2008年12月30日火曜日

2008年12月23日火曜日

うれしいこと

その子の人生に関わっていると感じられる瞬間がとてもうれしいです。
日常のほんの些細な出来事でも。

収録が送れていたビデオニュースの撮影が全て終了しました。
こちらの要求に答えようと懸命に努力する姿がステキだと感じました。
できた時の笑顔が美しいなあと思いました。

冬休みの計画を教えてくれる子供たち。
「勉強をがんばるんだ」という話も何人かから聞きました。
うれしく思うと共に、この子たちの力になれたらと思います。

ある日、読み聞かせをしていた本が教卓から消えていました。
どこにいったかと思っていたら翌日、男の子が持ってきました。
「先生、この本、最後まで読んだよ。おもしろかった。」
そっかか、君が読んでいたんだね。
読んでくれて有り難う。

小学校の頃、自分が読んでいたのと同じ本が子供たちの机の上にちらほら。
一年前はクイズ、ゲームの本ばかりだったので、うれしい変化です。
でも、もっとうれしいのは本を通して共通の体験をしていることです。

冬休み前のレクで物真似大会がありました。
この手のネタはあまり上手くいかないものです。
子供でも人前でバカになるのは抵抗があるからです。
ところが、子供たちはネタを披露しようと我先に手を挙げます。
披露してくれるネタはもちろん、そんな温かい雰囲気がいいなあと思いました。

昨日の大掃除で教室の床磨きをしました。
普通、何とかサボろうとする子がいるものですが、みんな一生懸命に、しかも楽しみながらやっていました。
とってもいい子たちです。
おかげさまで終了予定時刻よりも早く終わることができました。

2008年12月19日金曜日

三毒追放

仏教の教えに人間の諸悪、苦しみの根源として三毒というものが示されています。
三毒とは貪・瞋・癡(とん・じん・ち)のことを言います。
「貪」はむさぼる心、「瞋」は怒りの心。「癡」は愚痴のことです。

三毒について、いろいろと考えさせられることが多いです。
悲しい気持ちになることも多いです。

穏やかな気持ちでみんなが過ごせたらいいのにと思います。
ただただ子供たちが笑顔でいられるようにと思っています。

2008年12月17日水曜日

通信NO,94(もちつき・高学年として等)

======================
◆□■□◆
生振小学校4学年
 学年・学級通信
「onelove」
NO,94(08/12/17発行)
  発行人:山本和彦
      ◆□■□◆
======================
1 もちつき
▼土曜日のもちつき大会はたくさんの保護者の皆様にご参加いただき、有り難うございました。子供たちにとって、待ちに待った餅つきです。楽しい時間を過ごしました。▼当日、裏方として準備にご協力をいただきました保護者の皆様、感謝申し上げます。子供たちには行事の度に色々な人たちに支えられて楽しい活動ができていること、これらは「当たり前」なことではなく、「有り難い」ことだと教室で伝えています。常に感謝の気持ちを忘れない人に成長して欲しいと願っています。


2 対立を力に
▼経済協力開発機構(OECD)は「知識基盤社会」を担う子供たちに必要な能力を、「主要能力(キーコンピテンシー)」として定義付け、国際的に比較する調査を開始しています。キーコンピテンシーとして次の3つがあげられています。

1、ツール(言語・知識・IT等)を相互作用的に活用する能力
2、多様な集団における人間関係形成能力
3、自立的に行動する能力

▼今後、特に意識させたいのが「2」です。人間関係形成能力はさらに次の3つの内容で示されています。

A、他者と上手にかかわりあう能力
B、チームで協力して仕事を遂行する能力
C、対立を解決し運営していく能力

▼学校で子供たちが遭遇すトラブルはこれらをトレーニングする絶好の機会です。ケンカなどが起きたときは頭の一時停止ボタンを押して、冷静に対立点やお互いの納得できる妥協点を探らせ、自分たちで解決できる力を育てたいと考えています。

3 高学年として
▼冬休みが終わるとあっという間に進級です。子供たちには少しずつ高学年としての意識を持たせようと考えています。▼次の作文は私が6年前に担任した5年生(現高一)が書いた作文です。高学年は「先頭に立って引っ張る力」を意識して欲しいと思っています。そのためには信頼される人間になることが必要です。どんな人だったら信頼されるのか。子供たちと話してみて下さい。▼追伸、この作文を書いた子供はその後、児童会長になりました。

◆宿泊学習
「ふぅ。着いたぁ」「長かったぁ」バスが着いた途端、あちこちから声が聞こえてきた。二回目の宿泊学習が始まった。

「いくよぉ」と湯浅先生が呼んでいる。私たちは体育館へレクの準備に行く。外へ出ると風がひんやりと、気持ちがよかった。と中、野ウサギを見た。なんだか得した気分。体育館についてさぁ準備!イントロを流すタイミングを練習したり、ゲームに使う物を出したりした。そうこうするうちに、みんなが来てレクが始まった。

最初は私の挨拶だ。緊張して頭が真っ白になりそうだった。それでも何とか挨拶を終えることができた。しかし、挨拶が終わってもドキドキは止まらず、口から心ぞうが出そうだった。

その次がイントロゲーム。一曲目のイントロが流れた。「ハイ」「ハイ」いろんな人が手をあげた。イントロゲームは普段やらないから、楽しかったし、結構もり上がった。

次は○×ゲーム。準備の時、みんなで悩んで決めたクイズだったから、テンションが上がった。クイズはほとんどの人が正解だったので、景品なしだった。

最後はビンゴゲーム。このゲームにはレク係も参加した。少しかわったビンゴゲームだった。数字の代わりに人の名前が書いてある。賞状も作った。ゲームの中で一番もり上がったかも知れない。

ゲームが終わって、「みんな楽しめたかな。」と思った。みんなを見ると、笑って帰っていたからよかった。

私は宿泊学習で、みんなをまとめる力がついたと思う。行動班でもレク係でもリーダーをやったから、みんなをまとめるのが上手になったと思った。この力は六年生になったら役に立つ力だなぁと思う。(M・T)

======================

2008年12月8日月曜日

今読んでいる本

今、「日本の食と農」(神門善久・NTT出版)を読んでいます。
これまでいつくか読んだことのある食育関連の本当は全く異なるおもしろさです。
自分のこれまでの考えを大きく揺さぶられました。
合わせて買っていた「土地と日本人」(司馬遼太郎・中公文庫)も良い本でした。
正しい、正しくないを判断するためには様々な角度から情報を集めることがとても大切だと考えさせられました。
あらゆる情報には意図があります。
大事なのはそれらを整理して、自分の頭で考えることです。
このことはしっかり子供たちにも伝えたいと思いました。

ところで、最初にあげた本を読みながら、本筋とは関係ないところで頁を折った箇所がいくつかあります。
例えば以下。

--------(引用開始)---------
現代社会では、最初に「楽しい、面白い」を強調しないといけないというのは、残念であるが、現状である。最初から堅苦しい話をすれば、いかに優れた内容・役に立つ内容であっても、敬遠されてしまう。だが、ほんとうに語学の力をつけるためには、単調な模範例文を何度も書いて手で覚えなくてはならない。単語や活用形の暗記、実力テストとその反省、という具合に、辛い作業をしなければ、いつになっても実力はつかない。
--------(引用終了)---------

このことは自覚的に学ぼうとする子供たちには比較的、伝えやすいですし、理解している子供もいるでしょう。
しかし、それ以外の子たちにはどうすれば伝えられるでしょう。一年後、三年後、十年後を考えると、何とかしてやりたいと思いますが、コンピュータのプログラムを書き換えるようにはいきません。
日々の悩みです。