2009年7月22日水曜日

親子祭り


▼先週の土曜日は親子祭りに出店のご協力、並びにご参加いただき有り難うございました。▼特に、お忙しい中、出店の準備と当日の運営を担当していただいた保護者の皆様に感謝申し上げます。お店の装飾など予想をはるかに超える素晴らしさに驚きました。お祭り終了後にいただきましたお店の看板は教室に大切に飾らせていただきます。(毎年使えるように私が若葉小(双葉小)に勤務する間は通信のタイトルを変更しないでおこうと思います(笑)。) 
▼当日は若葉小学校最後の親子祭りということで、子供たちも終始にこやかで楽しそうに過ごしていました。あっという間の終了が残念なくらいでした。また、体育館ともしばしのお別れとなりました。キレイになった体育館に入るのが楽しみですね。
▼また、保護者の皆様や子供たちが帰った後は職員で工事の関係で邪魔になる3F教室(理科室・図工室・音楽室・家庭科室)の備品類を移動しました。骨董品(!?)のような物もなんだかたくさんありましたよ。3Fへの立ち入りもこの移動作業を最後にしばらく禁止となります。

2009年7月18日土曜日

世界寺子屋運動~私たちにできること

1、世界寺子屋運動-私たちにできること

▼つづいて、二時間目は七月十七(金)の総合の時間に「私たちにできること」を考えました。▼まず、発展途上国における貧困のサイクルについて知らせ、このサイクルを断ち切るためには、どこを改善するのが良いかを考えることから始めました。
(日本ユネスコ協会連盟のホームページに貧困のサイクルのわかりやすい図があります。)
http://www.unesco.jp/contents/tera/need.html

▼数名の子供から学校に行かせる(行く)ことができれば、負のサイクルが切れるという意見が出され、みんなも納得の声をあげていました。▼次に、そこを断ち切るための活動が日本ユネスコ協会連盟の行っている世界寺子屋運動であることを伝え、実は、石狩市立若葉小学校でも昨年、この活動に協力していたことを知らせました。

「どうやって協力していたか分かるかい?」

とたずねるとハッとした顔でYさんが

「書きそんじハガキ!」

と答えてくれました。
▼最後に、今年はもっと積極的に活動に参加しよう、とアイデアを出し合いました。


2、子供たちの感想と協力へのアイデア

▼自分が協力できそうな内容を感想用紙に書かせました。一部を紹介します。

◆人通りの多いところで呼びかけるなどして、多くの人に呼びかける。貧しい人たちが貧しくないように苦労して助ける。(N)

◆カンボジアの人たちが貧しい生活をしているから、いろいろな手でカンボジアの人たちを笑顔にさせてがんばりたいです。(H)

◆私たちは、一度、カンボジアに行って、文の読み書きを教えたいです。カンボジアの寺子屋を作ることを呼びかけるポスターを作ってみたいです。学校に通えない人にお金をかせいで学校に通わせてあげたいです。(H)

◆カンボジアの人のことを助けてあげたいと思いました。自分は書きそんじハガキをだしてあげたいです。(M)

◆カンボジアのことがよくわかりました。貧しい人が、貧しくないように、私たちが協力していきたいです。これからカンボジアのことでやってみたいことはテレビに出たり、ポスターを作ったりしたいです。がんばります。(I)

◆ポスター・よびかけ・人通りの多いところでプリントを配る・募金をしてもらう・テレビで宣伝する等のような活動で、貧しい人を幸せにしたいです。(S)

◆私たちが次の3つをしてカンボジアの人たちのくらしが豊かになればいいと思います。「校外の人によびかける」「寺子屋を作るときに必要な物を集める」「掲示板などにプリントをはる」私は特に、校外の人によびかけたらいいと思います。(S)

◆ポスターと募金をやってみる。また、ちらし配りをやってみたい!募金をして、学校にしてあげたい。(Y)

◆困っている人々を助けることを、自分のできる精一杯のことをがんばりたいです。そのために、プリントをくばることと、人通りの多いところで呼びかけをすることが私にはできそうなことでした。そうしたら、きっと少しは幸せになれると思います。(T)

◆今度、私がやってみたいことはポスター作りです。それはみんなに見せたいからです。(M)

世界寺子屋運動キックオフ

1、世界寺子屋運動とは
▼ユネスコの推計によると、世界には文字の読み書きのできない人が約7億6000万人いるとされています。▼こうした文字の読み書きができない人々の多くは生活の糧のために子供の時から働かなければならなかった貧しい人びと、女性や少数民族、さらには戦争や内乱の犠牲になった難民などが多く、文字の読み書きのできない大人のうち64%が女性であるといわれています。▼世界寺子屋運動とは文字の読み書き計算ができない人達が「学びの場=寺子屋」で読み書きや計算を学べるように、教育の機会を支援する運動です。▼日本ユネスコ協会連盟では支援のための活動として書き損じハガキや切手、募金を集めるなどの活動が行われています。若葉小学校でも児童会を中心に毎年、行われてきました。▼こうして集めたお金によって文房具を買ったり、子供たちの給食費をまかなったり。▼さらには学びの場、寺子屋を建てることもできます。

2、四年生の取り組みとして
▼今年も石狩市立若葉小学校では、児童会を中心に校内で世界寺子屋運動に協力を呼びかける活動が行われます。今年度はそれに加えて、四年生も総合や国語の時間を通して非識字の問題について考え、活動への積極的な協力の方法を考え、行動していく予定です。▼その第一弾として、今週、二時間の授業を行いました。「非識字問題」とは何かを考える授業と「私たちにできる協力の方法」を考える授業です。

3,授業の中身と子供たちの感想
▼以下、授業の中身と子供たちの感想を紹介します。子供たちなりに、様々なことを感じてくれたようです。

「非識字問題の授業」
実施日:二〇〇九年七月十三日

1,みなさんは当たり前のように学校に着て文字の読み書きや計算を習っています。ところが、世界には文字の読み書きができない人たちがいます。文字の読み書きや計算ができないことを非識字と言い、読み書きや計算のできない人たちを非識字者と言います。

2,世界には文字の読み書きができない人たちがどれくらいいると思いますか。

3,予想を発表、解答を知らせる。
※子供たちは百人単位から数十億に至るまで幅広い予想をしました。
※解答は、約7億6000万人です。

4,カンボジアの子供たちの様子を撮影したビデオを見てみましょう。
※視聴したビデオは、ユネスコ・世界寺子屋運動 カンボジア編「湖でくらすチンダちゃんとソバナリーちゃん」(10分)/社団法人日本ユネスコ協会連盟製作
※水上生活の様子に「知っている」「見たことある」の声。
※給食時間にバングラデシュのビデオも視聴。15歳の女の子が一度も学校に行ったことがないといっていたことに驚く子供たち。

5,感想を書いて下さい。

◆お金もないので、学校にも行けないということが私には考えられません。とてもかわいそうです。ちょっとは手助けをしてあげたいのですが、そういうわけにもいかないのです。そんなことを考えたことがないので。そして、その経験をしたことがないので。どれくらいつらい生活か、わかりません。(T)

◆かわいそうだった。子供たちだけで湖に行くのがあぶなかった。学校に行けないのがかわいそうだった。(M)

◆お金がないのに、楽しそう。学校に行けない人がいるのがわかった。(Y)

◆自分たちで食べ物を探しに行くのがすごくえらかったです。わたしにはできません。学校に行けなくて、かわいそうでした。(K)

◆貧しい人は、湖に魚を小型船に乗って、釣りに行かなくちゃならないから、たいへんだなと思いました。だから、自分は、恵まれているんだと思います。(F)

◆お金がないのに、一生懸命、お母さんとお父さんのためにちゃんとはたらいてんだなあ、と思いました。私もこんど、見習いたいと思います。(M)

◆お金もなくて貧しい暮らしをしているのに、夢を持って生きようとしていました。太響たちはごはんも残さず生きようと思いました。がんばれと思いました。(T)

◆カンボジアの子が学校に行けなくてかわいそうです。あと、自分でごはんを着くっていてすごいです。本当にえらいなあ、と思いました。お金もなくてかわいそうでした。寺子屋に行くときも、船で行って自分の足で行けなくてかわいそうでした。あと、子供たちが働いたりしてえらいなぁと思いました。寺子屋がちっちゃい教室だなあ、と思いました。(H)

◆文字の読み書きができなくて、学校にも行っていない人がいるなんて、びっくりしました。湖に家、寺子屋が浮かんでいるなんて、びっくりしました。湖の水がきたなくて、びっくりしました。でも、寺子屋に行っている人はすごく楽しそうでした。(S)

◆私たちは普通の暮らしをしているのに、カンボジアでは学校に通うのもできないし、ごはんを食べるのも精一杯なことがかわいそうでした。ごはんを食べる時とかも感謝するようにしたい。(T)

◆感想は、カンボジアの人たちと私たちのくらしがぜんぜんちがって、かわいそうだと思いました。私たちもカンボジアの役に立つことができたら、助けたいと思いました。(I)

◆ソバナリーとチンダのお母さんとお父さんが仕事で忙しいから、ソバナリーとチンダは学校に行かないで、毎日、自分たちでごはんを作っているのがすごくえらいことだと思いました。しかも、湖の上で暮らしているので、すごくあぶないと思いました。(M)

◆すごく貧しいと思います。船を出して、魚をとりに行っているんです。でも、魚がいる所は、どろ水なのです。僕は、そんな生活はできないと思いました。(Y)

2009年7月11日土曜日

放課後

今年、異動して嬉しいなと思うことがあります。
それは放課後の時間に子供とゆっくり過ごせることです。

昨年度まで勤務していた生振小学校は子供たちがスクールバスで通学しているため、
バスの出発時刻になったら子供たちは即下校しなければなりませんでした。
今年度から勤務している若葉小学校は基本的に近隣の子供たちが通ってくる学校なので(これが普通なのですが)、放課後に子供たちと過ごすことができます。

教室に残っている子たち(女子が多いです)と他愛のないおしゃべりをしたり、みんながいる時には話しにくい愚痴を聞いたり、男子と体育館でカタキをやったり。
たいしたことをしているわけではありませんし、会議(けっこう多いです)などもあるため長い時間つきあうことはできないのですが、それでも子供たちと過ごす放課後は特別な時間です。

学校や教室が子供たちにとって居心地の良い場所でなければならないと思っています。
休み時間や放課後の子供たちの過ごし方はその指標の一つになるでしょう。
きっと、来年、双葉小学校ではもっと子供たちと過ごす時間が増えるかなと期待しています。
閉校・統合関係の会議が減るので。(笑)
今週、行った紅葉山小学校の子たちもいい子たちだったので、彼らと過ごせる日を指折り数えて待っています。(統合まであと264日!)

追伸
校舎改修に伴って四年生の教室は若葉公園側に移りました。
(若葉公園、地元の方は分かりますね)
公園で遊ぶ子供たちの姿や声が聞こえるのも楽しいものです。

2009年7月8日水曜日

統合に向けた児童交流(第1回)


本日、石狩市立紅葉山小学校と石狩市立若葉小学校の統合に向けた児童交流会がありました。
低学年(1~3年)は若葉小学校を会場に、高学年(4~6年)は紅葉山小学校を会場にしての開催です。
あいにくの雨となりましたが、四年生の子供たちと紅葉山小学校へ移動しました。

紅葉山小学校では、まず、体育館で集会がありました。
名刺交換やじゃんけん列車など簡単なゲームでアイスブレイキングです。
私も何人かの児童と名刺を交換させてもらいました。
受け取ってくれたみなさん、有り難う!
今年一年限定なので(来年は双葉小学校になりますから)、貴重!?です。

集会後は学年ごとの交流です。
四年生の交流では合同で制作を進めているミニドラマの撮影と校内オリエンテーリングを行いました。
撮影は若葉小で撮影してきたパートを一緒に見てから、紅葉山小のパート、合同のパートと進みました。

紅葉山小学校の子供たちはなかなかの演技派ぞろいで、よいシーンが撮れました。
また、オリエンテーリングはドラマのワンシーンをかねていましたが、演技が必要無いくらい楽しく活動をしていました。
放課後、編集に入りましたが、楽しいものになりそうです。
完成版をこうご期待!

帰り際、紅葉山の子たちが玄関まで見送りにきてくれました。
とってもよい雰囲気で一回目の交流を終えることができました。
次回は若葉が会場です。
とっても楽しみです。
紅葉山小のみなさん、待ってますね~。

2009年7月2日木曜日

点子ちゃんとアントン

1、点子ちゃんとアントン
▼月曜日の国語の時間に映画を見ました。『ふたりのロッテ』で有名なドイツの世界的な児童文学者、エーリッヒ・ケストナーの『点子ちゃんとアントン』です。毎回、担任する学級で子供たちと見ている楽しい映画です。
▼映画版では物語の設定を現代へ置き換え、愛情と友情、ちょっぴりの冒険のとても楽しい物語に仕上がっています。
▼ストーリーを簡単に紹介します。『点子ちゃんの家はお金持ちだけど、パパとママは忙しくて全然かまってくれません。点子ちゃんの仲良しのアントンは、病気のお母さんの代わりにアイスクリーム屋で働いている貧しい家の子供です。点子ちゃんはお金に困っているアントンを助けるためにステキなアイデアを思いつきますそのアイデアとは…。』
▼同年代の子供が主人公ということもあり、子供たちはとても楽しんでいました。
▼また、今回は国語の時間に実施するということで作品の主題の読み取りにも挑戦しました。物語で主題を読み取るときの基本的な方法として中心人物(心の動きが描写される人物)の変化を読み取るというものがあります。中心人物の初期設定と事件(出来事)後の変化を比べることで作者の意図が見えてきます。応用が利く技術ですので、今後、国語の時間にも取り組んでいきます。
▼さて、子供たちはどのような主題を読み取ったのでしょうか。感想をご覧下さい。

2、感想文
◆点子ちゃんが、お母さんにいっぱい言って、お母さんは、その点子の気持がわかってくるところが感動した。いいと、思った。作品の主題は、家族との絆が大切、だと思った。この映画を作った人は家族が大切だと伝えたいのだと思います。(T)
◆最初は点子の母が自分のことしか考えてなかったのに、事件を乗り越えていくごとにいい母になっていった。作品の主題は、友情で、みんなが最後まで助け合ってるところがいいなと思いました。(T)
◆点子ちゃんのお母さんは、最初、こわかったけど、事件を何回も解決するたびに、仲良くなれてよかったです。最後に、アントンと点子のお母さんが仲良くなってよかったと思いました。ベルタは、すごくおもしろかったです。作品の中で、アントンと、点子の友情が感じられました。とくに、点子が駅前で歌をうたっていたしゅん間が友情を感じました。なぜかというと、アントンのために、がんばっていたからです。(K)
◆点子のお母さんは、最初は、悪かったけど、事件がおきるたびに、いい人になっていくから、ぼくたちも変わっていけると思いました。作品を見て、友情がすごく大切なことがわかりました。作った人は、見た人に、友情があれば、なんでもできるということを伝えたかったのだと思います。(M)
◆おばあさんが泥棒をフライパンでたたいたところが面白かった。作品の主題は、人間が変われる、ということを伝えたいのだと思った。それは点子のお母さんがどんどん事件を乗り越えるとともに優しくなったということからです。(N)

2009年7月1日水曜日

辞書引き

1、辞書引き



▼石狩市立若葉小学校に赴任して受け持った四年生には、4月から国語の時間に限らずあらゆる場面で国語辞典を使わせてきました。
▼子供たちの辞典に貼られた付箋の数も順調に増えています。平均で百枚強。最も多い子供で六百枚を超えています。枚数を競っているわけではありませんが、たくさんの言葉を調べている子供ほど国語辞典を調べるのが速いようです。
▼また、わからない言葉があると、指示をされなくても辞書を引く子供がいます。参観日の授業中にも「無償」という言葉をきいてすぐに辞書を開く子供がいました。言葉にこだわることは国語に限らず大切な学びの姿勢です。一年を通して、国語辞典が体の一部になるように使わせていきたいと考えています。
▼今年の子供たち、熱心な子が多いです。(以前はそうでなかったというわけではありません、念のため。)短期間のうちに、あっという間に使いこなすことができるようになりました。もっとも、「先生、○○という漢字はどう書くのですか。」とたずねても担任が、「辞書で調べなさ~い。」と冷たく返すからでしょうか。(本当に冷たいわけではありません、念のため。)