恕」だったり、「愛語」だったりといったことに通じるものがあります。孔子が生きていたのが今から約2500年前、道元禅師が約800年前です。これらの言葉が、これほど前から残っているのは、それだけ大切であるとともに、それを為すことが難しいからだとがわかります。ですから、教室の子供たちがすぐにできないのは、当たり前なのです。学校はよりよい自分になるための学びの場です。少しでも近づけるように毎日を過ごしています。自分自身への自戒の意味も込めて通信に残しておこうと思います。
3、席替えをしました
■教室では、毎月席替えをしています。これは、せっかく同じクラスになった仲間たちと少しでもたくさんふれあって欲しいという願いからです。人が何を考えているかは、黙っていてはわからないものです。自分が小六のころ、大嫌いな友達がいました。大嫌いなのですから、当時は、友達とも思っていませんでした。ところが、彼と話をするようになるととってもいいやつだとわかり、その後は、中学・高校でも同級生となりとても仲良く過ごしました。結局、いやなやつと思っていたのは、私の勝手な思い込みで、その子の本質に気づいていなかったのです。相手を受け入れようという気持ち、そしてそのきっかけが大事なのだと思います。小さなことですが、席替えもそのきっかけになればと考えています。
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